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創業者の教え、私の答え #23受け継がれた想い 「受かってから、お伝えします」

彼女は、
あまり多くを話す人ではありません。
そんな彼女と、
1on1ミーティングをしていた時のことです。
「今、資格を取るために勉強しています。」
私は少し驚いて、
「何の資格?」
と聞きました。
すると彼女は、
「それは、受かってからお伝えします。」
彼女らしい答えでした。

考えてみれば、
彼女は昔からそうでした。
必要だと思ったことを学び、
資格を取り、
それを仕事に生かしてきました。

そんな彼女を見ていて、
私はある時、
「経理以外の仕事も経験したら、
もっと違う力が見えてくるのではないか」
と思うようになりました。
そこで一度、
私の考えで他部署へ異動してもらいました。
そこでも彼女は、
独自のアイデアで、
会社の苦情やクレームを
見える化する仕組みに着手してくれました。
その後、
「経理部には、やはり彼女が必要だ」
という父と経理部長の考えもあり、
彼女は再び経理部へ戻ることになりました。
 
父には、
「経理部には彼女が必要だ」
という考えがありました。
私は、
「彼女なら別の場所でも、
もっと違う力を発揮できるのではないか」
と考えていました。
どちらが正しかったのか。
今でも、私には分かりません。

今、
彼女が何の資格を目指しているのか、
私はまだ知りません。
「受かってからお伝えします。」
そう言った彼女に、
私はそれ以上聞きませんでした。
父が見ていた彼女の未来と、
私が思い描いていた彼女の未来。
そして、
彼女自身が描いている未来。
きっと、
どれも同じではありません。
だからこそ私は、
彼女が自分で選んだ次の一歩を、
楽しみに待っていたいと思います。
まずは、
「受かりました。」
その一言を聞ける日を。

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