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PC98LT - ラップトップ時代始まる

携帯型PCとしては、ハンドヘルドPCという呼び方でいくつかの製品がリリースされていましたが、言ってみればBASIC時代のPCでフロッピーも無いのでDOSはなくカセットを使うBASIC時代のものでした。

PC-8201 - NECが試みたハンドヘルドPC

そんな頃にアメリカでは早くも1981年にはCP/Mが動作するOsborne1が登場し、重量は10キロ以上もありとても日常的に持ち運べるようなものではありませんでしたが、それでも飛行機の座席の下に収まるサイズということで一躍脚光を浴びました。

Osborne 1

これに刺激され1985年には東芝からT1100も登場し、ラップトップPCというカテゴリーが始まりました。

T1100

いずれにせよ英語のみで、日本語が使えるものが待たれていました。そんな中、1986年にNECから98の名前を冠したラップトップが発売されたのです。

NEC初のラップトップパソコン「PC-98LT」

デスクトップの方は既にVX2などの286マシンが出ていたのですがLTはV50です。3.5インチの2HDドライブも1台内蔵していて、モノクロとはいえ640✕400の反射型液晶ディスプレイです(バックライトが無いので明るい部屋で使ってください)。メモリも標準で384K(最大640K)。ちゃんと漢字ROMも内蔵していて日本語MS-DOS(3.1)が動作します(何とROMに搭載)。LTという名前なのは「ラップトップ」を意識したものでしょう。どうしてノートではないのかといえば、あくまで膝の上で使えるのであって重さが4キロ弱もあればどう見てもノートの仲間には見えません。

【日本電気】 PC-98LT

PC-98LT

名前なんですがPC-9801ではなくてPC-98となっています。つまり「似ている」のですが98XLなどと同じで9801と互換性がある訳ではないのです。画面がモノクロなのでカラーに関する命令が無いのはもちろんなのですが、どうやらBIOSレベルでは同じになっていないようで、PC9801向けのソフトは動きませんでした(98向けソフトで「LTを除く」という文字がつきまといます)。もちろんLT向けに一太郎ではなくサスケであるとか松LTも登場しましたが、モノクロ画面では変換操作にやや難儀したのも確かです(文節であるとか変換中の色表現が使われていた)。

NEC PC-98LTのひみつ

それでも通信をするには問題はなくMIFESはLTでも動きましたし、対応するフリーソフトも少なくはなかったです。翌1987年には標準で640Kのメモリを搭載したマイナーチェンジ版のm11もリリースされましたが、やはり互換性の無いことがネックとなり特定の用途(ワープロとして、または通信用としてが多かったかな)でしか使われなかったようです(私は計算機室のサーバを使うのにコンソールとして愛用しました、自分のものでなく大学の設備でしたけど)。

PC-98LT/m11

1986/昭和61/NEC/PC-98LT/NEC初のラップトップパソコン/3.5インチFDD/標準384KB/最大640KB/3.8kg/

PC-9801で使われているいろいろなカスタムチップは電池で動かせるものではなかったので仕方が無いのですが、NECもそこは頑張って遂に9801と互換性のあるPC-9801Nを出したのは1989年でした。これもDynabookが大ヒットしたので慌てて開発したのでしょう。私は1987年発売のPC-286Lに飛びついた記憶があります。やはり携帯できるPCには代えられない魅力があったんですよね。

参考

ノートパソコンの歴史

ラップトップパソコン

ノートパソコン


2026.8.30 追加

NotebookLMによるインフォグラフィック

NotebookLMによるスライド資料

NotebookLMによるまとめ記事

ショート動画

NotebookLMによる解説動画

NotebookLMによる音声解説


ヘッダ写真は、マイコン博物館所蔵のPC-98LT。

#レトロPC #ラップトップ #NEC #PC98LT #携帯型PC


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