令和8年のコードギアス感想 ギアスは願いを歪んだ形で叶える呪いの力
二期まで見終わりました。結構面白かったです。
とりあえずスザクはもっと筋トレしてください。
やっぱりあんなツルっとした男(50kgもないだろあの体)が白兵戦まで強いの俺許せねえよ・・・
(↑これが、中学時代柔道部だった俺がリアタイでコードギアス見れなかった理由です。細身イケメンがパワーまであんの俺許せねえ)
・・・
このアニメに込められたテーマ性って結構読取りづらいけど、
(ルルーシュの行動方針がしょっちゅう変わるのでね)
要するに責任を果たすということなのかな。
(ルルーシュと似たキャラクターを一人上げろといわれたら、進撃の巨人のエレンだろう)

ルルーシュはアニメの中でルビコン川を何回も何回も渡ることになり、
もともとあった目的が否定され、変質し、最終的に削ぎ落とされた結果、
ルルーシュがたった一つ果たすべき目的は、
誰もが未来に対し期待ができる世界を作ることだと結論づけた。
スザクも同様だよね。「それでも俺は明日が欲しい!」
だから最終的にルルーシュとスザクは手を組み、あのラストに繋がるわけだが・・・
ただそれは、ルルーシュとスザクにとっての世界の捉え方でしかない。
その上、この世界を実現するために彼らが取る行動は、
ブリタニアの一般人を奴隷にすることだ。
(彼らの価値観から考えるとただ殺すよりも残酷な行いだ)
ただそれでも、それが正しいと思ったのなら止まるわけには行かない。
だって、もう行き着くところまで行くしかなくなってしまったのだから・・・・という話ですな。
そう考えるとギアスは結構残酷な力だよね
ギアスについて
ギアスとは、自分の最も大事な願いを歪ませて(他者への強制という形で)叶える呪いの力だ。
ルルーシュ
ルルーシュは最終的に、(過去に捕らわれたシャルル、現在に縛り付けようとするシュナイゼルを否定したことからわかるように)未来に希望が持てること、つまり自由意志こそが最も世界に必要であると結論づけた。
そんなルルーシュに与えられるギアスは「絶対遵守」つまり相手の自由意志を奪う力だ。
C.C.
誰からも愛されない奴隷生活を送っていたC.C.は誰かに愛されたかった。
C.C.にとって愛されるとは、本当の自分を見てもらい、自分の人格と生き方を受け入れてもらうということだ。
しかしC.C.に与えられた力は(誰からも無条件に)愛されるギアス。
まどマギの佐倉杏子の苦悩と相似形ですね。
ちなみに、愛という願いを歪んだ形で叶えられる、といえばランスシリーズのカフェ・アートフルを想起する。彼女は「絶世の美貌」を所望するが、その結果
彼女を巡って争いが起きたり、悪人に所有され酷い扱いを数千年受け続けることになるんだが・・・

C.C.は「愛される」ギアスでまだ良かったね。少なくとも酷いことはされないから・・・
マオ
マオはC.C.の相似形だ。孤児だったマオは誰かに愛され、理解されたかった。C.C.の求める愛は、親の愛とパートナーの愛のミックスだったとすれば、マオは更に親の愛に寄っている。(これはギアスを貰ったタイミングの差かな。)
そんなマオには読心というギアスが与えられ、自分と対等に理解し合える存在(候補)はC.C.だけになってしまう。
シャルル・マリアンヌ・ビスマルク
この3人は明らかに旧エヴァの写し身だと思う。
シャルルがゲンドウ、マリアンヌがユイでビスマルクが冬月ね。
(シャルルの言う「嘘のない世界」って要するに人類補完計画でしょ?)
シャルルは嘘のない世界を作り過去を再現しようとするほど過去に囚われているのに、与えられたギアスは記憶改ざん、つまり他人の過去を蹂躙する力だ。
マリアンヌは過去が語られないのでよくわからないが・・・
まあユイの写し身だとしたら、欲しいのは永遠の命なり、自分が神になることなりなんだろう。だから人格転移。死ぬ直前にしかギアスが発現しなかったのは、死ぬまでは大事な願いなんて無かったから?
雑に処理されているキャラだけど、マリアンヌが思想的には一番ラスボスっぽい。

ビスマルクも過去が語られていないので想像だが、シャルルの真の計画を知りつつついて行っているなら、ビスマルクにも強烈に戻りたい過去があったのだろう。できれば過去に閉じ込められていたい。そんなビスマルクに与えられたギアスは未来視。
ロロ
ロロの願いは人間になること。つまり自分の時間を生きることだ。
だから、ロロのギアスは時間停止となる。
ギアスの第二段階
願いが歪んだ形で叶えられるギアス保持者達は、遅かれ早かれ人生に絶望し
(無意識に)死ぬことを願い始める。これが恐らくギアスの第二段階であり、この状態になった保持者はC.C.やV.V.から不老不死の呪いを受け継ぐことができる。
ちなみに、スザクにギアスが与えられないのは、もちろん作劇都合だろうけど、スザクの望みが既に死ぬことだから、と強引に解釈できる。
(スザクにギアスを与えた瞬間に第二段階を達成してしまう)
目指す世界について
ルルーシュとスザクは、誰もが未来に対し期待ができる世界を求め戦った
(ニーチェの、力への意思的なやつよね)けど、
この価値観がアニメで言いたかったことだと捉えてしまうのは俺は誤読だと思うよ。
シャルルの人類補完計画も、シュナイゼルのパノプティコン的な規律社会もそれはそれで有りだし、
そもそもルルーシュが考える世界はユフィの目指した「やさしい世界」とも違うし、ナナリーの目指した世界とも(相当似ているけど)違う。
だから、どうせあの世界って早々に自己責任論に支配され格差が拡大して、
また新しい革命家志望が出てくるんでしょ?俺にはわかる。
新自由主義やるには国土が広すぎるし歴史が浅すぎるもん。
