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春日台の中心に、コロッケを残したかった理由。

こんにちは。春日台センターセンターです。

いや、今日は「はじめまして、春日台センターセンターにある、春日台コロッケです!」というべきでしょうか。

春日台センターセンターには「春日台コロッケ」という、毎日手づくりのコロッケやメンチカツなどを楽しめる「コロッケスタンド」があります。

撮影:松田大成

「春日台センターセンターではコロッケも売っています」と伝えると、たいてい最初は「え?」という顔をされるので、今日は、その「え?」に、少しだけお答えしてみようと思います。

春日台コロッケとは

毎日一つひとつ手づくりで、丁寧に揚げ、サックサクで、ほっくりしっとり、少しごろっとした、美味しいコロッケを提供している「春日台コロッケ」。

撮影:松田大成

お昼ごはんのおかずに買っていく人もいれば、その場でひとつだけ食べて帰る人もいます。親子や家族で買いに来る人もいれば、「コロッケを食べに行きます」と、わざわざ遠くから足を運んでくれる人もいます。

揚げたての熱々のコロッケたちに、揚げ物に合うルイボスティーやビールをあわせて楽しむ、春日台センターセンターの中でも、ホッと一息つけるスポットです。

そんな、春日台コロッケのコンセプトは、「昭和と令和をつなぐ味」

撮影:松田大成

春日台センターセンターでなぜコロッケなのか、春日台コロッケはなぜ昭和と令和をつなぐ味なのか、そこにも実は理由があります。

なんとなく、いつもそこにあった「春日台センターのコロッケ」

かつて、この場所には「春日台センター」というスーパーがありました。

閉店3日前の春日台センターにて  /  波型の屋根がトレードマーク 撮影:高木康行

町のセンターにあった春日台センターは、まだ昭和の時代だった1971年ごろに開業し、2016年に閉店するまでの45年ほどの間、春日台の人たちにとって身近な存在として、人が自然と集まる場所となっていました。

その春日台センターの惣菜コーナーには、昔からいろんな種類の揚げ物や惣菜が並んでいて、その中のひとつとして「コロッケ」も売られていました。

閉店3日前の春日台センターにて 撮影:高木康行

当時から「春日台コロッケ」という特別な名前がついていたわけではありません。どちらかというと「春日台センターでいつも売っているコロッケ」であり、当時のスーパーを知る人たちにとっては、春日台センターに行けば、そこにコロッケがある、なんとなく、いつもいる存在でした。

同時に、幼い頃からこの町で育った人にとっては、子どもの頃に春日台センターでコロッケを買うことは、ちょっと特別なことでもあったそうです。

学校帰りや遊びの途中に立ち寄って、自分のお小遣いで当時50円ぐらいの揚げたてのコロッケを買って、その場で食べる。

駄菓子を買うのとは少し違う、コロッケの買い食いでしか得られない高揚感があり、ちょっと大人になったような気がするような、そんな子どもたちにとっての特別な時間の記憶も、「春日台センターで売っているコロッケ」には残っているようでした。

「春日台のセンター」に寄せられた一枚の色紙

時代の変化もあり、春日台センターは2016年に閉店することになりました。

閉店の少し前から、春日台センターセンターを運営する愛川舜寿会理事長の馬場は、春日台センターのオーナーである林さんから「春日台センターの閉店を考えている」と聞き、「この場所をなんとか残せないか」と考えていました。

馬場自身、子どもの頃から春日台センターやその前の広場に集まり、コロッケを食べて育ってきた一人でした。買い物をするだけではなく、子どもたちが自然に立ち寄り、人と出会えるこの場所は、今の町にも必要なのではないか。

閉店3日前の春日台センターにて  撮影:高木康行

そんな思いから規模を小さくして営業を続けることや、建物を別のかたちで活用することも模索しましたが、建物の老朽化や耐震などの問題もあり、実現することはできませんでした。

そうして閉店に向けて動き出していた2016年の春、センターのバックヤードでオーナー林さんと馬場が話をしている時に、一枚の色紙が届きました。

「俺達センターなくなったらどこにいけばいいんだよ〜」
「コロッケおいしかったです!!」
「とても悲しいけれどセンターの事は絶対忘れません」

子どもたちから届いた色紙より抜粋

そこには「いままでありがとうございました」と、センターやコロッケとの別れを惜しむメッセージが書かれていました。センターの閉店を特に惜しんでいたのは、春日台センターよりもずっとずっと年下の子どもたちでした。

それまでオーナーの林さんは、「今は町にコンビニもショッピングセンターもある。もう昔ほど必要とされていないのでは」と考えていたそうです。

ですが、子どもたちの言葉を目の前にして、春日台センターは世代が変わっても、子どもたちの居場所であり続けていたこと、そして昭和の子どもたちにとって少し特別だったコロッケが、平成の子どもたちの日常にも変わらずあったことを、二人はあらためて気づきました。

こうして春日台センターは、そのまま2016年4月30日に45年ほどの歴史に幕を下ろしましたが、「いつかもう一度、春日台の中心に、人が集まる場所とコロッケのある風景をつくりたい」という思いは馬場の中に残り続けました。

閉店から数年後、「春日台センターをもう一度この町の“センター(中心)”にしよう」という思いから、この跡地に新しくつくる場所の名前を春日台センターセンターと名付けました。

そして春日台の町に新しく中心となる場所をつくることに決めたとき、馬場の頭に浮かんだのが、あの色紙で惜しまれていたコロッケでした。

「春日台のセンター(中心)には、やっぱりコロッケがなくちゃ。」

こうして「春日台コロッケ」が生まれました。

昭和と令和をつなぐ味

昭和の頃から、春日台のセンター(中心)には人が自然と集まり、その日常の中にコロッケがありました。

人が集まり、コロッケを買って、食べて、そこでちょっと言葉を交わす。

わたしたちが令和につないでいるのは、そんな何気ない時間と、春日台のセンター(中心)にコロッケがある風景です。

現在の春日台センターセンター 撮影:高木康行

今では、春日台センターセンターの名刺代わりでもあり、ゆるキャラ的存在にもなっている、人気者の「春日台コロッケ」。

でも、ここでお話ししたコロッケの歴史を、知ってから食べてほしいとは思っていません。

何も考えず、お腹がすいたらひとつ買って食べる。
昔からコロッケがそうやって愛されてきたように、春日台コロッケも誰かの日常の中にあればそれでいい。

近所の子どもたちが大人になったとき、「よくあそこでコロッケ食べたな」と、ふと思い出してくれるかもしれない。
子どもが小さかった頃に春日台コロッケを買って帰ったお母さんやお父さんが、いつかその日のことを懐かしく思い出してくれるかもしれない。

コロッケの味だけではなく、誰と食べたか、どんな時間を過ごしたか、そのとき見えていた町の景色まで。そんな何気ない日々が、いつか誰かの記憶の中に残っていく。

だからわたしたちは、また食べたい!と思ってもらえる一個を、今日も一つひとつ丁寧につくっていきます。

春日台コロッケが、この町で過ごす人たちの記憶に残り、いつかこの町で育った子どもたちの「原風景」のひとつになれたら、わたしたちもうれしいです。

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春日台コロッケ(コロッケスタンド)

営業時間:10:00〜18:30 (ラストオーダー 18:00)
定休日:木曜
住所:神奈川県愛甲郡愛川町春日台3-6-38
電話:070-3364-7625
インスタグラム: https://www.instagram.com/kasugadai_korokke/

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https://aikawa-shunjukai.jp/

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