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見つけた、花を手に歩く人

暑すぎるから足の先だけ出す
しっくりこなくて居場所を探す
ここだけ時間が止まる
針はぐんぐん進んでいるのに止まったまま


仕事が終わった帰り道。予約してあった本を図書館で借りて、早く読みたい気持ちでうずうず、読むのが楽しみでほくほくの帰り道。

Tシャツにハーフパンツのラフな格好の若い男の人が、てくてく歩いていた。車で追い抜いて行く時にちらりと見えた手に持つ花束。
見つけた!花束を手に歩く人!

ごくごくたまーに出会う花束を持って歩く人、花束をカゴに入れて自転車を漕ぐ人、花束を手に佇む人。そんな人に出会うと、とてもうれしくなる。

誰かのために花束を選んで買って贈ろうとしてること、誰かにもらったのかもしれない花束、花束を手にするって特別なことのような気がするし、誰かの笑顔が見たくて、喜んでもらいたくて花束を贈ろうと思うことは、きらきらした特別な想いのような気がして、その想いや時間や行動を思うと、ハッピーをお裾分けしてもらったような気持ちになる。

なんのための花束か、誰のための花束か、まったく知らないけど、どこかの誰かのその姿ににんまりうれしくなってくる。

買い物をすませて、家に帰り、買ったものを冷蔵庫などにしまい、小腹がすいたので買ってきたバナナチップスをぽりぽり食べ、いろいろやりたいことがあるのに疲れてしまって、少し昼寝でもしようかとだらけているのに、花束を持つ人を見たおかげで、気持ちは満たされている。

見つけてうれしくなるもの、虹、くつろぐ猫、関わりのある数字。7月10日、花束とハッピーと数字で思い出した誕生日。

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