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映画レビュー『なぜ君は総理大臣になれないのか』 小川家17年の歩み(⇒ 伴走者なきランナーのために)

2021年11月28日鑑賞。
レビューに記載の社会・政治情勢は当時のものです。

観賞のタイミングは衆院選の熱が残り立憲民主党の代表選を控えたこの時しかなかった。

妻が4月から議員事務所で働き始めた。総選挙で比例復活も叶わぬ完敗を喫したが、政治を身近に感じる貴重な機会を得ることが出来た。妻の陣中見舞いの付き添いで選挙事務所へも足を運んだが選挙は文字通り祭りなのだと実感した。本作は私が見聞きした選挙戦の泥臭い舞台裏が仔細に描かれておりとても興味深かった。ご家族には大変な負担だっただろう。小川家17年のプライベートフィルムとしての機能も備えており「娘です。」のタスキに泣けた。

さて、小川淳也。今、注目の政治家である。香川一区出身の妻にとっても本作の舞台は馴染み深かったようだ。百貨店勤務の頃、朝礼に本作の敵役・平井卓也が来たらしい。(30年前だから父親・卓志だったかもしれない)

非常に面白い映画だった。旧民主党の離合集散が描かれ日本の政治の裏面史を垣間見ることが出来た。小川の変節を責めるつもりは毛頭ない。17年もあの業界に属していたら避けられない側面もあるのだろう。

後半もう少し小川の心情を掘り下げて欲しかったが、大島新の切り口も問題提起としては良かった。政治家の質は民度に比例するものであり、そもそも民主主義は小学校のホームルームの多数決の延長に過ぎず何ら信頼に値しないとの私の持論が立証された形になったのだから。

妻は「身近にいたら応援したくなる人だ。頑張って政権与党の隠し事を暴いて欲しい」「選挙に行かない人にこそ本作を観て欲しい」と語った。妻は次期衆院選に再挑戦する前議員から一旦離れる。四国のメディア王・卓也が登場する続編『香川一区』も楽しみだ。

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