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26/06/14 株式「大公開時代」の号砲と、バブルマネーの冷徹なゆくえ 【k-eye】

米東部時間の2026年6月12日、イーロン・マスク氏率いるスペースXがナスダック市場へ歴史的な超大型上場を果たしました。
調達額約12兆円、時価総額にいたっては約283兆円。この天文学的な数字がもたらした地殻変動は凄まじく、日本国内だけでも個人投資家枠への購入希望額が1兆円を突破。
「1億円以上の申し込み」が1000件を超えるという、異例の熱狂を巻き起こしています。

日経新聞が「バブルマネー争奪戦」と報じる通り、市場はいま、巨大未上場企業が一斉に表舞台へデプロイ(上場)される「大公開時代」の号砲に沸き立っています。

なお、今回の件における
・「未上場巨像の動き」については26/06/10のブログ
・「民間と国防の境界線の消滅」については26/06/13のブログ
で詳しく述べてきましたので、今回はもう一つの案件である
・「12兆円のマネー」の裏側を、少しフカボリしてみましょう。

◇ 「宇宙」と「AI」、二つの熱の決定的な違い

世間はこれらを「最先端テック株」としてひとまとめに大騒ぎしていますが、私には「宇宙」と「AI」では熱の質、すなわちシステムの安定性が全く違って見えます。

宇宙の将来性(リアルな実績): 実際に数千機の人工衛星を地球上空に走らせ、Starlinkとして黒字化を達成。すでに世界の国防・通信の物理レイヤー(生命線)を独占している「目に見えるインフラ」への投資です。

AIの過熱感(バブルの懸念): 巨大テック企業がデータセンターや半導体の争奪戦を繰り広げているものの、莫大な電気代と投資コストに見合うだけの利益(リターン)を実際に回収できているコード(企業)は、実はまだごくわずかです。

◇ 勝者総取り。負けたカネはどこへ行く?

ここで気になるのが、果たして勝てるか否か、もし敗れたら?

AIや次世代テックの進化スピードは超高速クロック。そして、この手のインフラ覇権争いの結末は、いつでも「勝者ONLY ONE」の総取りシステムです。

では、世界中から集まったバブルマネーのうち、コンペに敗れた敗者たちのカネ(投資された資産)はどうなるのか?

答えは冷徹です。 「市場の上から綺麗さっぱり消滅する」か、「勝者にタダ同然で買い叩かれるか」の二つに一つしかありません。

開発競争に破れ、負けが確定した企業の株価は一瞬で紙屑(バグノイズ)となり、投資家たちの資金は蒸発します。

しかし、彼らが莫大なカネをかけて日本国内や世界中に建設したデータセンター、あるいは最先端サーバーといった「物理資産」そのものは、地球上から消えてなくなるわけではありません。

それらは破産管財人の手を経て、最終的な「勝者ONLY ONE」へ、まさに二束三文の叩き売り価格でマージ(買収)されていくのです。

つまり、敗者に集まった莫大なカネは、巡り巡って「勝者のためのインフラ下地」を代わりに汗水垂らして耕してあげただけ、というあまりにも切ない結末を迎えることになります。

◇ 嵐の海を静観する、私の選択

この巨大な地殻変動と、国防への甚大な影響を前に、個人が「単品(個別株)」で直接神輿を担ぎにいくのはあまりにリスクが高すぎます。1年後にどのコードが生き残り、どこが笑っているかをピンポイントで当てるのは、プロでも見極めが難しいのが冷徹な現実だからです。

だからこそ、私は今回の個別株(SPCX)のお祭り騒ぎには乗らず、あえて静観という仕様変更を選択しています。

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