【万年筆】上位モデル=いいとは限らない?【ラミー2000】
私はラミーのサファリやアルスターが好きである。
デザインが万年筆ユーザーに最適化された「万年筆界の最高プロダクト」と思っているからで、手元にお高いペンが増えてきた今でも一線を張っている。おやつ感覚で買うので数も多い。
万年筆を極限まで絞れと言われた時に、まず5本目までには入るであろうというくらいには溺愛しているのだが、ここで一つの疑問が生じる。
なぜラミーの製品の中でも、サファリやアルスターを選ぶか、である。
これらははっきり言って中堅モデルだ。国産万年筆ならコクーンやプレジールと肩を並べる。いくらプロダクトとして優れているとはいえ、ラミーには上位のモデルもあるではないか。それに移行すればよいのではないか?
その代表格が「LAMY2000」だ。

LAMY2000は社を代表する金ペンで、その起源はなんと1966年にさかのぼる。しかも60年もの間、形をほぼ変えておらず、まさに古典的万年筆と呼ぶに相応しい1本だ。
私も持っているのだが、書き味はサファリよりも滑らかで、豊かなインクフローもある。ここを見るとサファリよりも上位存在に感じるだろう。
しかし、私にはハマらない要素があって結局サファリに戻っているのが現状だ。
一つはガイドがないこと。
サファリは正しい持ち方を癖づける意味合いで、首軸にガイドを彫っている。

これがエッジになって指が痛いとの意見も見たが、私は書き癖がいまだに直らないため、勝手に姿勢を矯正してくれるこれをありがたく使っている。
しかし、LAMY2000にはガイドがない。しかも、首軸と胴軸の段差がない丸っこいデザインとなっているため、指が滑ってペン先の接地面がズレることが往々にして起こる。

そういった書き癖の悪さをサファリで修正して2000に来い、ということかもしれないが、永遠に直らない私のような者は、2000を使うたびにイライラして仕方ないのである。
もう一つがフーデッドニブであること。
多くの万年筆と異なり、ニブが覆われていてぱっと見小ぶりに見える(まあ、小ぶりだが)。これがどうこうというわけではないのだが、なぜか自分とは相性がすこぶる悪く使いこなせていない。

「じゃあ、お前が悪いじゃねえか!」と突っ込まれそうだが、確かにそうです。言い訳はしません。だが、自分に合う、合わないのフィーリングは大事にすべきだと思うのである。あくまで自分には合わないというだけの話なのだ。
このように、書き味が良いのは否定しないが他の要素によりサファリ、アルスターに回帰しているのが現状だ。
結局、同じメーカーでも金ペンがいい、高いものの方がいい……と考えてしまいがち。しかし、本当にそうなのだろうか?書き味の好みは千差万別だし、材質や重心、デザインによっても自分に合うものが変わってくる。
これまで多くの万年筆に触れてきたが、「いいものがいい」のではなく「自分に合うものがいい」という目線は失わないようにしたい。
