「くれないのやしお」とか色のお話と絵
「紅の八塩(くれないのやしお)」とは、紅花(べにばな)の染め汁に何度も何度も布を浸して濃く鮮やかに染め上げた、深みのある真っ赤な日本の伝統色の名前です。
言葉の由来「八(や)」:数が多いこと。
「塩(しお・しほ)」:染め汁に「入(い)る(浸す)」という意味。
何度も染め重ねることで、深い色合いを引き出す手法やその色を指します。
日本の伝統色には、名前の通りに伝統から生まれた色や
自然と四季の感性から生まれたものなど
図鑑を見ているだけでも楽しいものが数多くあります。
たとえばTOPの画像の色。なんとも味わいのある色で
由来を読めば、なるほどと納得の説明。
もともと、「赤」は自分の好きな色
例えば金色も好きなので一緒にすると
こんな絵も描けます。

まだ昼間の明るさが残っていて、明日は天気が良いようで
夕焼けがきれいな赤に染まっています。
金色の月からは表面が薄く剥がれ落ちて金粉のように
夕焼けの空を舞います。
絵の中で想像するのは自由。
楽しく美しく。
色の話に戻すと
漢字本文 呉藍之八塩乃衣朝旦穢者雖為益希将見裳
読み下し文 紅の八入の衣朝な朝ななれはすれどもいやめづらしも
訓み くれなゐのやしほのころもあさなさななれはすれども
いやめづらしも
現代語訳 紅色に深く染めた衣は毎朝着てなえてはいるが
馴れた妻は一層心ひかれるよ。
別訳 何度も何度も染め抜いた衣のように
毎朝毎朝なれてきましたが、ますます愛しく思います。
(Copyright (c) 1995-2016 Tanoshii Manyoshu(たのしい万葉集)
ちなみに「八」は『多い』という事を表しているらしいです。
この他にも「日本の伝統色」は
それぞれに深い由来を持っていたり、とても興味深いものです。
ゆっくりと時間を作れる時
昔に心を飛ばして、色の世界を味わってみる。
とても楽しい事だと思います。
