現代刀職展2026 ⑪燻革巻肥後柄前(久保謙太郎さん)
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現代刀職展2026で個人的に好きだった作品について書くシリーズ11回目は、柄前の部で日本美術刀剣保存協会会長賞を受賞された久保謙太郎さんの「燻革巻(ふすべがわまき)肥後柄前」についてです。


燻べた鹿の革を巻いて作られた耐久性もある実戦的な柄巻で(個人的にも革巻きが大好きなんです)、煙で燻すことで艶を出しているといいます。

今回見て感じたのは新しい柄巻にも関わらず「古く見える」という事でした。使い込まれた風合とでもいうべきか…。これは燻して艶を出しているからかと思われますが、こうした見え方をするのだなというのは今後拵を買ったり作ったりする際には個人的にもよく覚えておきたいと感じたところです。



尚、久保謙太郎さんは刀装の部においても会長賞を受賞されており肥後拵も展示されていましたが「この柄を付けた場合の拵としての完成形」を見る事が出来ました。
刻鞘と燻した鹿革の相性が非常に良いですよね。実際に使い込み経年としての味が付く事で古作の拵のような風合になるのかもしれません。
そしてその時こそ真の意味で詫び寂の世界へいざなわれる拵なのかもしれません。


この拵を作るにあたりどのような思いが詰まっているのか、完成までにどのような不安や挑戦があったのか…気になるところですが並々ならぬ思いの詰まった作品という事が出品者コメントを読むと伝わってきます。

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↓この記事を書いてる人(刀箱師 中村圭佑)

