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【宇宙兄弟】最終巻が出る前に一か月くらいかけて全部読み直そうと思ったら3日で読み終えてしまった話

Pretty Dogを両脇に

来たる7月22日、宇宙兄弟の最終巻となる46巻が発売となる。地元北海道で大学院生だったころから43歳となった現在までずっと、続きが楽しみな漫画No.1で、影響を受けた漫画No.1な宇宙兄弟。

最終巻が出るとなれば、宇宙から帰還する飛行士を称え迎え入れる漫画の中のシーンさながらな気持ちで、1か月くらいかけてイチからじっくり読み直す必要がある、と思い立ったのが6月のとある土曜日。

年始から、土日もゴールデンウィークもひたすら削って取り組んでいたプロジェクトもヤマを超え、少し余裕が出てきた週末だった。

わが家の宇宙兄弟コーナー

その日は、パグの散歩と、あと一二回でなくなりそうなシャンプーの買い出しくらいしか予定のない土曜日で、家には自分とパグが2匹。朝の散歩を済ませ、散歩とごはんを済ませたばかりのパグたちを両脇に、本棚から取ってきた宇宙兄弟第一巻を読み始める。

思えば、第一巻を読むのは数年ぶり。新巻が出るたびにその手前3冊くらいを読んだりはしていたけれど、本当にイチから通しで読むのはもうしばらく記憶にない。

とりあえず初日は3冊くらいは読むべし読むべしのつもりで、本棚からマンガをソファへ。月へ行って無事帰ってくるまでの宇宙への旅が始まった。

わが家のPretty Dog
ぽてきち(左)とだいきち(右)


Pretty Dog アポちゃん登場

わが家にパグライフをもたらしたきっかけである南波家の愛犬アポが漫画に登場したのは第一巻のラスト。わが家だけでなく、宇宙兄弟がパグ界隈にもたらした影響はとても大きく、アポと名付けられたパグは、直接会ったことのあるコだけでも数頭はいる。

わが家も第一巻を読んでからおよそ10年後にめでたくパグを迎えることになるわけだけれど、それはまだずいぶん先の話で、このときはそもそもパグという犬種のイヌの実物を見たことすらなかったような気さえする。

物語の序盤のハイライトは何といっても宇宙飛行士選抜試験の第三次審査。閉鎖環境での2週間、緑のアレとか、名言とかもたくさん飛び出して、リアルタイムで読んでた当時もこのあたりからドバドバっとのめり込んでいったものだった。

第三次審査に突入し、盛り上がってきたあたりで、この日読もうと本棚から手元に持ってきていた3冊が終了。さて、この先どうしたものか。このまま次を読み始めると、あっという間に昼くらいになってしまいそうではある。

どっこい、3巻でシャロン博士が言っていたじゃないか。悩むならなってから悩みなさい、と。

宇宙飛行士になってからの役割は そりゃ色々あるだろうけど 最初の動機なんてみんな大差ないわよ 悩むなら なってから悩みなさい

宇宙兄弟3巻  #19

シャロン博士のセリフを拡大解釈して、続きを読むべく本棚へ向かう。あんまり行ったりきたりすると、パグたちがすやすや眠れないだろうからと理由をつけて、次は一気に第10巻までを手元に置いた。

ソファを占領するだいきち&ぽてきち


友人Jにオススメされた宇宙兄弟

宇宙飛行士選抜試験を終え、日々人が宇宙へ旅立ったころ、当時自分は就職して2-3年が経ったくらいの時期だった。

大学時代からの友人に「オススメの漫画は?」と聞かれたもんで「そりゃあ宇宙兄弟っしょ。これは読んだほうがいい」と答えたら、半年後くらいに会ったときに「宇宙兄弟は絶対読んだほういいっすよ」と逆にオススメされたのは良き思い出。

そういえばその友人のニックネームは”J”だったから、Jと宇宙兄弟は相性が抜群だったのかもしれない。

日々人の月面での大ピンチを救ってくれたのが最高の先輩面で現れたブライアンJ。友人Jもそんなイメージで豪快に、あたかも宇宙兄弟発掘したのは自分です的な手柄にしようとしてたのか。

そんなこんなであっという間に第10巻。宇宙飛行士候補者(アスキャン)のサバイバルな訓練が始まったところで、本棚から手元に持ってきていたマンガは読み終えてしまった。

一日二食のパグたちは日中帯は穏やか(むしろほぼ寝てる)だけど、いざこちらが冷蔵庫を開けたり、昼ごはんでも食べようものなら、とたんにやかましくなる。

近所のスーパー程度の留守番でも、置いていかれてなるものかと留守番拒否闘争に入る。北斗の拳の「息をするのもめんどくせぇ」とまではいかないものの、「パグが騒ぎ出すのもめんどくせぇ」と言い訳して、本日10冊までと決めた読書タイムを20冊までに変更して、さらに先へ進むこととした。

こちらの動きに敏感なだいきち&ぽてきち


「来たなこのPD野郎」と「まだ見ぬわが家のPD野郎」

調べてみると第11巻から第20巻が発売されたのは、2010年〜2013年ごろ。当時住んでいた川崎の近所のコンビニで毎週木曜日にはモーニングを立ち読みするのが習慣だった。ついでにマガジンとヤンジャンと、月曜日にはジャンプとスピリッツあたりをだいたい網羅してた。

当時は今とは違って、コンビニの雑誌には封がしておらず比較的自由に立ち読みすることができていて、宇宙兄弟に関しては、毎週立ち読みしつつ、単行本が出たら買ってというスタイルで追っかけていた。

「ネクタイを締める理由なんてのは一個しかねぇ。仕事が無事終わった後に"緩める"ためだ。」なんてカッコイイ台詞が飛び出したピコさんは、公式サイトによると、なんと1984年生まれで自分より一個下。日々人が月に行って帰ってきたのが作中で2026年だから、ピコさんは作中で当時42歳ということになる。

スラムダンクの陵南高校 田岡茂一監督の年齢が41歳で、自分がその年齢を超えたと知ったときほどではないものの、似たような衝撃ではある。

連載が長く続くと、未来の話だったものが現在となり、そういった不思議な楽しみ方もある。

もうすぐ10歳のだいきち

月面でのトラブルきっかけで発症したPD(Panic Disorder )に苦しむ日々人を救ったのが、同じくPD(Pretty Dog)なパグだったというのがこの辺りのお気に入りのエピソード。連載してたのは調べてみると2012年。

今振り返ると、2017年にだいきち(パグ)を迎えるきっかけにもなったのは、きっとこの辺のパグとアポのエピソードだったんだろうなぁと思っている。


月面ライフとパグライフ

初日は3冊のつもりで読み始めた宇宙兄弟を気がつくと20巻まで一気読みしてしまった6月のとある土曜日。

さすがに20巻まで読み進めるとすっかり夕方で、わが家のプリティードッグだいきち&ぽてきちもお腹を空かせた様子で騒がしくなってきた。そういえば頼まれてた買い出しもしてやしない。

だいきち、ぽてきちの散歩で約1時間。ごはんをあげて満足しているうちに、近所のスーパーへGo。一日中マンガ読んでて何もしてない感が出ないようにマンガも本棚に戻し、買い出しをばっちり終えたころ、妻が帰宅。

パグ談義に花を咲かせ、パグズのおもちゃ遊びに付き合いつつも、気持ちは寝るまでの間にあと何冊読んでやろうかという方向に向いていた。

この日は結局27巻、ISSでの実験成功を見届けて就寝した。よく考えたら翌日は日曜日だけど出勤で、あんまり続き読めないかなんて思ったりしたものの、さらによく考えたらもともと一か月かけて読もうとしてたことに気がついて、これは1週間もあれば十分だなと考え直した。

オヤツスポットでのぽてきち

翌日曜日。

平日でも日曜日でも変わらない朝のルーティーンたるパグたちの散歩とごはんを済ませ、ひとまずこの日は休日出勤。帰って続きを読むべし読むべしモードで、なるべくコンパクトに素早く終わらせて帰る。

第28巻あたりになるとジョーカーズの月面での活躍がメインの内容。このあたりは月面天文台や太陽フレアやさまざまな問題やら話題やら目白押しで、ここからいよいよラストに向かっていく感じが強くなってきているのだけれど、調べてみると28巻が発売されたのはなんと2016年でもう10年前になる。

物語というものはやはり終わらせることが難しいのだなぁと思いつつ、このつらつら書いている文章もどう終わらせるべきなのか悩ましい。

2016年といえば現実世界においては、わが家で犬を飼いたい話が浮上して具体的に探し始めた時期だった。

犬を飼いたいと言い出したのは妻だったけれど、犬種が決まったきっかけは宇宙兄弟で、アポのぬいぐるみが家にあったりと少しずつパグ色に染めていたのが効いたのかもしれない。

そして2017年、宇宙兄弟でアポを見てから約10年、わが家にだいきちがやってきた。

初対面のだいきち。ふてぶてしい。(2017年)

この7月で10歳になるだいきちを傍に読み進めた宇宙兄弟は第35巻まで到達。月面天文台も完成間近。

残り10冊、翌日からは平日なので、一日1-2冊のペースになりそうだ。


月に手を伸ばせ。たとえ届かなくても

宇宙兄弟全巻読み直し生活3日目の月曜日

平日の仕事を済ませて家に着いたのはすっかり夜で、おまけにこの日は、だいきちが体調が悪い様子でずっとソワソワ落ち着かない。特に吐いたり下痢をしたりということはないけれど、いつもならソファですやすや寝てる時間でも、どこかになにか違和感あって眠れないのか、ずっとうろちょろ歩き回っている。

年に一二回はそんな日があるものの、やっぱり心配なので、翌日まで続くなら病院行こうと様子を見ていた。しばらくして寝室に行っても様子変わらず、眠気とソワソワとの戦いで少し寝ては歩き回るを繰り返してる。

寝るときはちゃんとパジャマのだいきち

だいきちにつられて夫婦で寝られないのも困ったものなので、眠れないだいきちを連れて自分がリビングのソファに移動してしばらく起きてることとした。このとき午前一時ごろ。

とは言ってもだいきちに声かけたりなでたりしてるくらいしかこちらもできることはなく、どうせ寝られないならと、宇宙兄弟の続きを読み始めた。

第36巻、訓練中の日々人が空に手をかざし、親指で月を隠すシーン。アポロ13の映画のシーンをマネして第1巻で六太が行っていた仕草。このイメージがずっと自分の中で残っていて、2021年に『パグ・レボリューション89』という曲の歌詞に盛り込んだ。

キングスマンにM.I.B
そんで、スペースブラザーズ
アゴのせ 手ぬぐい ほっかむり
パグにはパグの道がある

誰が誰よりどうだとか 誰の仕事がどうだとか
一笑一蹴 ない鼻で フガフガフガ 笑いとばせ

論理ないぜ アホみたいに
パグがそう信じるのなら
Lonely nightに Hold me tight please!
月面も手が届くだろ

The Pug & Peace『パグ・レボリューション89』

クラッシュのジョー・ストラマーが「次に手を伸ばせ。たとえ届かなくても」と言っていたけれど、手を伸ばし続けてればちゃんと到達することもあるんだなぁと。


We are space brothers!

宇宙兄弟の第36巻から第45巻までは、2019年から2025年にかけて発売されている。年に一冊か二冊かくらいのペースでラストに向かってじっくり毎回楽しみにしながら読んでいた。

2019年くらいになると、コンビニは徐々に立ち読み禁止モードに移り変わっていって、立ち読み可能なコンビニが一つまた一つと減っていっていた。自宅からチャリで少し走ったところのコンビニが比較的最後まで立ち読み可能だったけれど、いよいよそこも封じられて、その辺りからは単行本だけで話を追うようになっていく。

まぁ立ち読みするような年齢でもなくなってもいたから仕方ない。

このころからはどっぷりだいきち中心の生活で、最初のパグフェスを開催したときには宇宙兄弟顔ハメパネルさせてもらったり、宇宙兄弟カレンダーの8月9日欄にパグの日を採用いただいたり、宇宙兄弟×パグで楽しませてもらっていた。

作者の小山宙哉さんは井上雄彦さんのアシスタントか何かをしてて、とても尊敬してるみたいな記事をどこかで読んだ記憶があった。

なので、宇宙兄弟の締めくくりは、自分の中では「スラムダンクの花道×流川のハイタッチ」を月面するのかなぁと想像してたけれど、どっこいそれを上回るグッとくるセリフが飛び出し、さらに物語はそこで終わらず最後にもう一つ大きな山場が待っていた。

既刊のラストとなる第45巻を読み終えたころにはもう朝の3時半をまわっていた。ソワソワずっと落ち着かなかっただいきちもさすがに疲れたのか、すやすや横で眠っている。

ひと眠りして朝6時、今度はぽてきちが起きてくる時間。さすがにずいぶん眠かったものの、一か月かけて読むつもりがものの3日間で読み終えてしまった謎の達成感には満ちた状態で、また朝のルーティンたる散歩に出かける。

目が覚めてだいきちは食欲もバッチリ、通常モードとなってて一安心。あのソワソワは一気読みさせるための演技だったのか。近く、定期検診があるので先生に聞いてみよう。

わが家にパグライフをもたらした漫画『宇宙兄弟』はもうすぐ完結。モーニングではもう完結しているようだけど、読みたい本も立ち読みできないこんな世の中じゃポイズンなので、こちとらすっかり単行本派。

7月22日最終巻発売日に、プリティードッグ だいきち&ぽてきちを両脇に最後を見届けたい。

We are space brothers!


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