Aさんとパンジーの花
Aさん宅での毎月1回聖体拝領件お茶会に参加してはや3回目になるが、早くも嫌気がさしてきた。
座席数が決められているのでメンバーは決まっている。要するに若い男の子がいないのである。
僕以外は国際派と言っていいのだろうか、兎に角海外旅行の話ばかりで盛り上がる。
ビザさえ今まで持ったことすらない僕にとっては苦痛である。
それで、最後に行う恒例の次回の日にち合わせを、僕は流して聞いていた。次回は行く気がしなかったからである。
すると、Aさん、大事に育ててるのよ!
といつか言ってたパンジーの花を首から切って、どうぞお持ち帰りになって
と皆に配った。
僕には一番最後に配った。
皆は
あら、綺麗ね
と無関心な様子だったが、僕には直感でわかっていた。
Aさんは、事情でご自分を悔やみきれないほどの形で失った息子さんがいたそうだ。東大に二度合格した方だそうだ。
Aさん夫婦もいつも僕を彼のお仏壇の前に座らせたがるのも偶然ではないだろう。
そう言うわけで、僕は何となくその会に出席していた。
ところが、現れたのであるな!若い子が、、
というわけで、今ではこの会を首を長くして待ってるけいであった。
