Photo by
s9_ra_999
【詩】この星の図書館
白い砂浜
陽の光を反射して輝いている
手で砂をすくうと
乾いた綺麗な粒子が
さら さら さら
指と指のあいだを
くすぐるようにすり抜けてゆく
もういちどすくって
今度は首の後ろにかけてみる
さら さら さら
寛容な大地の手のひらが
首と背中をやさしく撫でた
そのやさしさに身を委ね
砂浜に横たわる
目を閉じると
砂粒を肌で感じる
砂粒ひとつひとつに
この星の記憶がつまっている
記憶が読めるわけではない
ただそう感じるのだ
身体が
こころが
自然が生み出した
巨大な図書館で
この星の記憶を
肌に触れ
感じとり
ひとつになっている
ただそれだけの時間が
とても幸福に感じた
ああ
カモメの鳴き声が心地いい
