信じる勇気がほしくなった~スパイダーマン:ブランドニュー・デイ~
ああもう胸がいっぱい。
MCU(マーベルシネマティックユニバース)が好きになってから「スパイダーマン」も当然全部観たし(私が熱狂的なだけなので、観ていなくても大丈夫です)、2002年からサムライミ監督の「スパイダーマン」シリーズを観て、マーク・ウエブ監督の「スパイダーマン」シリーズを観た。
結集したのが2021年の「スパイダーマン ノーウェイホーム」。前回の作品で、こちらでずいぶん感情的な感想を書いた記憶がある。
スパイダーマンシリーズで必ず取り入れられるのが、「おおいなる力には、おおいなる責任がある」といった意味合いの言葉。
身近で慕っている人が亡くなること。
大好きな彼女を失うことがあること。落ちるシーンも多く、それを救えるか救えないかは作品次第。
そして孤独であること。
前回の「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」で、あまりもの孤独に耐えがたい気持ちになった。まだ大学生になるかならないかの子供なのに。
いくらスパイダーマンだからってこんな孤独を背負わせるの? つらすぎる。ちがう世界線のスパイダーマンがいたって良いじゃないか。だって演じているトム・ホランドがまだ幼い。当時、全世界の孫だと言われたくらいだ。ご機嫌でニッコニコのスパイダーマンが、いろんなユニバースの中で、一人くらいいたって良いじゃないか。
※ネタバレ、わりとしっかりあるので、映画を観る人はここから先を読まない方が良いと思います
「ノー・ウェイ・ホーム」はコロナの真っ最中でマスクしていたから、泣きすぎて呼吸困難になるかと思った。
以前から書いているけど、私は泣いたか泣いていないかをあまり書かないのは、ほとんどの映画で泣くから参考にならないのだ。号泣しても好きじゃない映画もあるしさ。今回は「ノー・ウェイ・ホーム」と比べたら涙の量はさほどじゃなかったよ!
でも今回のは、今までの「スパイダーマン」の中で、一番好き。
涙で苦しくならなくて、本当に良かった。
冒頭で「僕はピータ・ーパーカーだけど、スパイダーマンだから正体は明かさない」といった意味合いの言葉を、決意のようにこちらに語りかけるわけだけど、これが最後まで効いてくる。
だって前回の「ノー・ウェイ・ホーム」では、スパイダーマンの正体がピーター・パーカーであると知られたことで、恋人のMJや大親友のネッドが危険にさらされるだけでなく、三人が希望していた大学に入学させてもらえなくなるからだ。三人でその大学に行くのを楽しみにしていたのに。
それは人生を左右するような大きなことなのだからと、ドクターストレンジの力を借りて、ピーター・パーカーは、彼自身についての記憶を世界中の人から消した。あの時は、それしか救う方法がなかった。自分は大学に行けなくて良いから。人を救い続けるから。って。
こんな悲しい結末があるかと思ったけど、世間は「これでようやくスパイダーマンのストーリーが始まる」というムードだった。それでこそスパイダーマンなのだよって。そうかもしれないけど私はつらくて「それでこそ」なんて思えなかった。
だけど今回。
孤独であっても戦い、いつものように内省を経て、彼は孤独じゃなくなった。孤独じゃないと自分で気付けた。
MJの「ネッドはそれくらい受け入れるはず」の言葉に、友達を守ろうとする気持ちと打ち明けたい気持ちとで葛藤するけど、三人で過ごす時間のなんと可愛くて温かいことよ。
心を打ち明ける勇気をもつには、信じる気持ちから始まるのだとMJとネッドを見ていて思う。本人にとっては話す勇気が必要な、大変なことであったとしても、それで自分を遠ざける友人ではないと信じる心が、昔は私にも確かにあった。もうそんな気持ちがずいぶん薄れて「わかってもらえる」「受け入れてもらえる」なんて思わないようになってしまっているけど、またこうやって人を信じるのも良いなと思わされる。
そしてメイおばさんのセリフが、あんなに素敵だったなんて。
ピーターをも励まし続ける言葉となっているあのセリフは、たくさんの人をいやせる。
「あなたはあなた」
どんなにスーパーヒーローでも、「おおいなる力には、おおいなる責任が」伴っても、その責任は、決して一人で乗り越えるべきものではないと教えてくれた。
だからピーター・パーカーは自分次第で仲間を得られるし、これまでのつながりも認められる。「こういう自分でなければならない」と自分を縛ることなんかないんだ。
スパイダーマンとして攻撃もし、ピーター・パーカーとして守りもする。
どちらかじゃなくて、それが僕。と証明するかのような終盤の戦いに、「スパイダーマン!」「ピーター!」と交互に叫びたくなる。
どちらも彼で、どちらかだけじゃない。って、観ている側も思っているよ!!
そして最後になんて良い笑顔を見せてくれることよ。真相はどうあれ、「あれ」を覚えていてくれたことが本当に心からうれしかったんだよね。
終盤から、観終わってもずっと胸がいっぱいで、もう、もう「観て良かった!」と叫びたい。
あといくらネタバレであっても、ストーリーの詳細だけじゃなく、ハッと息をのむような登場人物がいたことは書けなかった。

ところでごく最近。MCUのメイおばさんて、マリサ・トメイだったと知って驚愕した。私が20歳の頃に「かわいい人だなー」ってちょっと雑誌から切り抜いてスクラップとかしていた人なのだ。
メイおばさんてキレイだよね~と気軽な気持ちで検索して「えええ!!」って声をあげた。そして私より7つも上だった。良いなーこういう人が元気で活躍してくれると、私もがんばろう、魅力的な人になろうと思える。
あとパニッシャーが良いよ。ドラマ「デアデビル」に出てくる時ほどひたすら暴力的ではないのでそこまで怖くない。夫にいたっては「パニッシャー可愛かった~Tシャツほしい~~」って言っていた。
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読んでいただいて、ありがとうございます!
心に残る記事をまた書きたいです。
