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今日の終わりは明日には

違う形をしているだろう。

だから、  
まぁ、なんとなく  
実家に本を取りに行った。

父からも、持っていけと本をもらった。
う〜ん、、あんまり面白そうじゃない。
けど、思い出にはなるだろう。

帰ってきて
疲れて、椅子にすわる。

足の裏が床に触れ、  
空気がゆっくり沈む。

台所のほうから、  
冷蔵庫の機械音が響く。  
その音が途切れると、  
部屋の時間が別の場所へ移る。

窓の外では、  
隣人の影が部屋へ向かい、  
ドアの開閉音が短く響く。  
途切れた音だけが残り、  
気配は薄れていった。

帰りに買ってきた食材は、  
玄関にそのまま置かれている。  
部屋の空気が、  
その表面を包んでいく。

椅子の背に手を置く。  
質感が手のひらに広がり、  
今日の流れと重なる。  
重なったあとに続くものもなく、  
ただ温度だけは残る。

コップの水を飲む。  
冷たさが奥へ落ちていく。  
落ちたあとに残るものも、特にない。

歩く人の声が遠くで消える。  
消えたあと、  
外の空気がゆっくり沈んでいく。  
沈んでいく速さが、  
自分の呼吸と重なる。

棚の本へ目を向ける。  
背表紙の文字は変わらずそこにある。  
ひとつひとつ表面をなぞる。

ため息が部屋へ広がり、  
視線を落とせば、山積みの本。

飲み終わったコップは、  
机に取り残され、気配を消している。

今日の終わりは、  
明日には別の形を持つのだろう。

その流れを、  
自分はどこまで受け取れるのか。

問いは散らばったまま、  
どれも答えを持たず、  
ただ生活の時間の中に馴染んでいく。

その中で、  
生きていることの輪郭を、  
手探りで確かめている。

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