小さな世界
レモンのかけらを手に取って
勧められるままにもうひとつレモンと紅茶
スパイスは贈るために
私の周りの世界。
よく行く場所、たまに行く場所、お気に入りの場所、海と山と川、よく通る道、見慣れた景色、仕事場、好きなもの、好きなこと、好きな人たち、私が知る人、私のことを知ってる人、家族、昔仲のよかった人たち。
そこから広がる知らない場所、知らない景色、知らないもの、知らないこと、知らない人たち、遠くの町、遠くの国、世界。そして、地球、月と太陽、宇宙。
私の小さな世界。その小さな世界は毎日変化し続けていて、同じではなくて、同じじゃないから無限のように広いのかもしれない。
お気に入りの場所も変わり続けるし、なくなってしまうこともあるし、新しいお気に入りが出来ることもある。天気や景色は一瞬一瞬変わりゆく。本の中、映画の中、音楽の中は大きく広がって、私の知らないことだらけで、世界が広がる。人だって変わるし、私も変わるし、移り変わる気分があるし、話すことも、関係性も変わる。小さな世界だけど、なんだって起こりうるような気もする。
母の世界も小さく思える。出かける場所、毎日すること、時間があればすること、交友関係。新しい場所に興味がなさそうだし、新しいことを始めることにも興味がなさそうだし、いつもの日常に安心しているように見える。自分のことなんて置いておいて、いつも家族のために動いて、考えて、過ごしている。
実家に立ち寄るたびに、メジャーリーグの試合を父と母が観ている。サッカーも相撲も観る。そして母が試合を観ながら一喜一憂していて、ルールにも選手にも詳しくなっている。
前なら考えられないことだった。母は、スポーツに興味なんてなかったし、ルールも全く知らず、試合を観ながらはしゃぐ姿なんて想像できなかった。誰かから見ればなんてことない変化、でも母と私にとっては大きな変化。
母の世界も小さく見えるけれど、いろいろな変化(日々スポーツ観戦でわーわー言ってる、テレビで見たロールケーキが当選して買えたと大喜びしてた、家族の心配事などなど)があり、日々気持ちはぐるぐる変化しているみたい。
小さいなと思う私の世界も、母の世界も、その中には無限のいろいろが詰まっていて、それは私の周りの人たちだって、そのまた周りの知らない人だって、世界中のいろいろなところで、世界中のいろいろな人にもそれぞれの小さな大きな無限の世界があるんだなぁ、壮大だなぁ、と。
今年に入ってからZINEを作り始めている。テンプレートを作り、文章を流し込み、あれこれ手直しして、挿し絵を描き始めたりしていたところで、さてと開いてみたらデータがぶっ飛んでいた……!ついこの間読んでいた本で、コツコツ書いてた文章のデータが消えてしまって、という悲しい文章を読んだばかりで、こんなところでリンク。あーあ、とやる気をなくしてしまったけど、ずっと思い描いていたこと、今やらなければきっとやらないまま終わってしまうから、またのろのろ亀のペースで……、同じことを最初から繰り返す。でもきっと同じようで同じではない2度目の作業。小さな世界で起きる私にとっての大きなこと。
