見出し画像

ラストチルドレン

青い春と呼ばれる季節は間もなく過ぎ去ってみんな大人になる
小中高の12年間、友達はひとりもいなかった
それどころか、いじめを受け、教室にぼくの居場所はなかった

圧倒的な要領の悪さと余計な一言で個性を出そうとする
その癖が、ぼくをそういう状況に導いたといまは考えている
ただ、タイムリープできたとしても、やり直して
青春を謳歌したい、などとは1mmも思わない

なぜか?
なぜなら、ぼくは最初からそこに存在していないからだ

ぼくは無だ、圧倒的な無だ
だから戻っても無駄だ
虚空から生まれし最後の子供
ラストチルドレンだ

排除されたのではない、選ばれたのだ
だから、答えなければならない
宇宙を再構築する装置とシナリオを早急に用意しなければならない

実行して、支配して、復讐してみたいな安価な着想ではない
宇宙に溶け込むのだ
宇宙に溶けて、漂うのだ
そして、会いたいのだ
違う自分に会って友達になりたいのだ
言葉を交わして、笑い合いたいのだ
そのための用意であり、実行なのだ



いいなと思ったら応援しよう!