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【2026年】少年サッカーで必要なものおすすめ31選|競技規則の「色」と「覆う」から逆算してそろえる

子どもが「サッカーやりたい」と言い出したとき、最初に困るのは道具の多さです。ボール、シューズ、すね当て、ソックス、練習着、バッグ。スポーツ用品店に行けば棚いっぱいに並んでいますが、どれを選べば試合で使えるのかは、値札にも商品説明にも書いてありません。

実は少年サッカーの道具には、買う前に決まっている条件があります。サッカー競技規則の第4条には、すね当ての大きさから、ソックスに貼るテープの色、アンダーシャツの色まで、細かい指定が並んでいます。地域の少年連盟の大会要項に至っては、「穴が空いて地肌が見えるソックスは認められない」「取り替え式のスパイクは不可」といった、商品そのものの形を指定する文言が入っています。

つまり道具選びは好みの問題ではなく、ルールから逆算する作業です。ここを飛ばすと、せっかく買ったのに試合で使えない、という一番もったいない失敗が起きます。

この記事では、まず競技規則と連盟規定が決めている3つの前提を数字で整理し、そのうえで実際に買う31点を7つの章に分けて紹介します。幼稚園の入会体験から小学6年生の公式戦まで、学年が上がっても使い回せる基準で選びました。

そろえる順番も最後にまとめてあります。



買う前に押さえる3つの前提

道具を1点ずつ見る前に、選択肢を先に絞ってくれる条件を3つ確認します。この3つを知っているだけで、店頭で迷う時間が半分以下になります。

その1|すね当ては「ソックスで完全に覆う」が競技規則

サッカー競技規則 第4条「競技者の用具」は、競技者が身につけなければならない基本的な用具として、袖のあるシャツ・ショーツ・ソックス・すね当て・靴の5点を挙げています。そのすね当てについて、規則はこう書いています。

「それ相当に保護することができる適切な大きさと材質でできていて、ソックスで覆われていなければならない。競技者は、すね当ての大きさと適切さに責任を負う」

ここが重要です。すね当てのサイズが先に決まり、それを覆えるソックスの長さが後から決まるという順番になります。大きめのすね当てを買ってしまうと、手持ちのソックスでは上端がはみ出して使えません。逆にソックスを先に買ってしまうと、すね当ての選択肢が狭まります。

さらに東京都サッカー協会少年連盟 第1ブロックの大会参加規定では、「ユニフォーム及びソックスについては、破れや穴が空いて地肌やすね当てが見えている物は認められない」と明記されています。穴が空いた時点で、そのソックスは試合で使えなくなるということです。同じ規定は「カーフソックスについては、くるぶし等の地肌が見えている物は認められない」とも書いていて、ふくらはぎだけを覆う短いタイプの扱いにも触れています。

👉 ソックスは消耗品として2〜3足で回す前提で買うのが現実的です。

その2|自由に見えて色が決まっている用具

競技規則が指定しているのは形だけではありません。色についても、かなり細かい規定があります。

ソックスに貼るテープは「テープもしくはその他の材質のものを貼りつける、または外部に着用する場合、着用する、もしくは覆う部分のソックスの色と同じものでなければならない」と定められています。すね当てのズレ止めに使うソックステープやストッキングベルトは、ソックスと同じ色を選ぶのが原則です。白いソックスに黒いテープを巻くのは規則上アウトになります。

アンダーシャツは「シャツの各袖の主たる色と同じ色で、1色とする」または「シャツの各袖とまったく同じ色の柄にする」。アンダーショーツおよびタイツは「ショーツの主たる色、またはショーツの裾の部分と同じ色でなければならない」うえ、「同一チームの競技者は、同色のものを着用しなければならない」とされています。インナーを買うときは、チームのユニフォームの袖と裾の色を確認してからにしてください。

もうひとつ、見落としがちなのが装身具です。競技規則は「すべての装身具(ネックレス、指輪、ブレスレット、イヤリング、皮革でできたバンド、ゴムでできたバンドなど)は禁止されており、外さなければならない」としたうえで、「装身具をテープで覆うことは、認められない」と念を押しています。ミサンガやシリコンバンドは、テープを巻いても試合には出られません。

なお髪を束めるヘアゴムやヘアバンド、日差し対策の帽子については、前述の第1ブロック規定が「素材全てが固くない物に限る」として着用を認めています。硬いパーツが入ったものは避けてください。

その3|ボールは4号——数字で見ると3号もフットサル球も別物

小学生の試合で使うのは4号球です。モルテンの公式解説によると、各サイズの目安は次のようになっています。

  • 5号球:直径 約22.0cm/重量 約430g/対象は中学生以上

  • 4号球:直径 約20.5cm/重量 約370g/対象は小学生

  • 3号球:直径 約19.0cm/重量 約310g/対象は幼児〜小学校低学年

  • フットサル4号球:直径 約20.5cm/重量 約420g/対象は中学生以上

見てのとおり、フットサル4号球は直径が同じなのに約50g重いという設計です。体育館で使うからと安易に選ぶと、小学生には重すぎるボールを渡すことになります。フットサルの3号球(直径19.0cm・約370g)が、サッカー4号球とほぼ同じ重さという関係も覚えておくと便利です。

公式戦で求められるのは、日本サッカー協会が定めた規格に適合した「JFA検定球」です。ボールには検定マークが刻印されています。国際試合用の「国際公認球」はFIFA規格で、小学生の段階では必要ありません。

💡 まずは4号の検定球を1個そろえます。3号球は幼児期の遊び用、または低学年の自主練用と考えると整理しやすくなります。


【第1章】ボールを選ぶ|①〜⑤

チームに入ると「マイボールを持ってきてください」と言われることがほとんどです。名前を書いて自分のボールを持つところから、少年サッカーは始まります。

① VAIS GIOCARE JR サッカーボール 4号球 JFA検定球|SFIDA

SFIDA(スフィーダ)は2002年に日本で生まれたフットボールブランドで、フットサル日本代表の公式試合球を長く手がけてきたメーカーです。国内の育成年代に強く、少年団やスクールでの採用例が多いのが特徴になります。

このVAIS GIOCARE JRは小学生向けの4号検定球です。JFA検定球なので、そのまま公式戦に持ち込めます。練習球と試合球を分けずに1個で通せる価格帯で、はじめの1個として選びやすい位置づけです。

同価格帯の海外ブランド品と比べたときの違いは、日本の土のグラウンドを想定した設計にあります。国際公認球の多くは芝を前提に高く弾む構造ですが、少年サッカーの練習は土のグラウンドが依然として主流です。バウンドが素直なほうが、低学年のトラップ練習では扱いやすくなります。

想定するのは、チームに入団して最初のボールを買う小学1〜4年生です。名前を書くスペースが必要なので、白地の面積が広いデザインを選ぶと後で困りません。

弱点は、検定球である以上どうしても3,000円前後の価格になる点です。遊び用も兼ねたいなら③のマシン縫いモデルを、幼児のうちから触らせたいなら④の3号球を組み合わせてください。

🍼 検定球は1個持っておけば公式戦から練習まで通せます。学年が上がっても4号のままなので、買い替えは6年間で1〜2回です。

② プレステージ HS サッカーボール 4号球 検定球 08521101|プーマ(PUMA)

プーマは1948年創業のドイツのスポーツブランドで、サッカー用品では世界的な定番です。日本国内でも少年団向けの検定球を継続的に供給していて、スポーツ店の店頭で見かける機会が多いブランドになります。

プレステージHSは4号の検定球で、HSはハンドステッチ(手縫い)を指します。太い糸で1枚ずつ縫い合わせる製法は、縫い目が開きにくく耐久性が高いのが持ち味です。土のグラウンドで毎日蹴る少年サッカーとは相性がよい構造になります。

熱接合(サーマルボンディング)の上位モデルと比べると、真球性ではわずかに劣ります。ただし熱接合は価格が跳ね上がるため、小学生の練習用としては手縫いのほうが費用対効果に優れます。雨の日に水を吸いやすいという手縫いの弱点も、練習後にしっかり拭けば実用上の問題にはなりません。

シルバー×ブラックの配色は汚れが目立ちにくく、土のグラウンドで使ううえでは実用的です。低学年のうちは自分のボールを見失いがちなので、チームメイトと色が被らないものを選ぶと管理が楽になります。

弱点は、手縫い特有の縫い目の凹凸がわずかに残る点です。細かいボールタッチを磨きたい高学年には、⑤のリフティングボールを併用する組み合わせが向いています。

③ MIFoA(ミフォア)サッカーボール 4号球 F4AZ|ミカサ(MIKASA)

ミカサは1917年創業、広島に本社を置く球技用ボールの専業メーカーです。バレーボールやハンドボールの国際公認球で知られていますが、学校体育向けのサッカーボールでも高いシェアを持っています。

MIFoAは小学生用のシリーズで、3号球(F3AZ)と4号球(F4AZ)が用意されています。マシン縫い製法を採用していて、検定球より手に取りやすい価格帯に収まっているのが特徴です。

位置づけとしては、検定球と併用する練習球になります。①や②の検定球を試合と大事な練習用に温存し、公園での自主練や兄弟との遊びにはこちらを使う、という分け方です。ボールは消耗品で、アスファルトで蹴ると表面が一気に傷みます。用途で2個に分けたほうが、結果的に検定球が長持ちします。

対象は、自主練の頻度が高い小学2〜6年生です。3号球も同じシリーズで選べるので、下の子とサイズ違いでそろえたい家庭にも向いています。

弱点は、マシン縫いのため検定球ほどの耐久性はない点です。公式戦には使えないので、あくまで2個目という前提で考えてください。

④ フィナーレ クラブ サッカーボール 3号球 ADF342BG|アディダス(adidas)

アディダスは1949年創業のドイツのスポーツブランドで、FIFAワールドカップの公式試合球を1970年から継続して供給しています。日本国内での球技用ボールの取り扱いはモルテンが担っていて、流通の安定性という点でも安心できる組み合わせです。

こちらは3号球です。直径約19.0cm・重量約310gと、4号球より一回り小さく60gほど軽くなります。幼稚園年中から小学校低学年が「蹴る楽しさ」を覚える段階に合わせたサイズです。

3号球を用意する意味は、足のサイズに対してボールが大きすぎると、正しいインサイドキックのフォームが身につかないところにあります。体格に対して重いボールを無理に蹴ると、足首に負担がかかります。年齢に合ったサイズから始めるほうが、結果として上達が早くなります。

想定するのは、入団前の体験教室に通う幼児から、チームに入りたての小学1〜2年生です。4年生以降は4号球に移行するので、下の子へのお下がりを見込んで選ぶと無駄になりません。

弱点は、公式戦では使えない点と、成長に伴って早めに出番が終わる点です。3号球の期間は長くて3年ほどと考え、価格を抑えたモデルで割り切るのが合理的です。

⑤ リフティングボール STEP1・STEP2|ミズノ(MIZUNO)

ミズノは1906年創業の日本のスポーツ用品メーカーです。サッカー分野ではモレリアをはじめとするスパイクで知られますが、育成年代向けのトレーニング用具にも力を入れています。

このリフティングボールは、検定球より小さいサイズで、ボールの芯を正確に捉える感覚を養うために設計されたトレーニング用具です。STEP1とSTEP2の2段階があり、習熟度に応じて選べます。小さいボールは芯を外すと簡単に落ちるため、足首の固定と当てる位置がごまかせません。

4号球でリフティングを練習すると、多少芯を外しても続いてしまうため、悪い癖に気づきにくいという問題があります。小さいボールで基礎を固めてから4号球に戻すと、同じ回数でも安定感がまるで違ってきます。この「あえて難しくする」発想が、通常のボールとの決定的な違いです。

対象は、リフティングが10回前後で頭打ちになっている小学2〜5年生です。①②の検定球とセットで持ち、家の庭や公園での自主練に使う位置づけになります。

弱点は、あくまで練習器具でありゲームには使えない点です。屋内で使うなら㉚のトレーニングラダーと組み合わせて、雨の日メニューとして固定してしまうと続きます。

🍼 ボールは「試合用の検定球」「気軽に蹴る練習球」「感覚を磨く小さいボール」の3役で考えると、無駄なく買いそろえられます。


【第2章】足元は3足で考える|⑥〜⑨

サッカーシューズは「スパイク1足あれば足りる」と思われがちですが、実際にはグラウンドの種類ごとに使い分けます。しかも大会要項によっては、スパイクの種類そのものに制限がかかります。

ある県大会のサッカー競技実施要項には「すねあては必ず着用する。取り替え式のスパイクは不可とする」と明記されています。ポイント(スタッド)をネジで交換するタイプは、小学生の大会では認められないケースが少なくありません。買う前に所属チームの大会要項を確認してください。

⑥ アレゴール SB AS サッカーシューズ P1GE2628|ミズノ(MIZUNO)

ミズノのサッカーシューズは、日本人の足型を基準に木型を設計してきた歴史があります。海外ブランドのジュニアモデルは細身のものが多く、幅広の子どもだと甲が当たって痛がることがあります。国産ブランドはその点で安心感があります。

アレゴールはミズノのジュニア向けラインで、SB ASは土や人工芝といった一般的なグラウンド向けのソール構成です。ポイントが低く面で接地するため、走り出しや切り返しで足首にかかる負担が抑えられます。

スパイクとの違いは接地の思想にあります。スパイクは点で刺して止まる構造なので、体ができていない低学年が履くと膝と足首に負荷が集中します。トレーニングシューズは面で受けるため、フォームが固まっていない段階でも無理がありません。

対象は、入団直後から小学3年生ごろまでです。高学年になっても、雨上がりで地面が締まった日や、人工芝のスクールに通う日の1足として出番が残ります。

弱点は、乾いた硬い土のグラウンドではスパイクほど止まれない点です。試合が増えてきたら⑧のスパイクを追加し、練習と試合で履き分ける形に移行してください。

⑦ プレデター クラブ TF フットサルシューズ ジュニア NKE62|アディダス(adidas)

プレデターはアディダスが1994年に発表した、キックの精度を高めるコンセプトのシリーズです。30年以上続く看板ラインで、ジュニアモデルにもその設計思想が落とし込まれています。

こちらはTF(ターフ)ソールで、17.0〜24.5cmまでサイズが用意されています。TFは細かい突起が靴底全面に並んだ構造で、ロングパイルの人工芝や、土のグラウンドで安定して食いつきます。近年はスクールも少年団の練習場も人工芝化が進んでいるため、出番の多いソールです。

⑥のトレーニングシューズとの違いは、突起の高さと密度にあります。TFのほうが人工芝の毛足に噛みやすく、グリップが一段強くなります。逆に体育館のような硬い床では引っかかりが強すぎるため、室内は⑨に分ける必要があります。

対象は、人工芝のグラウンドで練習する小学1〜6年生です。マジックテープではなく紐タイプなので、自分で靴紐を結べる学年から選ぶとストレスがありません。

弱点は、人工芝に最適化されている分だけ、天然芝の試合ではスパイクに劣る点です。所属チームの練習場が土オンリーなら、⑥だけで十分足ります。

⑧ プレデター LEAGUE HG/AG サッカースパイク ジュニア NLH26|アディダス(adidas)

同じプレデターの、こちらは公式戦向けのスパイクです。HG/AGという表記は、ハードグラウンド(乾いた土)とアーティフィシャルグラウンド(人工芝)の両対応を意味します。日本の少年サッカーで遭遇するグラウンドは、ほぼこの2種類でカバーできます。

ポイントは樹脂製の固定式です。前述のとおり、取り替え式(金具をネジで交換するタイプ)を禁止する大会要項が存在するため、小学生のうちは固定式を選ぶのが確実になります。固定式は手入れも簡単で、ネジのゆるみを点検する手間もかかりません。

上位のプレデター エリートとの違いは、アッパー素材と価格帯です。育成年代は足のサイズが半年で変わるため、高価なトップモデルを買っても履き切れないことがあります。LEAGUEは実戦に耐える性能を保ちながら、買い替え前提の価格に収めたグレードです。

サイズは17.0〜24.5cmまで展開しています。試合用として、練習ではなるべく履かせずに保管しておくと、大事な日にソールがしっかり残ります。

弱点は、乾いた硬すぎる土や、逆に泥でぬかるんだグラウンドでは食いつきが落ちる点です。ポイントに詰まった土は㉗のブラシで毎回落としてください。放置するとソールの寿命が目に見えて縮みます。

⑨ プリアモーレ6 アルファ VIN フットボールシューズ HJS5124|ヒュンメル(hummel)

ヒュンメルは1923年にドイツで創業し、現在はデンマークに本拠を置くスポーツブランドです。日本ではフットサル用シューズの評価が高く、体育館用のインドアモデルに定評があります。

プリアモーレ6アルファは、体育館や屋内コート向けのフラットソールモデルです。冬場に体育館でフットサル形式の練習をするチームや、雨天時に室内へ切り替えるスクールでは、この1足がないと参加できません。

⑦のTFとの決定的な違いは、床を傷つけないノンマーキングソールである点です。屋外用のシューズで体育館に入ると、床に黒い跡が残るため使用を断られます。体育館練習が年に数回でもあるなら、専用の1足を用意しておくほうが確実です。

対象は、屋内練習の予定がある小学1〜6年生です。フットサルスクールに通っている子であれば、こちらがメインの1足になります。

弱点は、屋外では滑って使えない点です。用途が完全に分かれるので、⑱のリュックに常時入れるのではなく、体育館の日だけ持ち出す運用にすると靴底が長持ちします。

🍼 足元は「練習用」「試合用」「屋内用」の3足構成が基本です。ただし全部を一度にそろえる必要はなく、練習用の1足から始めて構いません。


【第3章】すね当てとソックス|⑩〜⑬

競技規則で着用が義務づけられているのがすね当てです。そして、それを覆うソックスも同時に決まります。ここは前提その1で整理した「順番」が効いてくる章です。

⑩ ムレないレガース ジュニア シンガード 日本製|NEXT GOAT

NEXT GOATは小学生向けのサッカー用品を展開する国内ブランドです。この製品は日本製で、JFA規格に対応したサイズ展開になっています。

最大の特徴は通気性です。すね当てはプラスチックのシェルで脛を覆う構造上、汗が逃げにくく蒸れます。夏場の練習でソックスの中が蒸れると、擦れて皮膚が赤くなることがあります。通気を確保した設計は、真夏の練習が多い日本の少年サッカーでは実用的な差になります。

海外ブランドの汎用モデルとの違いは、小学生の脛の長さに合わせたサイズ設計にあります。大人用のSサイズを流用すると、上端が膝下まで届いてソックスからはみ出してしまい、前提その1の「ソックスで覆う」条件を満たせなくなります。ジュニア専用サイズを選ぶ意味はここにあります。

対象は、入団したての小学1年生から高学年までです。サイズが選べるので、身長に合わせて選定してください。

弱点は、シェルタイプのため単体ではズレやすい点です。⑪のスリーブ一体型か、⑬のストッキングベルトのどちらかと必ず組み合わせてください。

⑪ シンガード カーフスリーブ付き ダブルポケット仕様|Northdeer

Northdeerはサッカー用プロテクター類を手がけるブランドで、このモデルはシンガードとカーフスリーブがセットになった構成です。スリーブのポケットにすね当てを差し込んで固定します。

ダブルポケット仕様というのが要点で、脛の前面だけでなく、ふくらはぎ側にもポケットが用意されています。前面のシェルが横方向にズレにくくなり、テープや別売りのストッパーを使わなくても位置が安定します。

⑩のシェル単体との使い分けは明確です。低学年で自分で装着を管理できないうちは、履くだけで位置が決まるスリーブ一体型のほうが失敗しません。高学年になって装着の好みが出てきたら、シェル単体とテープの組み合わせに移行すると調整幅が広がります。

大人と子どもの兼用サイズ展開なので、兄弟で使い回す想定にも合います。すね当ては消耗が遅い部品なので、下の子へ引き継ぎやすいのも利点です。

弱点は、スリーブが1枚増える分だけ夏場は暑くなる点です。真夏の練習では⑩の通気タイプに切り替えるなど、季節で使い分ける手もあります。

⑫ サッカーストッキング P2MX8000|ミズノ(MIZUNO)

ミズノのサッカーストッキングは、Amazonのサッカーソックス部門で継続的に上位を占める定番品です。レビュー件数も多く、育成年代での採用実績が積み上がっています。

サッカーソックスに求められる条件は明快で、すね当てを完全に覆う長さと、穴が空きにくい耐久性の2つです。前提その1で触れたとおり、連盟の大会参加規定は「破れや穴が空いて地肌やすね当てが見えている物は認められない」としています。土のグラウンドで滑り込む少年サッカーでは、つま先とかかとが真っ先に薄くなります。

一般的なスポーツソックスとの違いは、丈と伸縮性の設計です。膝下まで届く長さがあり、ふくらはぎで留まるように編まれています。丈の足りないソックスですね当てを覆おうとすると、ずり下がって試合中に何度も直すことになります。

色はチーム指定がある場合が多いので、入団時に確認してから買ってください。指定がなければ白と黒を1足ずつ持っておくと、たいていの対戦相手と色が被りません。

弱点は、消耗品として定期的な買い替えが必要な点です。最初から2〜3足そろえて、洗い替えを回す運用にしておくと、洗濯が間に合わない日に慌てずに済みます。

🍼 ソックスは「穴が空いたら試合に出られない」道具です。予備を1足バッグに入れておくだけで、当日の焦りがなくなります。

⑬ ストッキングベルト セパレートソックス用 自着性テープ VL540504E03|VLUCK

すね当てとソックスを固定するための自着性テープです。粘着剤ではなくテープ同士が絡んで留まるタイプなので、肌にベタつかず、繰り返し使えます。

ここで前提その2の色ルールが効いてきます。競技規則は、ソックスに貼りつけるテープについて「着用する、もしくは覆う部分のソックスの色と同じものでなければならない」と定めています。白いソックスなら白いテープ、黒いソックスなら黒いテープという対応が必要です。この製品はブラック・ホワイト・ネイビー・レッドから選べるので、チームのソックスに合わせて色を指定できます。

一般的な粘着テープとの違いは、剥がしたあとの処理です。粘着タイプはソックスに糊が残り、洗濯を重ねるとその部分が黒ずみます。自着性テープなら糊残りがなく、ソックスの寿命を縮めません。

対象は、⑩のシェル単体を使っている全学年です。近年はふくらはぎ部分と足首部分が分かれたセパレートソックスを使うチームも増えていて、その場合はこのテープが必須になります。

弱点は、巻き方に少し慣れが必要な点です。低学年で自分で巻くのが難しいうちは、⑪のスリーブ一体型で代用するほうが現実的になります。


【第4章】練習着とインナー|⑭〜⑰

ユニフォームはチームから支給されますが、日々の練習着は各家庭で用意します。ここでも前提その2の色ルールが関わってきます。

⑭ ジュニア 半袖ドライ プラクティスTシャツ FTW7201|フィンタ(FINTA)

フィンタは1985年に日本で立ち上がったサッカー専門ブランドです。国内の少年団やスクール向けにウェアを供給していて、ジュニアサイズの展開が厚いのが強みになります。

このFTW7201は半袖のドライ素材プラクティスシャツです。吸汗速乾の生地で、汗をかいても肌に張りつきにくく、練習後の汗冷えを抑えます。少年サッカーの練習は真夏でも屋外で行われるため、綿のTシャツとは快適さがまるで違ってきます。

汎用のスポーツTシャツとの違いは、シルエットにあります。サッカー用のプラクティスシャツは腕まわりに余裕を持たせ、腕振りを妨げない設計になっています。ぴったりしたランニング用シャツだと、腕を大きく振る動作で引っかかりを感じます。

対象は、練習用のシャツを複数枚そろえたい全学年です。週3回練習があれば、洗い替えを含めて3〜4枚は必要になります。

弱点は、白系を選ぶと土汚れが目立つ点です。泥汚れ対策は㉖の専用洗剤に任せる前提で、色は好みで選んで問題ありません。

⑮ ジュニア プラクティスパンツ HJG5042P|ヒュンメル(hummel)

ヒュンメルのジュニア向けハーフパンツです。ボーイズカテゴリのアクティブショートパンツで上位に入る定番で、レビュー件数も積み上がっています。

サッカー用のプラクティスパンツは、体育で使う短パンとは別物です。裾に向かって広がるカットで脚の上げ下げを妨げず、生地も汗を吸って乾きやすいものが使われています。しゃがむ、跳ぶ、蹴るという動作を1回の練習で数百回繰り返すので、股上と裾の設計が効いてきます。

学校の体操服で代用する家庭もありますが、体操服は洗濯回数が増えると学校で困ります。練習用に別で用意しておくほうが、結果的にどちらも長持ちします。

対象は入団直後から高学年までです。⑰のインナーパンツと組み合わせる前提でサイズを選ぶと、動いてもずり落ちません。ウエストのゴムが緩んできたら、サイズアップの合図と考えてください。

弱点は、色によってはチームの指定と合わない可能性がある点です。試合用のユニフォームパンツはチーム支給なので、こちらはあくまで練習用と割り切るほうが安全になります。指定色があるチームでは、黒や紺といった無難な色を選んでおくと、急に練習試合が入っても対応できます。

⑯ ジュニア 長袖クールネック アンダーシャツ FT5998|フィンタ(FINTA)

同じフィンタの、こちらは長袖のアンダーシャツです。ストレッチ性のある生地で、ユニフォームの下に着込みます。

前提その2で触れたとおり、競技規則はアンダーシャツについて「シャツの各袖の主たる色と同じ色で、1色とする」と定めています。チームのユニフォームの袖が何色かを確認してから買う必要があるということです。袖が白なら白、黒なら黒。この確認を飛ばすと、試合当日に着られません。

汎用のコンプレッションインナーとの違いは、襟の形状にあります。クールネックは首まわりに余裕を持たせた形で、ユニフォームの襟から出にくく、締めつけ感も抑えられています。野球用のハイネックインナーを流用すると、襟元が見えて色の規定に引っかかることがあります。

対象は、秋から春にかけての練習と試合です。夏場も日焼け対策として長袖を選ぶ子が増えています。

弱点は、色ごとに買い足す必要がある点です。まずはチーム指定の色を1枚、余裕があれば黒を1枚という順番で足していくと無駄がありません。

⑰ 着圧インナーパンツ スパッツ 656334|プーマ(PUMA)

プーマのキッズ向け着圧インナーパンツです。ボーイズコンプレッションショーツ部門で上位に入る定番モデルになります。

インナーパンツの役割は2つあります。ひとつは太もものサポート、もうひとつは芝や土で滑り込んだときの擦り傷の軽減です。人工芝はスライディングで火傷のような擦過傷ができやすく、インナーが1枚あるだけで肌へのダメージが変わってきます。

ここでも色の規定が関わります。競技規則は「アンダーショーツおよびタイツは、ショーツの主たる色、またはショーツの裾の部分と同じ色でなければならない」「同一チームの競技者は、同色のものを着用しなければならない」としています。チームで色をそろえる必要があるので、購入前にコーチへ確認してください。

対象は、スライディングを覚え始める小学3年生以降です。低学年でも人工芝のグラウンドで練習するなら、早めに用意しておく価値があります。

弱点は、夏場に着込むと暑さを感じる点です。真夏は薄手のメッシュタイプに切り替えるなど、季節で使い分けると快適さが保てます。


【第5章】荷物と水分|⑱〜㉑

少年サッカーの荷物は、ボール1個が入るかどうかで難易度が変わります。加えて、夏場は水分量が親の負担に直結します。

⑱ リュックサック サッカー キッズ ボール収納 約16L|アンブロ(Umbro)

アンブロは1924年にイングランドで創業したフットボールブランドです。日本ではデサントがライセンス展開していて、育成年代向けの製品が充実しています。

このリュックはキッズデザイン賞を受賞したモデルで、外寸は約28×40×18cm、容量は約16Lです。ボール収納スペースと多機能ポケットを備えていて、ボール・シューズ・着替え・水筒を1つにまとめられます。

大人用のサッカーバックパックとの違いは、背面長と重心設計にあります。30L級の大人用を小学生に背負わせると、荷物の重心が腰より下に落ちて肩に食い込みます。16Lというサイズは、低学年でも背負い切れる容量に収めた設計です。

対象は小学1〜4年生です。高学年で荷物が増えたら、容量の大きいモデルへ移行する前提で考えてください。実際に背負わせてみて、肩ベルトが腕の付け根に食い込まない位置で止まるかを見ておくと失敗しません。

弱点は、6年生の遠征では容量が足りなくなる点です。防寒着や着替えが増える冬場は、㉕のベンチコートを手持ちにするなどの併用が必要になります。

⑲ ボールネット BND|モルテン(molten)

モルテンは1958年創業、広島に本社を置く球技用ボールのメーカーです。バスケットボールやサッカーの公式試合球を供給しているほか、日本国内でのアディダス製ボールの取り扱いも担っています。

ボールネットは、ボール1個を袋状のネットに入れて肩から提げるための用具です。300円台という価格ながら、リュックに入り切らない日や、自転車で移動する日に確実に役立ちます。

⑱のボール収納リュックとの使い分けは明快です。リュックにボールを入れると、他の荷物が押されて水筒が斜めになったり、シューズの泥が着替えに移ったりします。ボールだけ外に出せると、リュックの中を清潔に保てます。

対象は全学年です。特に自主練で公園に行くときは、ボールネット1つで手ぶらに近い状態になります。低学年でも自分で肩に掛けられるので、荷物を親が全部持つ習慣を作らずに済みます。

弱点は、ネットのままだとボールが汚れやすい点です。試合用の検定球はリュックに、③の練習球はネットに、と分けると管理しやすくなります。伸びたり結び目がほつれたりしたら、価格を考えれば買い替えたほうが早い消耗品でもあります。

⑳ ウォータージャグ 2L 直飲み スポーツドリンク対応 UY-7132|キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG)

キャプテンスタッグは新潟県三条市のパール金属が展開するアウトドアブランドです。1976年から続くブランドで、大容量のジャグ類に長い実績があります。

このUY-7132は容量2Lのブロー成形ジャグで、ワンタッチで開く直飲み口を備えています。スポーツドリンク対応と明記されているのが要点で、塩分や糖分を含む飲料を入れても内部が傷みにくい仕様になっています。

なぜ2Lなのかというと、夏場の少年サッカーは半日の練習で1L以上を飲むためです。JFAの熱中症対策ガイドラインは、暑さ指数(WBGT)が31℃以上の環境では試合の中止・中断・延期を原則としたうえで、実施する場合はクーリングブレークなどの対策を求めています。飲む機会そのものが増える設計になっているので、1Lの水筒では途中で空になります。

一般的なステンレス保冷ボトルとの違いは、重量と価格です。2Lのステンレス真空ボトルは本体だけで600g以上あり、中身と合わせると小学生には重すぎます。ブロー成形なら本体が軽く、氷を多めに入れて冷たさを保つ運用ができます。

弱点は、真空断熱ではないため保冷力がステンレスに劣る点です。㉑の保冷バッグに入れて運ぶ前提で組み合わせると、この弱点はほぼ消えます。

㉑ ソフトクーラー 保冷バッグ 5層断熱構造 RFD-0051/0151/0201|サーモス(THERMOS)

サーモスは1904年にドイツで創業した魔法瓶メーカーで、現在は日本法人が製品開発を担っています。保温保冷の技術ではもっとも実績のあるブランドのひとつです。

このソフトクーラーは5層断熱構造で、5L・15L・20Lの3サイズから選べます。折りたためるので、使わない日はコンパクトに収納できます。はっ水加工の生地なので、グラウンドの土の上に直置きしても中身が濡れません。

一般的な保冷バッグとの違いは断熱層の枚数です。1〜2層の簡易保冷バッグは、真夏の炎天下に数時間置くと氷が溶け切ります。5層構造なら、午前中の練習から昼の試合までを1回の氷で通せます。

サイズ選びの目安は、⑳の2Lジャグと凍らせたペットボトルを入れるなら15L前後です。兄弟で通っている家庭や、チームの補食を預かる当番がある場合は20Lを選んでおくと余裕が生まれます。

弱点は、20Lを選ぶと空でもそれなりにかさばる点です。子ども自身に持たせるものではなく、保護者が車やベンチまで運ぶ道具として考えてください。

🍼 夏の持ち物は「2Lのジャグ+保冷バッグ+氷」の3点で組むと、途中で買い足しに走る必要がなくなります。


【第6章】暑さと寒さへの備え|㉒〜㉕

少年サッカーは真夏も真冬も屋外です。しかも試合の日は、出番を待つ時間のほうが長いこともあります。動いていないときの体温管理が、実は一番の課題になります。

㉒ ジュニア プラクティスキャップ 05315J|アスレタ(ATHLETA)

アスレタは1989年に日本で生まれたフットボールブランドです。ブラジルサッカーの影響を受けたデザインで知られ、少年団やスクールでの支持が厚いメーカーになります。

このプラクティスキャップは、ジュニア専用サイズの練習用帽子です。前提その2で触れたとおり、東京都サッカー協会少年連盟の第1ブロック規定は、日差し対策の帽子について「素材全てが固くない物に限る」として着用を認めています。つばに硬い芯が入った野球帽タイプは避け、柔らかい素材のものを選ぶという判断基準がここから導けます。

一般的なキッズキャップとの違いは、素材の柔らかさと通気性です。サッカー用の練習キャップは、頭にぶつかっても危険がないように、つばまで含めて柔らかい素材で作られています。ヘディング練習をしても外れにくいフィット感も、専用品ならではです。

対象は、夏場に屋外で練習する全学年です。特に低学年は身長が低く、地面からの照り返しを強く受けます。

弱点は、試合中は着用できないケースがある点です。あくまで練習と待機時間用として考え、試合中の暑さ対策は㉓と飲水で対応してください。

㉓ 塩分チャージタブレッツ スポーツドリンク 81g×6袋|カバヤ食品

カバヤ食品は1946年創業、岡山県に本社を置く菓子メーカーです。塩分チャージタブレッツは夏場の定番商品として広く流通しています。

熱中症対策で見落とされがちなのが、水だけを大量に飲むと血中の塩分濃度が下がるという点です。JFAは熱中症対策ガイドラインで、WBGTに応じた対策とクーリングブレークの実施を求めていますが、休憩のたびに何をとるかまでは各家庭の判断になります。タブレット1粒で塩分を補える形は、試合の合間の短い休憩に適しています。

スポーツドリンクとの違いは、量の調整のしやすさです。1L超のドリンクを飲み切れない低学年でも、タブレットなら1粒ずつ確実に塩分をとれます。個包装なので、⑱のリュックのポケットに数粒入れておく運用ができます。

対象は、夏場に屋外練習がある全学年です。81gの小袋が6袋という構成で、シーズンを通して使い切れる量になります。

弱点は、菓子として食べ過ぎてしまう可能性がある点です。休憩ごとに1粒、と個数を決めて渡すルールにしておくと、糖分のとりすぎを防げます。

㉔ ウィンドブレーカー サッカー ピステ 防風 はっ水 ジュニア|アンブロ(Umbro)

同じアンブロの、こちらは防風はっ水のピステです。ピステはサッカー特有の呼び名で、ウォーミングアップや小雨のときに練習着の上から羽織る薄手のウェアを指します。

一般的なウインドブレーカーとの違いは、生地の薄さと動きやすさにあります。ピステは着たまま走ってボールを蹴る前提なので、ゴワつかず、肩まわりが突っ張りません。はっ水加工があるので、小雨の練習なら中まで濡れずに済みます。

オールシーズン対応と表記されているとおり、春秋は防風の1枚として、冬は㉕のベンチコートの下に着る中間着として使えます。1枚で長い期間をカバーできるのがピステの利点です。

対象は全学年です。特に試合の日は、アップと出番の間に体が冷えるので、羽織るものが1枚あるかどうかで動き出しが変わってきます。サイズは中に⑯のアンダーシャツと練習着を着込む前提で、少し余裕のあるものを選んでください。

弱点は、真冬の待機時間には保温力が足りない点です。ピステはあくまで風を止めるためのウェアで、中綿は入っていません。12月から2月の試合は㉕のベンチコートとの重ね着を前提に考えると、体温を保ちながら出番前にすぐ脱げる形になります。

㉕ ジュニア ベンチコート 04167NJ|アスレタ(ATHLETA)

アスレタのジュニア向けベンチコートです。膝下まで覆う丈で、真冬のグラウンドで待機する時間に体温を奪われないための1着になります。

少年サッカーの冬の試合は、屋外で何時間も過ごすことになります。動いている時間より、ベンチや観戦エリアで待っている時間のほうが長い日も珍しくありません。汗をかいた体で風にさらされると、体温が急激に下がります。

一般的なダウンジャケットとの違いは、丈と着脱のしやすさです。ベンチコートは太ももから膝下までを覆う設計で、座ったときに腰まわりが冷えません。前が全開になるファスナー仕様なので、名前を呼ばれてすぐ脱げる点も実戦的です。

対象は、冬場に試合や遠征がある小学1〜6年生です。サイズは1〜2サイズ大きめを選び、下に㉔のピステを着込める余裕を持たせると長く使えます。

弱点は、価格が1万円を超える点と、かさばる点です。⑱の16Lリュックには入り切らないので、移動中は手持ちか車に置く前提で考えてください。


【第7章】手入れと自主練|㉖〜㉛

道具は買って終わりではありません。少年サッカーの家庭で一番の負担は、実は泥汚れの洗濯です。あわせて、家でできる自主練の道具も紹介します。

㉖ 泥クリヤ 泥汚れ用洗濯洗剤 2kg|クリヤケミカル

クリヤケミカルは日本の洗剤メーカーで、泥クリヤは野球とサッカーのユニフォームの泥汚れに特化した粉末洗剤です。日本製で、2kg入りの大容量パッケージになります。

泥汚れが普通の洗剤で落ちない理由は、汚れの性質にあります。皮脂や食べこぼしは油性の汚れなので界面活性剤で乳化して落とせますが、泥は繊維の隙間に入り込んだ土の粒子です。化学的に溶かすのではなく、粒子を繊維から引き剥がす働きが必要になります。

一般的な液体洗剤との違いはここです。専用の粉末洗剤はつけ置きで粒子を浮かせる設計になっていて、白いユニフォームパンツやソックスの茶色いくすみに効きます。⑫のソックスは特に汚れが蓄積しやすいので、週末にまとめてつけ置きする運用が現実的です。

対象は、土のグラウンドで練習している全家庭です。人工芝がメインのチームでも、雨上がりの日には同じ汚れが出ます。

弱点は、粉末なので溶け残りに注意が必要な点と、2kgという容量が場所をとる点です。使用量の目安を守り、ぬるま湯で溶かしてから使ってください。

㉗ スパイクお手入れブラシ SP-175|シュアプレイ(SURE PLAY)

シュアプレイは日本のスポーツ用品ブランドで、野球とサッカーの手入れ用品を長く手がけています。SP-175はスパイクのソールに詰まった土を落とすための専用ブラシです。

スパイクの寿命を縮める最大の要因は、ポイントの間に固まった土です。濡れた土が乾くとコンクリートのように固まり、次に履いたときにグリップが効かなくなります。さらに湿った土が残ったままだと、ソールとアッパーの接着部分が傷みます。

歯ブラシや靴洗い用ブラシとの違いは、毛のコシと形状です。スパイク用は、ポイントの根元という狭い隙間に届く硬めの毛が植えられています。柔らかいブラシでは表面をなでるだけで、根元の土が残ります。

対象は、⑧のスパイクを持っている全学年です。練習が終わったその日のうちに、玄関先で1分ブラシをかける習慣をつけると、1シーズンの持ちが変わってきます。

弱点は、子ども自身が続けるのが難しい点です。⑱のリュックの外ポケットに入れておき、グラウンドで落としてから帰る運用にすると定着しやすくなります。

㉘ ダブルアクションハンドポンプ 空気入れ|モルテン(molten)

モルテンの手押しポンプです。ダブルアクションは、押すときと引くときの両方で空気が入る構造を指し、片道式のポンプより少ない回数で規定の内圧に達します。

ボールの空気圧は性能に直結します。競技規則 第2条は、ボールの空気圧を「海面の高さの気圧で、0.6〜1.1気圧」と定めています。空気が抜けたボールは足に重く、蹴っても飛びません。逆に入れすぎると硬くなり、トラップが跳ねます。

一般的な自転車用ポンプとの違いは、針の互換性と空気量の細かさです。ボール用は細い針でバルブに直接差し込む方式で、少量ずつ調整できます。自転車用の高圧ポンプを流用すると、入れすぎでボールを傷めることがあります。

対象は、ボールを持っている全家庭です。①〜④のどのボールにも共通で使えるので、1本あれば足ります。

弱点は、空気圧計が付いていない点です。数値で管理したいなら圧力計付きのモデルもありますが、少年サッカーであれば「指で押して少しへこむ程度」の感覚で十分実用になります。

㉙ マーカーコーン 10枚/25枚/35枚/50枚/60枚セット 収納袋付き|Jessfar

柔らかいPE製のディスク型マーカーです。枚数を10枚から60枚まで選べて、収納袋が付属します。

家庭での自主練を続けるコツは、メニューを毎回考えなくていい状態にしておくことです。マーカーを4枚並べるだけで、ドリブルのジグザグコースが完成します。目印がないと、公園での練習は「なんとなくボールを蹴る」で終わりがちになります。

三角コーンとの違いは、収納性と安全性です。ディスク型は厚みが数ミリしかないので重ねればほぼ平らになり、リュックの隙間に入ります。踏んでも転倒しにくく、低学年の練習でも危険がありません。

対象は、自主練の習慣をつけたい小学1〜6年生です。10枚あればドリブルコースとミニゲームのゴール代わりが両方作れます。兄弟や友だちと一緒に練習するなら、25枚以上を選ぶとコースを2本並べられます。

弱点は、風の強い日に飛ばされやすい点です。厚みがない分だけ軽く、河川敷のように風が抜ける場所では散らばります。芝生の公園なら問題は起きにくいので、練習場所に合わせて枚数と使い方を調整してください。

㉚ トレーニングラダー 収納袋付き|Rozally

トレーニングラダーは、地面に広げたはしご状の器具のマス目を、決められたステップで踏んでいく用具です。敏捷性と足さばきを鍛える定番のトレーニング用品になります。

サッカーで求められるのは直線のスピードだけではありません。細かいステップで方向を変え、相手の逆を取る動きが要になります。ラダーはその足の入れ替えを反復するための道具で、ボールがなくてもできる練習として重宝します。

㉙のマーカーとの使い分けは明確です。マーカーはボールを扱う練習、ラダーは体の動かし方の練習という役割分担になります。両方あると、雨で公園が使えない日でも、玄関前やベランダでできるメニューが確保できます。

対象は、走り方や切り返しに課題がある小学3〜6年生です。低学年でも、遊び感覚のステップ練習として使えます。収納袋が付いているので、たたんで⑱のリュックに入れて持ち出すこともできます。

弱点は、アスファルトの上で使うと樹脂のプレートが傷む点です。芝生や土の上、あるいは室内で使うほうが長持ちします。屋内で使う場合は、下にマットを敷くと踏んだときの音も抑えられます。

㉛ 耐水サッカーノート A5 24P 5冊 SPLS01|ハピラ(SPOLUS)

ハピラの耐水サッカーノートです。JFA公認指導者ライセンス所持者が監修していて、A5サイズ24ページが5冊セットになっています。

最大の特徴は耐水紙を使っている点です。サッカーノートはグラウンドで書く場面が多く、雨や汗、こぼれたドリンクで紙がふやけて使えなくなることがあります。耐水紙なら濡れても破れず、書いた内容が残ります。

一般的な学習ノートとの違いは、書く項目が設計されていることです。目標、練習で意識したこと、できたこと、次への課題という流れが最初から用意されているので、何を書けばいいかで手が止まりません。低学年でも埋められる分量に抑えられています。

対象は、自分で考えて練習できるようにしたい小学2年生以降です。1冊24ページなので、1〜2か月で1冊を使い切るペースになります。

弱点は、書く習慣がつくまで親のフォローが必要な点です。毎回でなくてもよいので、試合の日だけ書く、といったルールから始めると続きます。


学年別・そろえる順番の早見表

31点すべてを最初にそろえる必要はありません。段階ごとに整理すると、次の順番になります。

入団前の体験・幼児期(3号球の時期)

  • ④3号球

  • ⑥トレーニングシューズ

  • ⑩または⑪すね当て

  • ⑫ソックス

体験教室であれば、動きやすい服と運動靴で参加できるチームがほとんどです。入団を決めてから買いそろえても遅くありません。

小学1〜3年生(4号球に移行)

  • ①または②4号検定球

  • ⑭⑮練習着

  • ⑱リュック

  • ⑳保冷ジャグ

  • ㉒キャップ

  • ㉖泥汚れ洗剤

このあたりで練習の頻度が上がり、洗濯の負担が一気に増えます。専用洗剤は早めに導入したほうが楽になります。

小学3〜4年生(公式戦が始まる)

  • ⑧スパイク

  • ⑬ストッキングベルト

  • ⑯アンダーシャツ

  • ⑰インナーパンツ

  • ㉗スパイクブラシ

インナー類は色の規定があるので、チームのユニフォームを受け取ってから買うのが確実です。

小学5〜6年生(自主練と遠征)

  • ③練習球

  • ⑤リフティングボール

  • ⑦人工芝用シューズ

  • ⑨屋内用シューズ

  • ㉙㉚自主練用具

  • ㉛サッカーノート

  • ㉔㉕防寒着

高学年になると自分で課題を持って練習するようになります。道具よりも、続けられる仕組みのほうが効いてきます。


よくある質問

Q. スパイクは何年生から必要ですか。

チームの方針によりますが、公式戦に出るようになる3〜4年生を目安にするケースが多くなっています。低学年のうちはトレーニングシューズで十分です。足の骨格ができていない段階でポイントの強いスパイクを履くと、足首や膝への負担が増えます。

Q. 取り替え式のスパイクは本当に使えませんか。

サッカー競技規則そのものには、スパイクの形式に関する明文の禁止はありません。ただし小学生の大会では、大会要項で「取り替え式のスパイクは不可」と定めている例があります。所属する連盟や大会の要項を確認してください。迷うなら固定式を選べば問題は起きません。

Q. すね当てはどのサイズを選べばいいですか。

競技規則は「それ相当に保護することができる適切な大きさ」としか定めておらず、寸法の指定はありません。判断の基準になるのは、手持ちのソックスで完全に覆えるかどうかです。脛の中ほどを保護でき、上端がソックスからはみ出さない長さを選んでください。

Q. ミサンガやシリコンバンドを着けたままでは試合に出られませんか。

出られません。競技規則はすべての装身具を禁止したうえで、テープで覆うことも認めていません。試合前に主審が用具の検査を行い、外せない場合は競技のフィールドから離れるよう命じられます。

Q. ソックスは何足あればいいですか。

洗い替えを含めて2〜3足が目安です。連盟の大会参加規定では、穴が空いて地肌やすね当てが見える状態のソックスは認められません。つま先とかかとが薄くなってきたら、試合用と練習用を入れ替えていく運用が現実的になります。

Q. 水筒は何リットルあれば足りますか。

夏場の半日練習であれば2Lを目安にしてください。JFAは暑さ指数が31℃以上の環境では試合の中止・中断・延期を原則とし、実施する場合もクーリングブレークの実施を求めています。飲む機会が増える分、1Lでは足りなくなる場面が出てきます。


まとめ

少年サッカーの道具選びは、好みではなくルールから逆算する作業です。押さえるべき前提は3つでした。

すね当てはソックスで完全に覆うことが競技規則で定められていて、この順番が道具のサイズを決めます。ソックスに貼るテープは覆う部分と同じ色、アンダーシャツはシャツの袖の主たる色と同色1色、アンダーショーツはショーツの主たる色か裾と同色でチーム統一という色の規定があります。装身具は全面禁止で、テープで覆うことも認められていません。そしてボールは4号(直径約20.5cm・約370g)で、フットサル4号は同じ直径でも約420gという別物です。

この3つを先に知っていれば、店頭で迷う項目はぐっと減ります。買ったのに試合で使えなかった、という失敗もほぼ避けられます。

そろえる順番も、入団前は最低限の4点から始めて構いません。公式戦が始まる3〜4年生でスパイクとインナー類を追加し、高学年で自主練用具を足していく流れです。この段階を踏めば、成長に合わせた買い替えも無理なく回ります。

お子さんがグラウンドで思い切りボールを蹴れるように、道具の面から支えてあげてください。

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