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僕と彼女と白球 33話

以前書いた続きです

ピピピピッ ピピピピッ ピピピピッ


〇:んんっ・・・んん~


朝、目覚ましの音で目が覚める

休みの日には起きなくてもいいような時間だ


〇:いっつつ・・・


起き上がろうとすると身体が重い

痛いと言いながらも身体が痛むわけではない

昨日の熱戦が身体に与えたダメージは大きかった


〇:そうか・・・負けたのか


昨日、決勝の天翔学園戦

サヨナラのタイムリーを打たれて負けた

あれからどれだけ泣き続けたのかも覚えていない

気付いた時には最後のミーティングの最中だった


〇:くそっ・・・


ベッドのシーツを握りしめる

そんなことをしても結果は変わらない

それでも、


〇:俺が、終わらせちまった・・・


先輩の夏を終わらせてしまった

先輩たちは完全な力負けだったから仕方ないと言ってくれた

それでも悔しかったはずだ

俺達の前では気丈に振舞ってくれていたのには気づいた

だからこそ、その気遣いが辛かった


〇:・・・行くか


重い身体に鞭を打って立ち上がる

終わったことは仕方ない、なんて言えない

けど、切り替えないといけないんだ

そのための3日のオフなのだから


〇:おはよう

〇母:おはよう、早いのね

〇:うん、朝から出かけるから

〇母:あら、咲月ちゃん?

〇:うん、あいつが朝から行くぞって

〇母:いいじゃない、デート

〇:そんなんじゃないよ

〇母:高校生くらいの男女が2人で遊びに行くのはデートって相場で決まってるのよ

〇:うるさいよ

〇母:・・・楽しんでらっしゃい

〇:うん

〇母:土産話待ってるから

〇:絶対教えねえ


〇:行ってきまーす

〇母:行ってらっしゃい


家を出ると家の前で咲月を待つ

と言っても咲月は隣の家なのだが


咲:ごめん!お待たせ!

〇:まあ、全然

咲:流石○○、10分遅れてもなにも文句言わない!

〇:遅刻したやつの態度か?

咲:誠に申し訳ございませんでした

〇:そういう言葉はちゃんと知ってるのな

咲:謝るときのために勉強した

〇:もっと他に勉強することあるだろ

咲:これが一番使う頻度高いから

〇:よせやい笑

咲:さて、行こう!

〇:おお、で、どこ行くの?

咲:え?夢の国

〇:マジ?

咲:マジ

〇:結構アクティブなとこ選ぶのな

咲:そりゃあせっかくの休みだよ?満喫しないと~

〇:まあ、そうだけど

咲:行くぞ~!

〇:おお~


翔:よお、拓実

拓:ん・・・おはよ

翔:相変わらず朝は弱いんだな

拓:うん・・・

翔:とりあえず歩きに行くか

拓:分かった

翔:・・・昨日、どうだった

拓:分かってるんだろ?

翔:俺たちの力不足だ

拓:学年とか関係ない、最後は力負けだ

翔:拓実は結果を残した、それに対して俺はどうだ、荻本から一本のヒットも打てなかった

拓:俺こそ、打ったのは荻本が調子を上げる前だ。後は手も足も出なかった

翔:俺たちにもっと力があれば、先輩たちを甲子園に連れていけたんじゃないか

拓:うん、そうだと思う

翔:・・・こんなに悔しい負けは生まれて初めてだ

拓:うん、去年の全中よりも悔しいよ

翔:俺はやるぞ、新チームになったら主力で甲子園に行ってやる

拓:俺も、もう負けない

翔:やってやろうぜ

拓:うん



咲:めっちゃ混んでる!

〇:当たり前だろ、夏休みだからな

咲:でもまあ、楽しめればそれでいいから!

〇:だな

咲:じゃあまずはショップへGO!

〇:いきなり!?


咲:さあ、○○、どれにする?

〇:どれって、カチューシャ?

咲:もちろん、ここに来たらつけるでしょそりゃ

〇:くそぉ・・・

咲:ほらっ、どれにするのさぁ

〇:・・・じゃあ、スティッチのやつで

咲:ほおほお・・・

〇:なんだよ

咲:いや、顔的にはカチューシャも似合うんだけど

〇:けど?

咲:うん、やっぱ○○のガタイでカチューシャつけてるのウケる

〇:はっ倒すぞボケ

咲:はいはいキレない、私はリスのにして、お会計行こーっと

〇:全く笑


伊:あれ、阿部じゃん

阿:おお、伊藤か

伊:引退翌日から図書館で勉強とは真面目ですね~

阿:お互い様だろ?

伊:・・・引きずってるのか

阿:まあな、あんなに不甲斐ない投球しちまったからな

伊:あれは天翔が何枚も上手だったからだろ

阿:でも負けた、俺の力不足でな

伊:・・・俺もだよ

阿:1・2年は自分たちの力不足だって言うけど、本当の力不足は俺達3年だよ

伊:分かってる

阿:高校野球は終わった、けどまだ野球は終わってない

伊:えっ

阿:大学、絶対現役で受かってやるよ

伊:・・・ああ


咲:○○!あれ乗ろっ!

〇:ああ、スプラッシュマウンテンか

咲:絶対気持ちいから!

〇:夏にはぴったりだよな

咲:そりゃあ並ぶけどさ

〇:ここに来るって決めた時点で覚悟の上だよ

咲:だね、いやぁ、久しぶりに来たなぁ

〇:俺も、小学校以来かも

咲:○○は部活漬けだったもんね

〇:咲月もな

咲:私は適度に遊んでたから

〇:部活して遊んで楽しんでたな

咲:満喫しておりましたわ

〇:今もだろ?

咲:今は部活全力投球ですわ

〇:冬の大会ってどうなるんだ?

咲:一応一次予選はやったよ?

〇:どうだった?

咲:ダメだった

〇:そっか・・・

咲:けど、もう来年に向かってるから!

〇:そうなのか、ならよかった

咲:絶対勝ってやるんだから

〇:咲月は負けず嫌いだからな

咲:だって負けたままなんて気持ち悪いんだもん

〇:分かるけど

咲:○○は大会お疲れ様

〇:ありがとう

咲:身体はどう?

〇:正直めっちゃ疲れてる

咲:あちゃ~そりゃそうか

〇:だから今日出かけることになってびっくりしたんだよ

咲:ごめんごめん、今日しかなかったから

〇:でも楽しいから何とも思ってないよ

咲:あざます


咲月との会話はいつもと変わらない

テンポよく会話が続く

気を遣うこともないし

なんて会話をしていたら順番がやってきた


咲:やっとだぁ!

〇:乗るとやっぱワクワクするよな

咲:ね!うわっ、波の揺れ方とかリアル

〇:落ちる前も楽しいよな

咲:分かる、ってか涼しい~

〇:ずっとここにいたい・・・

咲:それな~

〇:あれ、もうすぐか?

咲:えっ、ほんと!?

〇:あっ、これ来る

咲:えっ、わぁぁぁぁっ!!

〇:うおぉぉぉっ!!

ザパァァン!!


〇:やっべえ、めっちゃ気持ちいい!

咲:ほんと!最高だった!

〇:落ちるのも一瞬だったな!

咲:めちゃくちゃ水かかったね!

〇:あっ、これ落ちる瞬間の写真だ

咲:ほんとだ、ぶふっ!あははっ!○○すごい顔してる笑

〇:咲月こそ、目見開いてるし笑

咲:は~おかしい、ほら!どんどん行くよ!

〇:おお!



ブンッ  ブンッ  ブンッ

健:ふっ!

柚:こらぁ、ストーップ!

健:はぁ・・・柴田?

柚:何してんのさ

健:こっちのセリフだ

柚:柚菜は買い物の帰り、それで寄り道したら公園でバット振ってるアホがいたから

健:誰がアホだ

柚:・・・寝れてないんでしょ

健:・・・別に

柚:嘘だ、顔色良くない

健:そんなことない

柚:そんなことある

健:なんでわかんだよ

柚:分かるよ、ずっと見てるもん

健:っ・・・

柚:健史はいつも飄々としてるけど、誰よりも優しいもん

健:・・・

柚:昨日だって、他のみんなに泣いてるとこ見られたくなかったんでしょ

健:・・・ああ

柚:先輩が引退するのが、寂しいとか?

健:うん・・・一緒に行きたかった、甲子園

柚:うん、そうだね

健:だから、先輩たちの分まで俺が行く

柚:そうじゃなくて

健:ん?

柚:俺たちが、でしょ?

健:・・・うん

柚:うん、じゃあ素振りはおしまい

健:やだ

柚:だーめ、オフの意味がないでしょ

健:ちゃんと休んでるから

柚:だめ!オフはオフ!

健:分かったよ

柚:それで、空いた時間は柚菜との時間に使いなさい

健:却下

柚:なんで即答!

健:それならバット振る

柚:むぅ・・・せっかくロッテの試合のチケットあるから見に行こうと思ったのに

健:行く

柚:早いなおい

健:断じて柴田と見にいきたいとか思ってないから

柚:はいはい、分かりましたよーっだ



咲:ああ~楽しかったぁ!

〇:な、意外といろんなの乗れたな

咲:イッツアスモールワールドなんて何回乗ってもいいよねえ

〇:ビッグサンダーマウンテンも爽快だったな

咲:私は美女と野獣が良かった!

〇:あれ良かったな


一日パーク内を回り、陽が落ち始めた頃

2人はパレードを見るために場所取りをし、パレードの開始を待っていた


咲:○○?

〇:ん?

咲:今日、楽しかった?

〇:え?

咲:いや、私が無理やり連れだしちゃったからさ、どうだったかなって・・・

〇:・・・楽しかったよ、めちゃくちゃ

咲:ほんと?

〇:うん、最初は気分も重かったけど今は晴れやかだよ

咲:よかった・・・

〇:むしろありがとう、連れてきてくれて

咲:ううん、こちらこそありがとう

〇:おっ、パレード始まりそう!

咲:ほんとだ!あっ!スティッチ!

〇:おおっ!ウッディ!バズ!!


2人でしんみりとした話をしていたが、パレードが始まるとそんなのも一変

目の前を通るキャラクターたちに大興奮だった


〇:すげえ!手振ってくれてる!

咲:・・・だなぁ

〇:えっ?咲月なんて?

咲:なんでもない!あっ、サリー!

〇:マイク!おおっ!


最後の最後までパレードを楽しみつくしていた



〇:咲月、今日はマジでありがとう

咲:いやいや、私の方こそ

〇:いいリフレッシュになったよ

咲:それはよかった

〇:・・・咲月、決勝見に来てどうだった?

咲:初めてだったからわかんないこともあったけど、おもしろいって思えたよ

〇:そっか

咲:けど、それは○○の試合だからなんだろうなぁ。やっぱり幼馴染の試合だから

〇:そうだな

咲:だから○○が打った時も抑えた時も嬉しかったし、最後は本当に悔しかった!

〇:感情移入してんじゃん笑

咲:そのくらい応援してたの!

〇:そっか、ありがとう

咲:ねえ、○○

〇:ん?

咲:甲子園って、どんなところなの?

〇:ん~、俺たちが目指す場所で、絶対に行かないといけない場所

咲:行かないといけない?

〇:ずっと目標にしてて、それを達成しないと俺が俺じゃなくなると思う

咲:凄いところなんだね

〇:うん、凄いところなんだよ

咲:行けたらいいなあ

〇:行けたらじゃないよ、行くんだ

咲:そうだね、じゃあ私も部活頑張る!

〇:おお、お互い頑張ろうな

咲:うん!じゃあおやすみ!

〇:うん、おやすみ


〇:ただいま~

〇母:おかえり、遅かったのね

〇:うん、結局最後まで見てたから

〇母:どこ行ったの?

〇:夢の国

〇母:ディズニーね、楽しかったのね

〇:分かる?

〇母:顔に書いてある

〇:マジ?

〇母:ご飯食べて来たんでしょ?お風呂入ってらっしゃい

〇:あーい


〇:ああ~、ってぇ


風呂に入ると相変わらず日焼けが痛い

今日一日歩き回った疲れが湯船に洗い流されていく感覚がある

風呂とはなんとも偉大である


〇:・・・はぁ


今日一日本当に楽しかった

高校には行ってからこんなに遊んだことはない

今日はとびきり笑うことが多かったと思う

そのくらい咲月との時間は最高に充実している

ただ昨日負けたのだ

こんなにも早く楽しい思いをしていいのか

先輩の夏を終わらせた自分が

1人になった瞬間、またネガティブな考えが浮かんでしまう

色んな罪悪感もあったが、今日は楽しかった

沈んでた気持ちも多少晴れて来た気がする

連れ出してくれた咲月には感謝しないとな


〇:ありがとう、咲月



2日後

前日はダラーっと呆けて休息に当てた

とにかく休んで体力の回復に努めた

少し暑さの落ち着く夕方になると、運動がてら近所を散歩した

オフらしい過ごし方をしていた

そして今日

昼過ぎに俺は地元の中心街へと足を進めていた

そして、目的の場所に辿り着いた


チリンチリン


「いらっしゃいませ~」

〇:あ、先に友達が来てて

「お連れ様ですね、中へどうぞ」

〇:はい

い:あ、○○、こっち

〇:おお、いろは

い:なんか久しぶりだね

〇:確かに、会うのは終業式以来だな

い:私は応援行ってて勝手に会ってる気になってた笑

〇:何だよそれ笑

い:何か頼む?

〇:うん、アイスコーヒーにしようかな

い:じゃあ私はアイスのカフェオレでチーズケーキも頼もうかな

〇:俺もチーズケーキにしよ、すいません

「はい!」

〇:アイスコーヒーとアイスカフェオレ、あとチーズケーキを二つ

「かしこまりました、少々お待ちください」

〇:なんだかいい雰囲気のカフェだな

い:そうなの、私のお気に入りなんだ~

〇:そうだったのか、待ち合わせがカフェでびっくりしたよ、大人だな~って

い:あ、待ち合わせの場所ってわけじゃないの

〇:え?

い:ここが目的の場所だよ?

〇:そうだったのか?え、いいの?

い:いいも何も、私が言ったから笑

〇:いや、どこか出かけたいのかと思って

い:ああ~、出かけるのもいいかと思ったんだけど、○○は疲れてるかなって。私は○○と話せるならそれでいいから。○○も休まる、落ち着いた場所が良かったの

〇:いろは・・・

い:ん?

〇:ありがとう、そんなに考えてくれて

い:いいよ~、とにかく、お疲れ様

〇:うん、いろはも応援ありがとう

い:いえいえ~

「お待たせいたしました。アイスコーヒーとアイスカフェオレ、チーズケーキでございます」

い:ありがとうございます!

〇:おお、美味そう

い:いただきます

〇:いただきます

い:あむ、んん~美味しい~

〇:ん!うまっ!

い:やっぱりここのチーズケーキは絶品だぁ

〇:だね

い:あむ

〇:ふふっ

い:どうしたの?

〇:いろはの真似、あーむ

い:ああ~もう~

〇:いいじゃん、可愛いよ

い:むぅ~

〇:んっ

カシャッ

〇:えっ?

い:撮っちゃった笑

〇:えっ、カメラなんていつの間に

い:ずっと持ってたよ~

〇:・・・消して

い:やだ、真似してきた罰

〇:取り消すから

い:だめです~、もう遅い

〇:ええ~

い:残念でした~

〇:ったく笑


いろはとの会話は心地いい

気は使わないし、何だか穏やかな気持ちになれる

気が休まる、というのだろうか

いろはの声にはそんな効力があるようだった


い:実はね、○○に言ってなかったことがあるの

〇:なに?

い:決勝の応援に行くって言ったでしょ?

〇:言った

い:実はね、決勝だけじゃないの

〇:うん

い:準々決勝から行ってたんだよね

〇:えっ、準々決勝から来てたの?

い:うん笑

〇:なんだ~準決からだと思ってた

い:えっ、気づいてたの?

〇:気づいてたも何も、準決の時大声で応援してくれたでしょ?

い:聞こえたの!?

〇:ばっちり笑

い:ええっ、恥ずかしい・・・

〇:ありがとう

い:えっ?

〇:あの応援のおかげで調子出せた。もしあれがなかったらあの試合もどうなってたか分からないよ

い:そんなこと・・・

〇:それに決勝もいろはの声聞こえた。いろはの応援、すごく力になったよ

い:そっか・・・よかった!

〇:・・・ごめんね

い:え?

〇:約束、守れなくて

い:謝ることじゃないよ、みんな最後まで頑張ってたじゃん

〇:けど・・・

い:何か、気になってるの?

〇:・・・俺達1年じゃん

い:うん

〇:それでも試合に出してもらってるから、出れない3年生もいるわけで

い:そうだね

〇:それなのに、最後は俺のせいで負けちゃってさ・・・

い:そんなこと・・・

〇:俺にもっと力があれば、負けることだってなかったのに

い:・・・

〇:いっそ、俺なんか出なければ・・・

い:○○

〇:ん?

い:それ以上言ったら、いろは怒るよ

〇:えっ?

い:野球って1人でするんじゃないでしょ?なのに負けたの全部○○のせいなんておかしい

〇:でも・・・

い:それとも3年生にそう言われたの?

〇:言わないよ、先輩たちはそんな人じゃ・・・

い:だったら、○○が全部を背負う必要ないと思う

〇:・・・

い:それにいろはが知ってる○○は、前向きで自信があって、何かやってくれるって期待させてくれるんだから

〇:いろは・・・

い:先輩たちの分まで、○○は目標叶えるんでしょ?

〇:うん

い:ならその姿を先輩たちに見せようよ、俺は成長しました!って

〇:・・・そうだな、そうかもしれない

い:うんうん

〇:ありがとう、いろは

い:いやいや、私は応援してるだけだから

〇:けど、気が晴れてきた

い:それはよかった!

〇:これからも応援、してくれる?

い:もちろん!いろはも○○が甲子園に立つところ見たいもん

〇:うん、新しく買った日焼け止めも使わないとだしね

い:そうだね、出番は来年のお楽しみかな

〇:絶対行くよ

い:うん!


翔:・・・なんでこうなった

奈:なんでって、買い物行って、カフェに行きたかったから?

翔:だったらなんで俺が呼ばれてんだよ

奈:もちろん、荷物持ちが必要だったからです!

翔:帰るぞ

奈:ああ~もう、部活で必要な備品なんだからさぁ

翔:・・・だったら仕方ないな

奈:そうそう、か弱い女の子に持たせるつもりかぁ?

翔:自分で言うなよ、そんなこと言われなくても冨里には持たせないっての

奈:・・・優しいとこあんじゃん

翔:俺は常に優しいっての

奈:嘘だ!奈央にはいつも意地悪ばっか言うくせに

翔:そっくりそのまま返してやる

奈:やっぱり意地悪だぁ!

翔:ったく、ってか俺以外にも呼んだ方が良かったんじゃね?

奈:いいの、目的はここだから

翔:えっ、カフェ?

奈:のこれ

翔:ん?カップル限定、クリームたっぷり甘々パンケーキ・・・

奈:です!これだと何人も呼べないでしょ?

翔:帰る

奈:ちょいちょいちょい、えっ?

翔:え?

奈:なんで帰るのさ

翔:俺らはカップルじゃねえ

奈:そうだけどさぁ、食べたいんだもん!彼氏もいないしさぁ!

翔:だったら俺以外にもいただろ!

奈:やだ!翔君と行くんだ!

翔:なんでそうなる!?

奈:翔君なら遠慮なくこーゆーこと頼めるから

翔:信頼されてるってことでいいのか?

奈:もちろん!

翔:・・・行くか

奈:やった!



い:夏休みの宿題多くない?

〇:かもな、俺終わったけど

い:えっ!早い!

〇:部活終わりとかにやってたからな、5日で終わった

い:すごすぎ、いろはまだ半分過ぎたところだ

〇:十分でしょ

い:いいや、部活頑張ってる○○に負けたのが悔しい!

〇:何張り合ってるんだよ笑

い:絶対7月中に終わらせてやる!

〇:頑張れ~

い:高みの見物だ笑

〇:まあな笑

い:もう・・・夏休みは部活ばっかり?

〇:うん、休みも数日くらいかな

い:大変だねぇ

〇:ちょうどいいよ、今は悔しすぎて部活に打ち込みたいし

い:そうだね、○○らしくていいね

〇:うん

い:もし休み合ったらさ、また会わない?

〇:いいね、俺も会いたい

い:よかった、他にも落ち着ける場所知ってるんだ~

〇:いろはってそういうセンス良さそうだよな

い:そんなことないよ~

〇:でも、今めちゃくちゃ落ち着いてるよ

い:ほんと?よかった

〇:ありがとう、いろは

い:いいえ~、じゃあそろそろ帰る?

〇:えっ、もう?

い:もうって、もう夕方だよ?昼過ぎに来たのに

〇:そんなに経ってたのか

い:うん、それに○○明日から部活でしょ?ちゃんと休まないと

〇:わかった、今日はありがとうないろは、俺に合わせてくれて

い:いいの、いろはも楽しくて選んだんだから

〇:うん、どこか出かけたかったら遠慮なく誘って?俺も行きたい

い:わかった、考えておくね!

〇:うん

い:いろはは帰って宿題だぁ!

〇:終わるといいね

い:終わらせる!

〇:応援してるよ

い:いろはも応援してるよ

〇:うん、頑張るよ。いろは

い:ん?

〇:甲子園、絶対連れていくから

い:・・・うん!

〇:約束

い:約束~!





今話も読んでいただきありがとうございます!

今回は夏大会後の休み期間ということで、オフの様子を書かせていただきました

約2カ月ほど夏大の試合メインに書いておりましたので、日常を描くのは久しぶりでした

前話の最後の質問に答えて頂いた方、本当にありがとうございました

咲月ちゃんがヒロインという回答がほとんどでしたね

後半は序盤に比べて影が薄くなってしまったかと思いましたが、そんなこともありませんでしたね

この先どうなっていくでしょうか

ここから秋大に向かっていきますが、試合だけでなく日常にもフォーカスを当てれたらと思ってます

何を言われようと僕の好きに書きたいように書くのでよろしくお願いします!

何か言われたわけではないけど!

最後に、4月28日から5月8日までGW期間ということで毎日投稿します

5月9日は予定あるので出せないのが悔しいですけど・・・

その間、白球の投稿ペースが上がったりするかも・・・

ぜひ見てください!


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