建物に当るわずかな光を見つけて
日々の生活の中で 何を感じ 何を描くのか 喜びや怒りや哀しみや楽しみ
それらが毎日自分の心の中を通り過ぎます。そのいずれかを見逃さず自分の言葉で絵に表現して欲しいと思っています。そして出来上がった作品は何らかの形で発表する事を希望します。
例えばグループ展や個展そしてSNSを利用するのも良いかもしれません。
作品制作にあたっては 在るがままの風景や静物を忠実に再現する技術力も
大変重要です。
自分が強く心に感じた事柄を 自分の内面で咀嚼し自分の形と言葉で表現する事が最も大切な事だと思っています。
自己表現には音を介したり体を使ったり文章を綴ったりと 様々にあると思います。絵画と言う媒体を通して 社会に何かを発信しようとする人達も居ると思います。
そんな方々のお手伝いをする為に私は絵画講師を続けています。
若林 薫

「神聖なる大地」
赤く焼けた西の空は鉄錆を利用しています。
絵画で画面上に錆を発生させて描く事はほとんどありませんが
作者はこの錆の魅力に心惹かれ今回の作品となりました。
初めに鉄粉の溶液をキャンバスボードに塗布し
乾燥具合の頃合いを見て
酸化液を掛け一昼夜放置しています。
すると鉄の赤錆がゆっくりと発生し
まだら模様を作ってくれます。
画面が完全に乾燥した後 これ以上酸化が進まない様にする為と
画面にしっかりと錆びを固着させる為に
マットメディウムを刷毛で塗っています。
下準備が出来た画面に逆光の中に建つアンコールワットの
黒い影を描いています。
建物を只黒色のシルエットで塗りつぶすのではなく
建物に当るわずかな光を見つけて建造物の構造が解る様に
細かく描き込んでいます。
この作業が建物の重厚さと歴史を感じさせます。
手前の池に映り込む樹木の様子や
スイレンの赤い色も寺院にふさわしい取り合せです。
以前友人と海外旅行で訪れた思い出の地を
M10号(33.3×53.0)㎝の細長い画面に収めた秀作です。
この作品は「日本の自然を描く展 自由部門」で優秀賞受賞し
9月2日(水)~6日(日)
原田の森ギャラリー本館大展示室 神戸市灘区原田通3‐8‐30
9月10日~19日
上野の森美術館に展示されます。
OCTオクト絵画講師 若林 薫

電子書籍出版のお知らせ
シリーズ 繰りかえされる時の中で.3 大人向け絵本
あなたの心にも、帰りたくなる場所がありますか?
海を照らし続ける一本の燈台。
春風に舞うタンポポの綿毛。
夢を乗せて未来へ走る小さなバス。
そして、人と人との間にある「見えない境界線」。
この一冊には、身近な風景や自然を通して、
人生や希望、思いやりを描いた4つの物語を収録しました。
やさしい言葉と美しい絵が、読む人の心に寄り添い、
ときには人生を見つめる小さな哲学へと誘います。
物語を読み進めるうちに、忘れかけていた夢や優しさ、
そして「生きること」の意味が、
そっと心に語りかけてくるでしょう。
二次元コードから朗読を聴きながら、
絵とともに物語の世界をお楽しみいただけます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
毎年開催の全国公募 上野の森美術館で開催の「日本の自然を描く展」に
教室から9名の方が出品し9名全員(優秀賞・佳作賞・上位入選・入選)の
嬉しい結果となりました。全国公募なのであいうえお順に会期を4回に分けて開催致します。久しぶりの上野 楽しみに行こうと思います。
「作品をご覧頂きありがとうございました。気に入って頂けましたら、
スキ・コメント・フォローなど頂けますと創作活動の励みになります。
よろしくお願い致します!」
