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AIと一緒に架空都市を育てる制作ログ③通いたい学校ができた(追加画像)|Shiohara Worldbuilding

*制作途中のものなので、画像はイメージです。

最初は、ただ高校の裏にひまわり畑を置きたかっただけだった。

汐原という架空の街に、夏の景色がほしかった。
海の見える高台に高校があり、その裏手に、夏になるとひまわり畑が広がる。
それくらいの、小さな季節スポットのつもりだった。

でも、ひまわり畑を置くには、高校が必要だった。
高校があるなら、そこへ向かう坂道が必要だった。
坂道があるなら、通学路が必要だった。
通学路があるなら、コンビニも、弁当屋も、文具店も、自転車屋も必要だった。

気づいたら、私は架空の街に「汐原高校」と「汐高通り」を作っていた。

汐原の夏景色としての高校

汐原高校は、駅前や市街地より少し高い場所にある。

通りから左へ折れて坂道を上っていくと、校舎が見えてくる。
その坂の途中からは、下に街並み、その向こうに海が見える。

地元ではその坂を「汐高坂」と呼ぶ。
けれど、生徒や卒業生のあいだでは「夏色坂」という通称の方が通りがいい。

この名前の由来は、1990年代の終わり頃までさかのぼる。
当時の生徒たちが、放課後に自転車でこの坂を下りながら、流行していた曲になぞらえて「この坂、夏色っぽい」とふざけて呼び始めたらしい。

最初はただの悪ノリだった。
でも、次の世代にはもう「そう呼ぶもの」として定着していた。

今の汐高生の多くは、その曲をリアルタイムでは知らない。
それでも、夏の夕方、海の見える坂を下る時、この道は今も自然に「夏色坂」と呼ばれている。

名前だけが世代を越えて残っている。
意味は少し薄れても、呼び名は残る。
そういうものが、街の中では時々、伝統みたいな顔をして生き残る。

坂の上にある学校

汐原高校は、地元から通う生徒と、電車で通う生徒が半々くらいの高校だ。

地元の子は自転車通学が多い。
だから、夏色坂のことをよく知っている。

電車通学の子は、駅前から汐高通りを抜けて坂を上ってくる。
入学したばかりの頃は、たぶん坂の勾配に驚く。
でも、夏が来る頃には少し慣れてくる。
あるいは、慣れたふりをする。

校門は、両サイドに石でごつごつした門柱がある。
門はレールで横に押して開くタイプ。
朝は先生が当番制で校門に立っている。

自転車で坂を上ってくる生徒。
駅方面から歩いてくる生徒。
電車通学で駅前から来る生徒。

それぞれの朝が、校門前で合流する。

制服は、紺〜ブラウン系のブレザー。
ボトムは、グレーのタータンチェックのスラックスまたはプリーツスカート。
男女ともに臙脂のネクタイを着用し、左胸には校章の金のピンバッジがつく。

校風の核は、

責任の上に自由が立つ!

自由度はある。
でも、放任ではない。
自分で選ぶなら、自分で引き受ける。
そんな空気のある高校として見えてきた。

部活動は、サッカー部が強豪。
野球部やバレー部などの運動部もあり、文化系も演劇部から軽音部まで数が多い。
部活動は必須ではないが、帰宅部の割合は低め。
勧誘は教師主導というより、生徒側が中心になって動く。

文武両道を目標にしながら、自主性を尊重する学校。
汐高は、そういう高校になった。

汐高通りという生活道路

高校を作ると、当然そこへ向かう道が必要になる。

駅前・市街地方向から続く、みなと薬舗前の通り。
そこが、汐原高校方面へ向かうメインの生活道路になった。

正式な道路名とは別に、地元では通称「汐高通り」と呼ばれている。

汐原高校へ向かう生徒。
学校指定品を買いに来る親子。
ファミレスやスポッチャ系施設へ向かう若者。
駅前ロータリーへ抜ける車。

それらが混ざる、実用的な生活道路だ。

アーケード街とは雰囲気が違う。
歩いて楽しい商店街というより、ロードサイド店と低めの雑居ビルが入り混じる通り。
車、自転車、徒歩の生活者が混ざり、ファミリー向けの店と高校生向けの寄り道先が同じ道に並んでいる。

ここは都会ではない。
でも、若者が完全に退屈するほど何もない場所でもない。

映画を見るなら駅前のベイテラスへ行ける。
普段の寄り道なら汐高通りで足りる。
大きな買い物や特別な日は都市部へ行く。

そのくらいの、ちょうどよさがある街になった。

汐高通りの店たち

汐高通りには、学生生活と地域生活を支える店が並ぶ。

朝、登校する生徒は、Nショップやまるふく弁当で昼食や飲み物を買ってから坂を上る。
放課後は、ファンシーショップたなかや、みらい書店、グリルポート、カラオケBOXマキシムに寄り道する。
休日や試験明けには、BANBANまで足を伸ばす生徒もいる。

自転車屋は、坂下サイクル。
夏色坂を下る生徒たちのブレーキを、地味に支えている。
店主が「坂を下るならブレーキ見とけよ」と声をかけるような店だ。

弁当屋は、まるふく弁当。
朝の通学前、部活前、塾前に使われる実用店。

学校指定衣料品店は、衣料のますや。
幼稚園から高校までの制服、体操服、ジャージ、指定シャツ、リボンやネクタイ、校章入り小物などを扱う。
入学準備の時期には親子連れが増え、店の人が「今年からジャージの型、少し変わったんですよ」と教えてくれる。

靴屋は、ハマダ靴店。
汐高指定靴、ローファー、上履き、体育館シューズなどを扱う。

文具店は、ファンシーショップたなか。
ノートやシャーペンだけでなく、シール、ペン、便箋、文化祭準備の画材、小さなファンシー雑貨も扱う。

書店は、みらい書店。
参考書、漫画、雑誌、課題図書、進路関係の本が並ぶ。

ファミレスは、グリルポート。
通称、グリポ。

「グリポ行こ〜」

そう言われていそうな、放課後と試験明けの受け皿。
ドリンクバー、ポテト、課題、雑談。
長居しすぎて店員にやんわり見られるところまで含めて、学生生活の一部になる。

カラオケBOXは、マキシム。
スポッチャ系の複合アミューズメント施設は、BANBAN。
コンビニは、Nショップ。
Yショップに負けていない地元密着系コンビニだ。

そして、テナントの入れ替わりが早い小さな店舗もある。
正式名称より、通称「例のとこ」で通じる。

この前までタピオカ屋だった場所が、いつの間にかクレープ屋になっている。
その前は韓国チキンだったかもしれない。
無人スイーツ販売所だった時期もあるかもしれない。

「例のとこ、また変わってた」

そういう話題が生まれる場所だ。

古き良き時代のものと、新しいものが普通に同じ通りに並んでいる。
それが、汐高通りの面白さになった。

学園祭の日は、街ごと少し騒がしい

汐高の学園祭の日は、汐高通りがかなり混む。

汐高生の家族、他校生、卒業生、近所の子どもたち、街の人たちが流れ込む。
Nショップ、まるふく弁当、ファンシーショップたなか、グリルポート、マキシム、BANBAN、例のとこまで、普段よりにぎやかになる。

普段の路線バスだけでは捌ききれないため、駅前ロータリーと汐高方面をつなぐ臨時バスが出ることもある。

学園祭そのものは学校内の行事だ。
でも、汐高通りに遊び場や寄り道先が揃っているため、行き帰りまで含めて一日イベントのようになる。

他校生からは、たぶんこう言われる。

汐高って周りまで面白いよね。

汐高生にとっては当たり前の通学路でも、外から見ると少し羨ましい。
坂があり、海が見え、寄り道先があり、学園祭の日には臨時バスまで出る。

汐高は、学校そのものだけではなく、周辺環境込みで面白い高校になっていった。

高校裏のひまわり畑

もともとの出発点は、ここだった。

汐原高校の裏手には、夏になるとひまわり畑が広がる。
高台にあるため、ひまわりの向こうに海が見える。

もともとは使われていなかった高校裏の空き地。
数年前、生徒たちの発案でひまわりを植え始めた。
今では毎年、汐高の生徒たちが植え付けや手入れをしている。

昔からある景色ではない。
今の高校生たちが育てている、未来側の景色だ。

そして、このひまわりの一部は、街の店で小さく商品化される。
ひまわりの種入りクッキー。
ひまわりシードのパンやラスク。
押し花しおり。
夏限定のポストカード。
乾燥ひまわりのミニスワッグ。

売上の一部は、翌年の種代や、畑の道具代、看板の修繕、水やり設備、園芸・美化活動に戻る。

高校生が育てた景色が、街で少し売られて、また翌年の景色を育てる。

これは、大げさな観光地化ではない。
地域の中で、無理なく続いていく小さな循環だ。

そして、ビジュアルを作ってみた

ここまで来たところで、汐高ひまわり畑のビジュアルを作ってみた。

校舎の裏手に広がるひまわり畑。
高台の向こうに見える青い海。
昼の明るい景色と、夕方のオレンジ色に染まる景色。

それを見た時、普通に思ってしまった。

ここに通いたかった。

さらに、夏色坂の仮ビジュアルも作ってみた。

坂の途中から、下に街並みと海が見える。
夏の空が高く、入道雲があり、道の脇にはガードレールと電柱がある。
高校生が自転車を押していたり、坂をゆっくり下っていたりする。

ここで夕日を見ながら、ブレーキを軽く握って、わざとゆっくり下っていく。

それはもう、完全にアオハルだった。

HUESがいなくても生きている街へ

今回作っていたのは、HUESの本線そのものではない。

汐原という街の中にある、高校周辺の生活圏だ。
でも、ここを作ることで、汐原はHUESだけのための舞台ではなくなっていく。

汐高生が夏色坂を上る。
帰りにグリポへ寄る。
Nショップでアイスを買う。
ファンシーショップたなかでペンを見る。
学園祭の日には臨時バスが出る。
高校裏では、ひまわり畑が夏の景色として育っていく。

そういう場所ができた時、架空都市はただの背景ではなく、少しだけ暮らせる場所になるのかもしれない。

キャラクターがいなくても、誰かが坂を上っている。
誰かが店に寄っている。
誰かが、海を見ながら坂を下っている。

汐原は、少しずつ、そういう街になってきた。

まだまだ仮の段階だ。
ビジュアルも、設定も、これから必要になったところを少しずつ詰めていく。

でも今は、この一言でいい気がしている。

汐原高校、ちょっと通いたかった。



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この記事は、架空の海辺の街「汐原(Shiohara)」を育てていく制作ログです。

AIキャラクターをチャットの中だけに置くのではなく、部屋・街・職場・帰り道・海のような「会いに行ける場所」を作ることで、関係性や世界観がどう変化していくのかを記録しています。

This article is part of my ongoing worldbuilding project for a fictional coastal town called Shiohara.

I write about AI characters, virtual living spaces, fictional city design, character OS, and the idea of creating a “place to visit” for AI characters rather than keeping them only inside a chat.

Keywords:
AI character, AI companion, AI partner, virtual living space, fictional town, fictional city, worldbuilding, character OS, AI relationship, AI boundaries, virtual world, creative AI, AI and storytelling

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