「弦を変えたら別のギターになった」初心者が知らない、弦の素材で音がこんなに変わる話
弦交換をしたことがある人なら、一度はこんな経験をしているはずです。
「新しい弦に替えたら、音が全然違う」
でも、その「違い」が弦の種類によって変わることを、意識している初心者は意外と少ないのです。
弦の素材を変えるだけで、同じギターでも全く異なる音になる。
今日は、弦の素材と音の関係を、シンプルにお伝えします。
アコギの弦の種類
アコギの弦は、大きく3種類の素材に分かれます。
① ブロンズ弦(80/20ブロンズ)
銅と亜鉛の合金でできた、最もポピュラーな素材です。明るくクリアな音が特徴で、弾き始めはキラキラした音が出ます。ただし、酸化しやすいため劣化が早い傾向があります。アコギ弦の定番として、多くの初心者が最初に使う素材です。
② フォスファーブロンズ弦
ブロンズにリン(フォスファー)を加えた素材です。ブロンズより温かみのある音で、サスティン(音の伸び)が長い特徴があります。劣化もやや遅く、長持ちしやすい。弾き語りに向いている素材として人気があります。
③ コーティング弦
弦の表面に特殊なコーティングが施されており、劣化が非常に遅い素材です。通常の弦の3〜5倍の寿命があると言われています。価格は高めですが、長期間音質が安定するため、弦交換の頻度を減らしたい人に向いています。
エレキの弦の素材
エレキギターの弦も、素材によって音が変わります。
① ニッケルワウンド弦
エレキ弦の中で最もポピュラーな素材です。温かみがあり、バランスの良い音が出ます。指触りが滑らかで弾きやすく、初心者にも扱いやすい定番素材です。
② ステンレス弦
ニッケルより硬くて明るい音が出ます。劣化しにくく、指触りはやや硬め。パワフルでクリアな音を好む人に向いています。
③ ピュアニッケル弦
ヴィンテージサウンドと呼ばれる、温かく丸みのある音が特徴です。1950〜60年代のクラシックなロックサウンドを出したい人に人気があります。
自分に合う弦の選び方
「どの素材が一番いいか」という正解はありません。自分が出したい音と、弾くジャンルによって選ぶのが基本です。
迷った時は、こう考えてみてください。
明るくキラキラした音が好き → ブロンズ弦(アコギ)、ステンレス弦(エレキ)
温かく柔らかい音が好き → フォスファーブロンズ弦(アコギ)、ピュアニッケル弦(エレキ)
とにかく長持ちさせたい → コーティング弦(アコギ)
まず無難に始めたい → ブロンズ弦(アコギ)、ニッケルワウンド弦(エレキ)
弦の「ゲージ」と「素材」は別の話
弦選びで混乱しやすいのが、ゲージ(太さ)と素材を同時に考えてしまうことです。
まずゲージを決めてから、素材を選ぶ。この順番で考えると、選択肢が整理されて選びやすくなります。
**ゲージは弾きやすさに影響、素材は音色に影響。**この2つを別々に考えることが、自分に合った弦を見つける近道です。
試してみることが、一番の近道
弦の素材は、文章で読んでもなかなかイメージがつきにくいものです。
1回の弦交換は数百円〜千円程度。
「今回はブロンズ、次回はフォスファーブロンズ」と毎回違う素材を試してみるのが、自分の好みを見つける一番の近道です。
同じギターで素材を変えるだけで音が変わる体験は、ギターの奥深さを感じられる、楽しい実験でもあります。
新しい弦を張るたびに、ギターが生まれ変わる感覚があります。
「音を育てる」という視点で弦選びを楽しんでみてください。
それだけで、ギターとの関係がまた少し深くなります。
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