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「聴くために話す」という美容師の仕事

こんにちは、はじめまして。

僕は、表参道で隠れたサロンを経営し2名の大切な仲間と働く美容師のスズキです。

自分が上京してから早28年、
今までの美容人生を振り返り、
自分が大切にしてきたことや想いなどを書こうと思っています。

サロン開業10年を前にして、あらためて言語化してまとめてみたいと想いからになります。
どうぞよろしくお願いします。

そんな、想いの文章になります。

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美容師として日々お客様と向き合う中で、
僕はよく考えます。

自分は“話す”仕事をしているのか、
それとも“聴く”仕事をしているのか__。

その答えは、どちらか一方ではなく、
話すことそのものが「聴く」という行為につながっている、ということでした。

この9年ほど、
広告もクーポンも割引など一切使わず、
ご紹介とリピートだけでこの表参道でひっそりとやってきました。

本当に有り難いことです。

そんなサロンに長く通って繋がってくださっているお客様達が、

今日どんな気持ちで来店されたのか。
今、どんなモードで過ごしたいのか。
どんな印象を人に与えたいと思っているのか。

言葉にされていない心の温度を、
そっと感じ取りながら、僕は会話を重ねていくようにしています。

自分の思う感情のまま、質問ばかりを投げかければ尋問のように感じてしまうこともあるでしょう。

また、自分の話ばかりすれば押しつけになってしまうこともあると思います。

その塩梅は、毎回難しいものです。

けれど、僕が思う 「美容師が話す言葉」は、
ただ情報をやり取りするためのものだけではないと思います。

お客様の心をほどくように、
緊張を緩ませるように、
その人らしさが自然とあらわれるようにへと、
導くための「大切な道具」だと思っています。

とはいえ、言葉だけでは不十分な局面もしばしばあります。

だからこそ僕は、
カウンセリングの時間で、
“自分自身の素材”を丁寧に理解してもらうことをとても大切にしています。

たとえば髪質、骨格、頭の形、顔の立体感、
パッと見たときに生まれる印象──。

「ヘアスタイルをつくる土台」は、一人ひとりまったく違います。 

ところが、お客様自身がその特徴や性質的なものを把握しきれていないことも多いです。

ここが曖昧なまま理想像だけを追うと、
途中で迷ったり、本当に似合う形を見失ってしまうことがあります。

できるだけ専門用語を使わず、わかりやすい言葉を選んで、

「今の自分は、こういう素材を持っていて、
それはとても素敵なんですよ」

と共有する時間を大切にします。

スタート地点がはっきりすると、理想のゴールも自然と見えてきます。

必要以上に手を加えなくても、
良くなることも多く、「自分の良さ」に気づいてもらえる瞬間があります。

その表情を見るたびに、共有の時間をしっかりととる大切さを実感します。

理解をしてもらえる伝え方は本当に思考を巡り巡らせます。

そして、内側の気持ちや今日の状態など、
なりたい印象……

外側の“素材”と内側の“心”がふっと重なったとき、ヘアスタイルはただの形ではなく、

「その人らしさを映すもの」
に変わると思っています。

こんな瞬間に立ち会えたときは特に、
美容師という仕事の喜びを心から感じます。

もちろん、毎回完璧に着地できるわけではありません。

日々、もちろん反省もあります。

もっと良い伝え方があったのではないか、
もっと深く気持ちを聴けたのではないかとか、

技術的な面でも、
いろいろと振り返ることばかりです。

それでも、美容師としての“聴く力”を磨くためには、やはり「話す力」を育て続けることが欠かせないと感じています。

言葉を介して、心の扉がそっと開くことがある。たわいもない雑談から、その人の美意識が見えてくることがある。

短い会話の中でも、信頼の糸が静かに結ばれていくことがある。

だから僕は今日も、丁寧に言葉を選び、
柔らかく語りかけ、真剣に耳を傾けます。

会話は、決して単なる時間つぶしではなく、
ヘアスタイルづくりの大切な一部です。

そして印象づくりとしての最も大切な部分です。
「話しながら聴く」ことで、お客様の今と未来に寄りそえる美容師でありたい。

いつでもそんな人間でありたい。

そんな気持ちで、今日もこれからも一人ひとりとその気持ちを胸に持ち、向き合い続けていこうと思います。

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◆記事の告知です

2026年3月に、「褒め方」について2万3千字で有料記事に一記事にまとめました。

28年間、人と向き合う中で少しずつ言語化してきたこと。浅くならない褒め方の構造。関係が続く言葉の使い方。観察から哲学へ、実践ワークまで。初歩的なこたから初めてたい人や、少しずつでも本気で向き合いたい方など、

・褒めることが苦手な方
・接客業、営業職、管理職・リーダー
・交友関係の場でのやり取り
・親子の会話
・褒め方を誰か教えたい

いろいろな立場の方などにもおすすめの内容となっております。

『褒め方の教科書』(有料記事)

ありがとうございます。

最後まで読んでいただきありがとうございます。


今日もいい一日を。 


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この考える美容師スズキのnoteでは、
長い経験において観察や分析から得てきたこと、
印象の設計をはじめ、人との関わりを良くしていけるような話し、気づき、実践方法などをスズキ目線で発信いたします。

お客様向け目線の悩みについてや、
責任や信頼を背負ってお仕事されている向けや、
美容師さん向けの"選ばれ続ける"メソッドなど。

技術やスタイルの話しはあまりありません。
いわゆる美容師さんの発信とは、
少し違う内容となっていますので、お好きであれば他の記事も是非読んでみてください。

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印象の設計シリーズ

人はそれぞれ、
「こう見られたい」という理想があります。

信頼されたい。
でも強く見られすぎたくない。

優しくありたい。
でも軽く扱われたくない。

華やかさも欲しい。
でも自分らしさは失いたくない。

印象とは、外見だけではなく、
内側と外側のバランスから生まれるもの。
そんな視点から、人が持つ魅力と印象の関係について、6つの角度から考えてきました。

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A|できる人に見られたい。でも強すぎたくない

信頼感と柔らかさ。
仕事のできる印象と親しみやすさの両立。

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B|柔らかく優しい。でも舐められたくない

優しさは弱さではない。
安心感と芯の強さを表現する。

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C|落ち着きはある。でも華やかさが欲しい

品のある存在感。
自然と人を惹きつける魅力について。

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D|親しみやすい。でも軽く見られたくない

心地よい距離感。
話しかけやすさと尊重される雰囲気。

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E|控えめ。でも影響力が欲しい

前に出なくても伝わる存在感。
静かな説得力について。

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F|感性派。でも仕事はできそうに見せたい

自分らしい感性を大切にしながら、
信頼される印象をつくる。

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『印象の設計 完結編』

では、これらに共通する、
「その人らしい魅力が伝わる印象とは何か」
について、これまでの経験や考えをまとめています。


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スズキが話す音声記事

文章だけでは伝わりにくい、声の温度や間も含めて、僕が大切にしていることを話しています。

・スズキが話す<音声>記事になります。
髪型よりも、人の空気や魅力を見ていたのかもしれません。僕が何を大切にしているのか、あらためて話してみました。 

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・美人は、顔立ちだけで決まるものではない、
「なぜか惹かれる人」なのか、ふとした仕草や言葉、空気感にその人らしさが表れる。そんな共通点を、静かに言葉にしてみました。 

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・品のある人は“話す内容”より“言葉の使い方”が違う。感謝・癒し・謝るの3つの口、空気をやわらかく整え、信頼を生む会話の本質を静かに紐解きます。

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・"正しい"はずなのに、なぜか届かなかった。
違和感の正体は、自分の“理解不足”。失敗から見えてきた、仕事の本質について書いています。

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・迷うことは、弱さではなく“ちゃんと考えている証拠”だと思います。そこには、その人らしさがしっかりと出ている。そんな「迷い方」について、少し視点を変えて書いてみました。

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