アメリカ軍兵士の遺体がイスラエルの医師の練習用献体に?

え?という内容です。

ご提示いただいた動画の内容について、複数の報道機関および大学関係の調査に基づき、ファクトチェックの結果を報告します。

結論から申し上げますと、「南カリフォルニア大学(USC)が米海軍との契約に基づき、献体された遺体をイスラエル軍の医療訓練に供出していた」という事実は、複数のメディアによる調査報道で裏付けられています。

主な事実は以下の通りです。

  • 報道の背景: USCの学生ジャーナリストグループ(Annenberg Mediaなど)による調査によって、大学の契約文書が明らかになり、それが複数のメディアで報じられました。

  • 契約の内容: USCは米海軍と契約を結び、2017年以降、少なくとも89体の遺体を供給し、86万ドル以上の資金を受け取っていました。そのうち32体については、ロサンゼルス・ジェネラル・メディカル・センターで行われるイスラエル国防軍(IDF)の医療チーム向け訓練に使用されたことが確認されています。

  • 訓練の性質: このプログラムは米海軍のトラウマ・トレーニング・センターによるもので、戦場での負傷(銃創や爆発による損傷など)を想定し、新鮮な遺体や人工血液を流して生体に近い状態を再現する訓練が行われていました。

  • 遺体の供給元: 一部の遺体は、カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)の献体プログラムを通じて提供されていたことも報じられています。

  • 論点と批判: 献体を行った本人や遺族に対し、遺体が軍事医療訓練に使用される可能性があることが明示されていなかったという点において、倫理的な問題や透明性の欠如が指摘されています。CAIR-LA(米イスラム関係評議会ロサンゼルス支部)などの団体も、この件を強く批判しています。

USCの医学部側は、このプログラムについて「命を救うための医学的ケアの基準を高めるための核心的な取り組みである」といった趣旨の回答をしており、大学の外科技術センターにおける遺体の取り扱いは適切な基準に基づいているという立場をとっています。

以上の通り、この動画が指摘している「大学の献体がイスラエル軍の医療訓練に使われている」という構造自体は、事実に基づいた報道です。ただし、動画は特定の政治的視点から構成されているため、大学側の回答やこれらの一連の報道内容を併せて確認し、多角的に判断されることが重要です。

参照:

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