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破壊されたハレルヤ

7月10日に「銀河鉄道の夜」の朗読を神田神保町の月花舎でいたします。
朗読の章ごとに、どんな音楽を入れようか考えていました。

物語の中で、「ハレルヤ」という言葉が何回も出てくるので、ハレルヤにちなんだ曲を探していました。

有名なのはヘンデルのメサイアのフレーズ。
他に短いお祈りのフレーズもいろいろあります。

いろいろ聞いた中でカナダ生まれのレオナルド・コーエンが作詞作曲した「ハレルヤ」を選んで練習してみることにしました。

歌詞をよく見ると意味深です。
「愛は勝利の行進曲ではなく、冷たく、破壊されたハレルヤ」

作者のコーエンのことを調べると、ユダヤ人の家庭に生まれ、詩人や作家として著作も多いようです。
他の詩も読みたいなあと思ったけれど、日本語訳の詩集はもう出版されていないみたい。

出版された小説の中に「嘆きの壁」というタイトルのものがありました。
嘆きの壁というのは、破壊されたエルサレム宮殿の、唯一残った壁を指すそうです。

ユダヤ人にとっては、故郷を奪われた民族の、悲しみの象徴だということです。

ということは、「ハレルヤ」の歌詞にある、「冷たく、破壊されたハレルヤ」はその嘆きの壁を表しているのかもしれないですね。

昨日の「マーオーズ・ツァール」に続いて今日もユダヤの文化に触れました。

コーエンの「ハレルヤ」は8分の6拍子のゆっくりめの曲です。言葉が流れるよう。
すべての言葉に光があると歌詞に書いてある。
言葉を丁寧に歌いたい。

レオナルド・コーエン


hallelujah(ハレルヤ)
ハレル(Hallel): 「ほめたたえる、賛美する」という意味の動詞。
ヤー(Yah): 神の名前「ヤハウェ(Yahweh)」を短縮した形。
合わせて「神をほめたたえる」という意味。

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