【読書感想文】駐在日記
軽く読める本がいいなと、手にしたのがこの「駐在日記」。
その通り、内容は結構濃いのだけど、軽く読むことができました。
ところで、交番・派出所、あたりは耳にしますが、
駐在所となると、あまりに聞くことがありませんよね。
だからって、全くないわけではないし、
土地によっては駐在所があるのは当然というところもあるでしょう。
知らない人の為にちょっと書いておきます。
駐在所というのは、居住スペースがあって、
ご夫婦で地域の為に頑張ってくれるお巡りさんがいるところです。
今でも国内に6100か所の駐在さんがいるのだとか。
今でもあるとは知らなかった。
昭和生まれのかめママですが、駐在さんなんていうのは、
昭和の遺物だと思ってましたからね。
さて、本書は昭和50年のお話です。
若いご夫婦が、山間の自然豊かな地にやってきます。
お巡りさんは元刑事。奥さんは、元外科医。
そんな二人が穏やかに暮し、住民となじんでいくのですが、
そこで小さな事件が起こります。
元刑事ですから、事件が起これば嗅覚が鋭くなり、
解決へと走りますが、このお巡りさん、
「悪は悪!」と言いながら、住民を守る側に回ります。
つまり、本来なら捕まるようなことだけど、
自分たちが黙っていればバレないよね、となるわけです。
いいのかよ(笑)
とは思いますが、犯罪とはいっても小さなことばかり。
問題として本部に持ち上げるほどでもない。
それどころか、粋なお巡りさんじゃないか。
と、読んでいる方としても思うわけです。
こんなことくらいで、本部にあげて大事にしてたら、
地域に根差す駐在さんとしては、
村八分確定だろうしね。
そして、そんな夫(お巡りさん)を支える妻が、
ナレーション役なのですが、昭和の匂いがめっちゃする。
あ~、昭和の奥さんってこんな感じだったよねぇ。
と、思うほど。
昭和の奥さんとはいっても、私が生まれるよりも前なんだけど。
奥ゆかしくて、旦那さんを立てて、縁の下の力持ち状態。
旦那さんも、奥さんを大切にしているのが分かるんだ。
こういう夫婦いいな~って思います。
残念ながら、かめママの旦那はダメダメでしたけど((´∀`))ケラケラ
しょうがないよね、男運悪いから。
結局、本書が言いたいことって、
人とのつながりが大事だよってことじゃないかと思う。
切り捨てるばかりじゃなくて、繋ぐことも必要。
正義か、悪かではなく、真面目に生きようとしている人を助ける時、
ちょっとだけ方向を変えてもいいじゃん、というね。
そんな粋なことができるのも、駐在さんだからなんだろうな。
デッカイ警察署とか上司のいる交番勤務じゃ、
そんな采配は振るえないからね。
タイトル:駐在日記
著者:小路幸也
出版:中央公論新社
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