オンライン面接では通るのに、対面面接で落ちる人──カンペとAIでは隠せないもの
就活の面接には、大きく分けてオンライン面接と対面面接がある。
最近はオンライン面接もかなり一般的になった。
移動しなくていい。
自宅で受けられる。
画面越しだから少し緊張しにくい。
メモも見られる。
場合によっては、事前にAIで回答を作っておくこともできる。
就活生にとっては、かなり便利だと思う。
ただ、その一方でこういうことも起きる。
オンライン面接ではそれなりに話せるのに、対面面接になると急に弱くなる。
これはかなりある。
理由はシンプルで、オンラインでは隠せていたものが、対面では隠しにくくなるからだ。
言い方を変えると、
オンライン面接は準備でかなり補えるが、対面面接は人間そのものが出やすい。
怖いね。人間が出る。就活生にとって一番避けたい現象です。
オンライン面接は「整えやすい」
オンライン面接は、かなり整えやすい。
背景を整える。
カメラ位置を調整する。
照明を当てる。
話す内容を横に置いておく。
画面の近くにメモを貼る。
想定質問をAIで作っておく。
回答例を事前に整える。
これができる。
もちろん、オンライン面接でも実力は出る。
ただ、対面よりも準備で補える部分が大きい。
たとえば、自己PR。
ガクチカ。
志望動機。
逆質問。
このあたりは、事前にかなり作り込める。
AIを使えば、回答のたたき台もすぐに作れる。
「この経験を面接用に整理して」
「志望動機を自然に直して」
「面接で話しやすい形にして」
こう頼めば、それなりの文章は出てくる。
便利すぎる。
ただし、それを自分の言葉として話せるかは別問題だ。
カンペは便利だが、話せる力とは違う
オンライン面接では、カンペを見ながら話すこともできる。
もちろん、露骨に読んでいるとバレる。
目線が泳ぐ。
不自然に文章っぽい。
質問と回答が微妙にズレる。
ただ、うまく使えば助けにはなる。
でも、ここで勘違いしてはいけない。
カンペを読めることと、面接で話せることは違う。
カンペは、準備した回答を出す道具だ。
一方で面接は、相手とのやり取りである。
質問が少し変わる。
深掘りされる。
想定外の角度から聞かれる。
その場で説明を求められる。
このとき、カンペに頼りすぎている人は弱い。
なぜなら、自分の頭で整理して話しているわけではないからだ。
回答を覚えているだけで、経験を理解していない。
これだと深掘りで崩れる。
AIで作った回答は、きれいすぎることがある
AIを使って面接対策をすること自体は悪くない。
むしろ、かなり有効だと思う。
自己PRを整理する。
話の構成を作る。
弱い表現を直す。
想定質問を出す。
深掘りの練習をする。
こういう使い方はかなり良い。
ただし、AIで作った回答には注意点がある。
それは、
きれいすぎること
だ。
AIは、整った文章を作るのが得意だ。
結論。
理由。
具体例。
学び。
今後への活かし方。
綺麗にまとまる。
でも、面接でそのまま話すと、少し嘘っぽく聞こえることがある。
なぜなら、人間の経験はそこまで綺麗ではないからだ。
本当はもっと迷っている。
失敗している。
感情がある。
中途半端な部分もある。
後から振り返って意味づけている。
そこを全部きれいにしすぎると、面接官から見ると「作った感」が出る。
AIで整えるのはいい。
でも、自分の言葉に戻さないと危ない。
対面面接では、言葉以外の情報が増える
対面面接の怖さは、情報量が多いことだ。
声の大きさ。
姿勢。
表情。
入室時の雰囲気。
話すテンポ。
反応の速さ。
目線。
沈黙への耐性。
雑談の自然さ。
こういうものが全部見える。
オンラインでも見えないわけではないが、対面の方がかなり伝わりやすい。
つまり、対面面接では、話している内容だけでなく、
その人がどういう人か
が出やすい。
これは就活生にとっては厳しい。
オンラインなら、画面の中だけ整えればいい。
でも対面では、部屋に入った瞬間から見られている。
座り方。
聞く姿勢。
相手への反応。
緊張したときの振る舞い。
全部、評価材料になる。
面接官も人間なので、言語化できない印象を普通に持つ。
人間、便利なようでだいぶ曖昧な評価装置である。
対面では「暗記した回答」が浮きやすい
オンラインでは、多少文章っぽい回答でも流れやすい。
でも対面では、暗記した回答が浮きやすい。
なぜか。
相手の反応が目の前にあるからだ。
面接官が少し首をかしげる。
表情が変わる。
追加で質問される。
途中で遮られる。
その瞬間に、暗記型の人は崩れやすい。
本当に自分の経験として話せている人は、多少質問が変わっても対応できる。
でも、準備した文章を再生しているだけの人は、想定外に弱い。
これはオンラインでも起きるが、対面の方がかなり目立つ。
「メッキが剥がれる」とは、嘘がバレることではない
ここで言う「メッキが剥がれる」は、嘘がバレるという意味だけではない。
むしろ多いのは、
理解の浅さが出る
ということだと思う。
ガクチカを立派に話す。
自己PRもきれいに話す。
志望動機もそれっぽい。
でも深掘りされると、
なぜそれをやったのか。
何が一番大変だったのか。
自分は具体的に何を変えたのか。
周囲はどう反応したのか。
それを入社後どう活かすのか。
ここで詰まる。
つまり、表面的には整っているが、中身の理解が浅い。
これが対面ではかなり出る。
AIやカンペで外側を整えることはできる。
でも、自分の経験を自分で理解していないと、面接では最後に苦しくなる。
オンライン面接が悪いわけではない
ここまで書くと、オンライン面接が悪いように見えるかもしれない。
別にそうではない。
オンライン面接には明確なメリットがある。
移動時間がない。
地方学生にもチャンスがある。
日程調整しやすい。
緊張が少し減る。
効率よく多くの企業を受けられる。
かなり良い仕組みだと思う。
問題は、オンライン面接に慣れすぎることだ。
オンラインで通ったから、自分は面接が得意だと思う。
AIで作った回答があるから大丈夫だと思う。
カンペを見ながら話せるから安心する。
この状態で対面に行くと、ギャップが出る。
オンラインは便利だ。
でも、対面でも通用する力を作っておかないと危ない。
対面面接で大事なのは「覚える」より「説明できる」こと
対面面接で強い人は、回答を丸暗記している人ではない。
自分の経験を説明できる人だ。
何をしたのか。
なぜそれをしたのか。
どこで苦労したのか。
何を考えたのか。
何を学んだのか。
次にどう活かすのか。
これを、自分の言葉で話せる人は強い。
多少言葉が詰まってもいい。
完璧な文章でなくてもいい。
むしろ、自然に考えながら話している方が信頼されることもある。
就活生は、きれいに話そうとしすぎる。
でも面接官が見たいのは、朗読の上手さではない。
その人がどう考えてきたかだ。
AIは「答えを作る道具」ではなく「深掘りする道具」にした方がいい
AIを面接対策に使うなら、回答を作らせるだけではもったいない。
むしろ、深掘りに使った方がいい。
たとえば、
「このガクチカに対して、面接官が深掘りしそうな質問を10個出して」
「この回答の弱い部分を指摘して」
「この志望動機が薄く見える理由を教えて」
「対面面接で突っ込まれそうな点を出して」
こう使う。
AIにきれいな回答を作らせるのではなく、
自分の経験の弱いところをあぶり出す。
この使い方の方が、かなり実戦的だと思う。
AIはカンペ製造機にすると危ない。
でも、面接官役にするとかなり使える。
便利な道具も、使い方を間違えると就活生をただの朗読マシンにする。悲しい機械化です。
対面面接の練習は、実際に声に出すしかない
対面面接が苦手なら、やるべきことはかなりシンプルだ。
声に出す。
これしかない。
頭の中では話せる。
文章では書ける。
AIで整えたら綺麗になる。
でも、実際に声に出すと急に難しい。
話が長くなる。
結論がぼやける。
表情が固くなる。
目線が落ちる。
言葉が詰まる。
これは普通だ。
だからこそ、声に出して練習する必要がある。
友達でもいい。
大学のキャリアセンターでもいい。
スマホで録画してもいい。
AIに質問を出させて、自分で声に出して答えてもいい。
とにかく、口を動かす。
面接は作文ではない。
会話だ。
就活生は、オンラインと対面を分けて準備した方がいい
オンライン面接と対面面接は、同じ面接ではある。
でも、準備のポイントは少し違う。
オンラインでは、
カメラ位置。
照明。
通信環境。
話す内容の整理。
画面越しの表情。
これが大事になる。
対面では、
入退室。
姿勢。
声量。
目線。
その場で考える力。
相手の反応への対応。
こちらが重要になる。
オンラインで通用したやり方を、そのまま対面に持ち込むと危ない。
特にカンペ前提の準備は、対面では使えない。
だから、最初から対面でも話せる形にしておくべきだと思う。
結論:オンラインは整えられる。対面はごまかしにくい
オンライン面接は便利だ。
AIも使える。
カンペも使える。
環境も整えられる。
移動もない。
就活生にとってはありがたい。
ただし、そこで安心しすぎると危ない。
対面面接では、言葉以外の情報がかなり出る。
姿勢。
表情。
声。
反応。
その場で考える力。
そして何より、自分の経験を本当に理解しているかが見える。
オンラインでは、回答を整える力が効く。
対面では、自分の言葉で説明する力が問われる。
だから、AIやカンペを使うこと自体は悪くない。
ただ、それで作った回答を、最後は自分の言葉に戻さないといけない。
面接は、文章を提出する場ではない。
人と会って、自分を説明する場だ。
オンライン面接でうまく話せる人ほど、一度は対面を想定して練習した方がいい。
画面越しでは隠せたものが、対面では普通に出る。
まあ、メッキというのは剥がれるために存在しているみたいなところがある。
就活で剥がれる前に、自分で削って中身を磨いておいた方がいい。
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