【ちょっと一息】塾、塾、塾だった実家の母と、今のわたし
今回は少しだけ、私の実家の母についてお話しさせてください。
本編で書いた通り、私の実家は決して「いざという時にすぐ頼れる場所」ではありませんでした。
でも、そこには母の生い立ちが深く関係しています。
母の実家は、言葉通り「貧乏すぎる家」でした。高校にすら通わせてもらえず、中学校を卒業してすぐに、遠くへ出稼ぎに出たそうです。そんな少女時代を過ごした母は、心に強い決意を抱いていました。
「結婚する相手は、絶対に良い家(経済的に余裕のある家)の人にする」
その後、職場の上司の勧めでお見合いしたのが、サラリーマンで建築士をしていた私の父でした。そこそこ稼ぎもあった父との結婚で、母は念願の安定を手に入れたのです。
自分が学歴で苦労したからこそ、母の教育熱は異常なほどでした。
私たち子どもには、とにかく「キチンとした学歴を」の一点張り。幼少期から「塾、塾、塾!」と、毎日そればかりで本当にうるさい人だったのを覚えています。
当時の私はその過干渉がどうしても嫌で、反発するように母が一番気に入らないであろう「夜間学校」へ進学し、すぐに働き始めました。
母の敷いたレールから、必死で飛び降りました。この反発があったから、たくさん経験できたし、学びがたくさんありました。だから飛び降りて良かったと思っています。
当時はお互いにぶつかり合ってばかりでしたが、大人になった今は、ほどよい距離感で接しています。住んでるところも同じ市内でも端と端みたいな(笑)
だからなのか不思議と関係は良好です。もちろん、たまに喧嘩もしますけれど(笑)。
本編の修羅場の中では冷たく見えたかもしれない実家ですが、母には母の、不器用ななりの「正しさ」やコンプレックスがあったのだと、今なら少しだけ理解できます。
さて、次回からはまた本編に戻ります。第5話は「お姉さんとママ友編」です。暗闇の中にいた私に、ようやく救いの手が差し伸べられます。どうぞお付き合いください。
