何故アイドルの同性ファンの人数は男女で大きく異なるのか?【自分用言語化】

ファンの割合において、
女性アイドルの女性ファンと男性アイドルの男性ファンのそれは前者の方が圧倒的に多いのは経験上わかると思いますが、
それが何故なのか自分の理解を深める為言語化します。

【重要】本記事は専門家による医学・心理学・遺伝学的助言ではありません
筆者は研究者・医師・遺伝カウンセラー等の有資格専門職ではなく、公開文献をもとに一般向けに整理・解釈したあくまでマーケターである私自身の解釈を深めるための自分用のnoteです。
可能な限り一次論文やレビューを参照し正確を期していますが、解釈の誤り・最新知見の反映漏れが含まれる可能性があります。
引用・転載は出典を明示のうえ、自己責任で行ってください。本記事の内容に基づいて発生した損害等について、筆者は一切の責任を負いかねます。


そもそも男性と女性では子孫を残すという生存戦略においてのコストが全く異なる非対称構造を持つ。女性は最小限の生物学的コストで言えば生理、妊娠、授乳などがコストになる一方、男性は多くの場合受精行為のみであるからだ。
このことから男性はパートナー選びにおいて外見的特徴を重視する傾向がある一方、女性はパートナー選びにおいてリスクを避ける為、地位や経済的な格を求める傾向がある。

またこれには女性の出生率は20代前半〜半ばが最も高く、30歳前後から緩やかに下がり35歳以降で顕著に低下する傾向がある一方、精子の質に関しては例えばDNAコピーエラーや染色体異常などは35~40歳以降顕著になるという性差もある。
それに加え男性は年齢の向上とともに上述のステータスが上がる傾向にあるのでトレードオフとして歳上の男性でもモテやすい背景がある。

ちなみにだからこそ男女の経済格差が小さい国ほどパートナーの年齢差は狭まる傾向がある。つまり男女とも子孫を残すことにおいて若い方が安全であるものの、相対的に女性は若さの価値が高く、男性は若さの価値は長期配偶では相対的に低いと言える。


このような背景から女性と比べて男性の方が脳の報酬系で美しい異性顔に強く反応する背景があり、行動コストとして美しい異性顔を見る事を厭わない傾向がある。余談だが逆に女性は報酬系よりも罰感受性の方が強く(罰や不快な刺激を避けようとする傾向)リスクを取らざるを得ない状況が多い経営者や政治家に男性が多い事や、チェスやカードゲーム、eスポーツなどのプレイヤー人口に男性が多いことはこの一因になり得るが多因子的である。

従って女性は美しい同性を競争に勝つための審美的ベンチマークとして消費しやすく、代わりに男性はステータス競争を外見よりも他領域(身体能力、資源、ゲームスキル等)で表現する傾向が比較的強い(後述)ため、男性アイドルを“外見モデルとして推す”動機は弱くなりやすい。


主なアイドルファンの行動傾向をまとめる。


・異性のアイドルを推す
→性的魅力/恋愛的パラソーシャル対象として消費

・女性アイドルを推す女性
→遺伝子競争における審美的ベンチマーク

・男性アイドルを推す男性
→審美的ベンチマーク動機は弱めだが、音楽性・パフォーマンス敬意など別動機が作用


このような差が主な母数の差となっている。

これらに補足的に他の要因も付け加えていく。
まずOXTR多型(オキシトシン受容体遺伝子多型。オキシトシンというホルモンを受け取るための受容体を作る遺伝子。「他人と情で結びつきやすいかどうか」の“感度調整つまみ”程度の役割が高いか)はエストロゲンの影響で女性脳で発現が高まりやすく、行動効果が顕在化しやすい。
すなわち女性の方が情動的に他人とくっつきやすい傾向、他人にぬまりやすい傾向にある。従って女性アイドルファンは異性同性問わず一度ファンになったら理論上辞めにくい傾向が指摘されており、これが相対的に女性アイドルファンの人数を底上げしている。

また男性の方がアンドロゲンシグナリングが強く、「競争・地位獲得」行動へ行動資源を振り向けやすい。即ち“推しを応援する受動消費”より“自分が競う側(スポーツ・ゲーム・仕事)”に投資する傾向が強く、特に投資効率の良い若年期において男性は“自己競争活動”ヘの資源配分バイアスが報告される。(当然ジャンルや文化で揺らぐが)

若年期女性は前述の要因からファンダムにおける「美意識・身体比較」がチャネルを通じ強化されやすく、ファン人口を押し上げる一因。
逆に男性ファンは男性アイドルに感化され「美意識・身体比較」を強化される傾向は低いと言える。

これまた余談だが、
ホストクラブやメン地下はOXTR多型の特性が顕著に発現した女性が沼になり易いから一人の顧客がずっと大金を使う傾向。
キャバ嬢や地下ドルは仕事を頑張ってお金を手にした男性がその報酬として美しい顔を拝みにいくので複数の顧客が入り乱れる傾向。
という顧客内のマジョリティ差が見られるとも言える。



出展;

1 Trivers, R. L. “Parental Investment and Sexual Selection” (1972) — 親投資理論の原典 (ResearchGate)
2 Buss, D. M. “Sex Differences in Human Mate Preferences: 37 Cultures” (1989 BBS 論文) — 外見 vs 資源選好の普遍性 (labs.la.utexas.edu)
3 ACOG Committee Opinion “Female Age‑Related Fertility Decline” — 32歳以降の妊孕力低下 (アコッグ)
4 Sharma et al. “Effects of Aging on Semen Parameters and Sperm DNA Fragmentation” (Systematic Review) (PMC)
5 Drefahl, S. “Is the Age Difference Between Partners Related to Women’s Earnings?” — 経済格差と配偶者年齢差 (Demographic Research)
6 Aharon, I. et al. “Beautiful Faces Have Variable Reward Value” (2001 fMRI) — 男性線条体の異性顔応答 (PubMed)
7 Li, R. et al. “Sex Differences in Neural Responses to Reward and Loss” (MIDT fMRI) — 報酬感受性/罰感受性の性差 (PubMed)
8 Sung, Y. J. et al. “Women’s Intrasexual Competition Results in Beautification” (2020 Soc Psych Sci) (SAGE Journals)
9 Walum, H. et al. “Variation in the Oxytocin Receptor Gene (rs7632287) and Pair‑Bonding” (2012 Biol Psych) (PubMed)
10 Simmons, Z. L. & Roney, J. R. “AR CAG Repeat Length Predicts Dominance and Strength in Men” (PubMed)


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