2度の警察連行。鬱(うつ)で動けない私を救った、家族と娘たちの一致団結。弁護士なしで掴んだ本当の自由(最終回)
酒乱モラハラ旦那と離婚したさちなです。
今回は旦那家族と私たち親子がどのように離婚したのかお話します。
2度目の連行と、絶縁していた「義姉」の来訪
私たちが荷物をまとめて実家に避難したあと、誰もいなくなったあの家で、旦那は再び大暴れをしました。
私という感情のサンドバッグを失い、お酒の勢いで完全に理性を失ったのでしょう。夜中に物を破壊し、大声を上げる旦那の騒音に対し、今度は私ではなく「ご近所さん」たちが110番通報をしてくれました。
旦那は再び警察に連行されていきました。今回は逮捕にまでは至らなかったものの、地域の信頼を完全に失った旦那と、部屋に引きこもる義母に代わって、ある人物が遠方から駆けつけてくれました。
それは、旦那の姉である「義姉」でした。
実は義姉は、旦那の酒乱やモラハラ、そして義母の異常性に愛想を尽かし、実家とはとっくに絶縁して遠方に暮らしていました。しかし、ご近所さんから「またパトカーが来た」という連絡を受け、事態を重く見てわざわざ来てくれたのです。義母はというと義姉が家の中に入った時、やはり自室に閉じこもっていたそうです。
義姉は、旦那が迷惑をかけたご近所の家を一件一件まわって頭を下げて謝罪してくれました。そして、旦那や義母とは違い、私たち親子のことをずっと心から心配してくれていた、本当に優しく理性的な人でした。
鬱(うつ)で動けない私を支えてくれた、父と弟
その頃の私は、ホッとしたと同時に、これまでの数々の修羅場、傷つく言葉の数々、そして命がけの脱出による精神的ダメージが一気に押し寄せ、鬱(うつ)のような状態になっていました。激しい動悸が治まらず、恐怖で外に出ることも、まともに人と話すこともできなくなっていたのです。
そんな私を守るため、私の家族が大きな盾になってくれました。
遠方から動いてくれた義姉、そして義姉が手配してくれた知り合いの弁護士さんとのやり取りは、すべて私の父と弟が引き受けてくれたのです。
「お前は何も心配しなくていい。子どもたちと一緒に、今はゆっくり休みなさい」
寡黙な父が言ってくれた「無事でよかった」という言葉、そして私に大きなため息をつきながらも子どもたちには優しく接してくれた母。そして、車を出して命がけの脱出を先導してくれた弟。
彼らが毅然とした態度で前に立ち、私の代わりにすべての手続きを進めてくれました。
県外から一斉に駆けつけてくれた、3人の娘たちの愛
さらに、私の大きな心の支えになってくれたのが、県外で暮らす上の娘たちでした。
私のピンチを聞きつけ、「お母さんを助けよう」と、それぞれができる最大のサポートを持って一斉に実家へと駆けつけてくれたのです。
長女は、私たち親子がこれから新しく暮らすための「住む場所」を。
次女は、一緒に連れて逃げてきた下の子たち(高校2年の娘と中学1年の息子)が、これまで通りに大好きな生活を続けられるよう「習い事関係のサポート」を。
三女は、身の回りのものしか持たずに飛び出してきた私に「当面の生活費」を握らせてくれました。
もしこの時、父や弟、そして県外から全力で私を包み込んでくれた娘たちの存在がなかったら、私は鬱の闇に飲み込まれ、またあの地獄に引き戻されていたかもしれません。
ついに届いた書面、そして勝ち取った「本当の自由」
しばらくして、私の元に義姉の知り合いの弁護士から一通の書面が届きました。
それは、離婚条件が細かく記された合意書面(公正証書)でした。
あんなに「裁判する」「親権はない」と私に嘘の脅迫LINEを送りつけていた旦那でしたが、2度も警察を呼ばれ、ご近所全員を敵に回し、身内の義姉にまで完全に実態を暴かれたことで、もう言い逃れができないと悟ったのでしょう。そこには、旦那のサインがしっかりと書かれていました。
書面に並ぶ条件は、私たちが前を向いて生きていくために十分すぎるものでした。
「本日をもって正式に離婚すること」
「今後、私や子どもたちに一切関わらない(接近しない)こと」
「子どもたちの養育費を毎月支払うこと」
その文字を見た瞬間、私の目からポロポロと涙がこぼれ落ちました。心の底から「あぁ、やっと終わったんだ。私たちは本当に自由になれたんだ」という、深い安堵の涙でした。
結局のところ、私には弁護士を雇うような大金も、一人で戦う気力もありませんでした。だけど、勇気を出して最初のSOS(110番)を出したあの日から、ご近所さん、父、弟、義姉、そして愛する娘たちが次々と手を差し伸べてくれた。
お金や法律の前に、この「周りの人たちの温かい助け」があったからこそ、私は弁護士なし(費用0円)で、モラハラ旦那を完全に追い詰めることができたのです。
今、同じようにパートナーのモラハラや暴力に怯え、「自分が大げさなだけかも」「お金がないから逃げられない」と悩んでいる方がいたら、どうか諦めないでください。あなたは悪くありません。勇気を出してSOSを出せば、必ず手を差し伸べてくれる人がいますからね。
