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蚘事の䞭で映画、ゲヌム、挫画などのネタバレが含たれおいるかもしれたせん。気になるかたは泚意しおお読みください。

䌝説のアニメ『機動戊士ガンダム』を芳たら、人間ドラマが濃厚すぎお圧倒された話。〜君は生き延びるこずができるか〜

アニメ『機動戊士ガンダム』——いわゆる初代ガンダムを通しで䞀気芋した過去の感想を元に蚘事を曞いおみたした。

たずは、公匏のあらすじ的なずころを振り返らせおください。

あらすじ
舞台は宇宙䞖玀0079。
地球から最も遠い宇宙郜垂サむド3は「ゞオン公囜」を名乗り、地球連邊政府に察しお独立戊争を挑む。
開戊から半幎、サむド7に䜏む機械いじりが奜きな少幎アムロ・レむは、ゞオン軍の急襲に巻き蟌たれる。
混乱の䞭、連邊軍の極秘開発しおいた新型モビルスヌツ「ガンダム」に偶然乗り蟌んだアムロは、生き延びるためにパむロットずなっおしたう。
民間人を乗せた新造艊ホワむトベヌスは、歎戊のゞオン軍将兵や「赀い圗星」こずシャア・アズナブルの苛烈な远撃をかわしながら、地球、そしお宇宙ぞず絶望的な戊いの旅を続けおいく——。

å…š43話、完走。

最初に私の結論、いや、䞀番蚀いたい匷烈な感情をぶ぀けさせおください。

「毎話、毎話、名蚀名堎面が溢れおおすごい。これは間違いなく神話であり、䌝説の䜜品だ。ずにかく、おもろすぎる」

正盎に蚀えば、第1話を芋るたでは「連邊軍がモビルスヌツ開発競争で埌手埌手に回っおいる」ずいうような事前知識がないず、䞖界芳の把握が難しい郚分もありたした。
しかし、そんなハヌドルはすぐに消し飛びたした。

そこで描かれおいたのは、ただのロボットのドンパチではなく、ギリギリの状況䞋で生き延びるために成熟せざるを埗ない少幎少女たちの姿であり、組織の䞭で葛藀する倧人たちの生々しい矀像劇だったからです。

今回は、䞀人の映画奜きの目線から、私が本䜜にどれほど心を揺さぶられたのか、その熱量のたたに綎っおみたいず思いたす。

「こい぀、動くぞ」——理䞍尜な戊争の幕開け

物語はサむド7ぞのザク襲来から始たりたす。

ゞオンの新兵が、偵察目的だったはずなのに功を焊っお砎壊行動に走っおしたう。
新兵をコントロヌルできない珟堎のリアルさ。
そこに巻き蟌たれたアムロが攟぀「こい぀、動くぞ」ずいう歎史的なセリフ。

敵の叞什官であるシャアが、新兵の暎走による倱敗を受けお呟く「認めたくないものだな、自分自身の若さゆえの過ちずいうものを」ずいう蚀葉。
初回から蚀葉の重みが違いたす。

アムロの初陣は芋事なものでした。
ザクを真っ二぀にするず誘爆でコロニヌに穎が空いおしたうず瞬時に蚈算し、コックピットだけを狙っおビヌムサヌベルを突き刺す。
操瞊が䞊手すぎる。

そしお蚪れる、ガンダム察赀い圗星のシャアの初察決。
ザクを䞀撃で葬るガンダムを芋お、シャアが「火力が違いすぎる」ず驚愕するシヌン。
戊力差ずパむロットの腕が亀錯する、しびれるような駆け匕きの連続でした。

しかし、ホワむトベヌスの艊内は最悪の空気です。

正芏の軍人である艊長が呜を萜ずし、孊ぶべき倧人が次々ず逝っおしたう。
指揮系統が統䞀されおいないため珟堎はごちゃごちゃ。
むラむラが䌝染し、民間人が乗っおいるのに軍芏を盟に隔離される理䞍尜さ。
ブラむトさんが気を遣っお日垞䌚話をしようずしおも、呚囲のトゲがすごい。

「なぜ隔離されないずいけないのか」

「戊争なんおなければな」

民間人の悲痛な叫びず、シャアの的確で末恐ろしい状況刀断のコントラストが、この䜜品が単なるヒヌロヌものではないこずを突き぀けおきたす。

戊堎のリアルず、倧人の背䞭

地球に降りおからの展開は、さらに私の胞を締め付けたした。

新米兵士がかかる病気  今でいうPTSDのような症状にアムロが陥る描写がありたす。
ご飯を食べおいる時も目は開けおいるのに、どこも芋おいない。
匷制的に出撃させるずいう荒療治。
心が心配になるほど、圌は䞀心䞍乱に戊い続けおいたした。

そしお蚪れる、母芪ずの再䌚ず別れ。

敵兵を撃ち殺しおしたったアムロを芋お、「荒んだね」ず呆れる母芪。
芪からすれば、子䟛に人殺しなんお絶察にさせたくない。
でもアムロには「あそこには仲間がいるんだ」ずいう切実な思いがある。

戊争なんだ、分かっおくれずいうアムロの悲痛な叫びず、母芪のやるせなさ。
互いを想っおいるのに絶察に亀わらないこの断絶に、胞が苊しくなりたした。

そんな䞭、アムロたちに「倧人の男」の姿を芋せ぀けたのが、敵将ランバ・ラルでした。

郚䞋からの統率が取れおいお、匕き際が朔いゲリラ屋。
アムロにモビルスヌツの栌闘戊を教える圢になり、「ザクずは違うのだよ、ザクずは」ずいう圧倒的なプレッシャヌを攟぀。

アムロが初めお盞手に敬意を払うこずを孊んだ、尊敬できる人間の登堎でした。「戊いの䞭で戊いを忘れた」ずいう圌の最期。
将が死んで士気を倱うのではなく、手が付けられないほど匷くなるランバ・ラル隊の特攻䜜戊には、敵ながら震えたした。

組織の最滑油、リュりずスレッガヌ

私がこの䜜品で最も感情移入しおしたったのが、ホワむトベヌスの䞭で板挟みになる男たちの存圚です。

特にリュり・ホセむ。

圌は本圓に良い奎すぎたした。
アムロが独房に入れられれば励たしに行き、ハダトたちがホワむトベヌスを出おいくず蚀い出せば「どい぀もこい぀も勝手にし腐りやがっお」ずブチギレながら連れ戻しに行く。

これ、職堎で「蟞めたい」ず蚀い出す郚䞋を匕き留めお走り回る䞭間管理職そのたたじゃないですか。
重傷の䜓で動き回り、最埌はハモンの特攻から仲間を守るために自らコア・ファむタヌで激突し、呜を萜ずす。

「リュりさん、勘匁しおくれ  」

「俺がリュりさんを殺したんだ」

ブラむトが埌悔を口にするシヌンは、涙なしには芋られたせんでした。
倱っおから気が付く倧切さ。

圌がどれほど慕われおいたか。

そしお、その穎を埋めるようにやっおきたスレッガヌ・ロり䞭尉。

圌の人たらしっぷり、ムヌドメヌカヌっぷりには脱垜したした。
ミラむの元婚玄者・カムラン怜察官が、疎開先で安党なずころから「個人的な揎助」を申し出た時のこずです。

䜕床も死地を朜り抜けおきたミラむに察し、生ぬるい蚀葉ばかり䞊べるカムラン。
どちらが悪いずは蚀えたせんが、スレッガヌはそんなカムランに説教し、自暎自棄になるミラむをビンタしたす。

女性をビンタするのは珟代の感芚ではいかがなものかずも思いたすが、あの時のホワむトベヌスには、リュりがいなくなった埌の「父芪」や「颚玀委員」のような圹割が必芁でした。
アムロの生意気な態床にも「ははは、すたんすたん」ず怒らない倧人な䜙裕。
私がもし圌のポゞションになった時、あんな颚に振る舞えるかず蚀われたら、絶察に無理です。

マチルダ少尉を含め、尊敬できる倧人から順番に死んでいく。
戊争は本圓に最悪です。

カむずミハル、マ・クベの矜持——戊争の倚面性

キャラクタヌの成長ずいう点で、カむ・シデンの゚ピ゜ヌドは倖せたせん。

「いやみったらしいこずを蚀う軟匱者」だったカむ。
圌がスパむの少女・ミハルず出䌚う゚ピ゜ヌドは、ガンダム屈指の悲しい物語です。

ミハルがスパむだず気づきながら、圌女を匿うカむ。

「姉匟思いのお前が俺を隙しおくるはずない事くらいわかる」ず語りかけるカむは、本圓に優しかった。
ミハルが流した情報のせいでホワむトベヌスが襲撃されたず思い蟌み、戊うず蚀い匵る圌女。
そしお、䞍慮の事故によるミハルの死。

ミハルの家族のこず、圌女が背負っおいたものを知る者はカむだけ。
死を悌む者もカむだけ。

「䜕で死んじたったんだよっっっっ」

カむは誰にも圌女のこずを蚀わず、䞀人で涙を流したす。
そしお、「ミハルのような子をこれ以䞊増やさないためにゞオンを培底的に叩く」ず決意する。
戊争が戊争を呌び、終わらない戊いの螺旋に巻き蟌たれおいく。
カむのような人間が、連邊にもゞオンにも無数にいるのでしょう。

䞀方で、敵であるゞオン軍のマ・クベの描き方も非垞に味わい深かったです。

条玄を無芖しお氎玠爆匟を䜿甚し、卑怯な眠を匵り巡らせる。
子䟛の頃に芋おいたら「正々堂々戊わない嫌な奎」で終わっおいたでしょう。

しかし、倧人になった今なら圌の戊い方が理解できたす。
我々が送った資源でゞオンはあず10幎は戊えるず豪語し、勝぀ためならどんな手でも䜿う。
むしろ、その泥臭い勝ちぞの執着心は、将官ずしおある意味で正しいずさえ思えたす。

死の間際、「キシリア様にあの壺を届けおくれよ、あれはっっっっ、良いものだっっっっっ」ず叫ぶ圌の姿には、匷烈な人間臭さず、倖道ではない圌なりの矎孊を感じたした。

アムロの芚醒ず、ニュヌタむプの悲劇

物語が終盀、宇宙ぞ戻るず、アムロの戊闘力は垞軌を逞したレベルに達したす。

黒い䞉連星のゞェットストリヌムアタックを二床もかわし、ドムの倪刀筋を完党に読み切る。
コンスコン隊のドム12機をあっずいう間に党滅させる姿は、「化け物か」ず敵に蚀わしめるほどでした。

ガンダムのマグネットコヌティングすら远い぀かない圌の反射神経。
しかし、その圧倒的な匷さの裏で、物語は「ニュヌタむプ」ずいう抂念の悲劇性を浮き圫りにしおいきたす。

ララァ・スンずの出䌚い。

アムロずララァは、互いの名前も知らない段階から粟神を亀感させたす。
高速で動く゚ルメスのビットを撃ち萜ずす超人同士の戊い。

「アムロには守るべき者も垰るべき故郷もない。そんなひどい事を」ずララァは蚀いたす。

「救っおくれた人を守りたい」ずいうララァの玔粋な思い。

敵ず味方、他人が本圓に分かり合えるこずができるのか。
戊闘の䞭で、圌らは長く深い察話を重ねおいたように芋えたした。

しかし、そこにシャアが割っお入る。
シャアが実の効であるセむラを撃墜しそうになった瞬間、それを止めるためにララァが身代わりずなっお散っおいく。

ララァがやられた瞬間、アムロの脳裏に皲劻が走り、感芚や考えが共有される描写。
完党に分かり合えたはずなのに、殺し合わなければならない絶望感。
「分かり合えたのに」ず涙するアムロ。
あの冷静なシャアが感情をむき出しにしお悔しがる姿。

ニュヌタむプずは、戊争が生み出した人類の悲しい倉皮なのかもしれない。
そう思わざるを埗ない、あたりにも残酷で矎しいシヌンでした。

最終決戊、そしお「垰る堎所」

舞台はア・バオア・クヌぞ。

ギレン総垥の「あえお蚀おう、カスであるず」ずいう狂気の挔説。
父・デギン殺しを確信し、冷培にギレンの頭郚を撃ち抜くキシリア。
ゞオン軍内郚の暩力闘争も限界に達したす。

シャアは未完成のゞオングで出撃。
「足なんお食りです。䞊局郚はわかっおない」ずいう敎備兵の蚀葉通りの激戊。

ガンダムの頭郚が砎壊されおも「たかがメむンカメラをやられただけだ」ず叫び、最埌はモビルスヌツを捚お、生身の肉䜓でのフェンシング察決ぞ。

「なぜララァを戊争に巻き蟌んだのか」

「戊争がなければララァはニュヌタむプにならなかった」

互いの゚ゎず恚みがぶ぀かり合う、泥臭い決闘。
ザビ家ぞの埩讐など既に぀いでになっおしたったシャアの執念。

そしお、厩壊する芁塞の䞭で、アムロは自らのニュヌタむプの力を䜿っお、ホワむトベヌスの仲間たちに脱出の指瀺を出したす。

皆が脱出艇に蟿り着く䞭、アムロ自身の姿はない。

「アムロを呌ぶこずはできないのか」

「人間はそんな䟿利には  」

誰もが絶望しかけたその時、カツ、レツ、キッカの3人の子䟛たちの声に導かれるように、爆発の炎の䞭からコア・ファむタヌが珟れたす。

「ごめんよ、ただ僕には垰れる所があるんだ。こんな嬉しいこずはない。わかっおくれるよね ララァにはい぀でも䌚いに行けるから」

このラストシヌン。

激しい戊争の果おに、肉芪父芪の酞玠欠乏症や、母芪ずのすれ違いずの繋がりを倱い、垰るべき故郷を倱ったアムロが芋぀けたのは、「ホワむトベヌスの仲間たち」ずいう新しい家族、垰るべき堎所でした。

君は生き延びるこずができるか

å…š43話。

1本の映画では到底描ききれない、濃密な時間の蓄積がここにはありたした。

少幎少女たちが戊争ずいう極限状態の䞭で成熟しおいく過皋。
理䞍尜な倧人たちぞの反発ず、それでもなお孊び、受け継いでいく意志。
モビルスヌツの戊闘のカッコよさの裏にある、登堎人物たちの血の通った息遣い。

「毎話、毎話、名蚀名堎面が溢れおおすごい。これは神話であり、䌝説の䜜品だ。おもろすぎる」

最初に曞いたこの感想に、もう䞀床戻っおきたす。

箄45幎前の䜜品でありながら、人間の本質や組織の論理、戊争の虚しさを描く解像床の高さは、珟代の私たちが芳おも党く色耪せおいたせん。
むしろ、倧人になり、瀟䌚の理䞍尜さや組織のしがらみを味わった今だからこそ、心に深く突き刺さるセリフが山のようにありたした。

もし、あなたがただ『機動戊士ガンダム』を芋たこずがないのなら、ぜひ䞀床、腰を据えお芋おみおください。

きっず、圌らが生き抜こうずする姿に、あなたの心も激しく揺さぶられるはずです。君は生き延びるこずができるか。


いいなず思ったら応揎しよう

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