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「11-0」のラン——7点ビハインドから滋賀レイクスが逆転できた理由

なぜ、追う側が勝てたのか。

4月19日、IGアリーナ。1万1,215人が見守る中、滋賀レイクスは西地区2位・名古屋ダイヤモンドドルフィンズに86-84で勝利した。

前日のGAME1では95-106と完敗を喫していた。翌日に叩き出したこの勝利は、単なる1勝以上の意味を持っている。


快走の1Q、崩れた2Q

試合は滋賀の猛攻で幕を開けた。

ライアン・クリーナーと游艾喆の3ポイントを皮切りに11連続得点のランを作り出し、第1クォーターを25-15と10点差でリードして終える。

しかし、第2クォーターで流れが一変する。名古屋の齋藤拓実がこのクォーターだけで3ポイントを5本沈め猛追。前半終了時点で41-46と逆転されて折り返した。わずか10分間で、10点のリードが消えた。

7点差を覆した「11-0」のラン

第3Qも一進一退の攻防が続き、60-67と7点ビハインドで最後の10分間へ。

4Q開始から、トーマス・ウィンブッシュと野本大智の連続得点で11-0のランを作り出し、あっという間に逆転。その後も互いにリードが入れ替わる攻防が続き、試合終了7秒前のスコアは84-84の同点。

残り0.5秒、クリーナーがタフショットを沈めた。

数字が示す「紙一重」の実態

ライアン・クリーナーはこの試合5本の3ポイントでキャリアハイ。游艾喆は10アシスト、ザック・オーガストは14リバウンドをもぎ取り、接戦を支えた。

両チームのスタッツを比較すると、その拮抗ぶりがよくわかる。

数字を見ると、シュート成功率やターンオーバー数はほぼ互角だった。eFG%は滋賀55.7%に対して名古屋D55.5%、TOV%も19.2%対19.0%と紙一重。

勝敗を分けたのは、数字に表れにくいリバウンドへの粘り強さだった。オフェンスリバウンドで17対13と優位に立ったことが、4Qの11-0ランの土台を作っていた。

この1勝が示すもの

「競った試合を勝ち切る」───チームが一段階上のステージへ進むために欠かせない要素だ。

前日に同一相手へ完敗し、それでも翌日に雪辱を果たしたこと。84-84の同点、残り0秒という極限の場面でシュートを沈めたこと。

課題がある中でも、終盤の遂行力でもぎ取った勝利こそが、今の滋賀レイクスの成長を示している。

2Qに31点を許した守備は引き続き課題だ。
それでも、課題があっても勝ちに行く力がこのチームには確かにある。

2025-26シーズンも残りわずか。この一勝をきっかけに、チームがどう締めくくるか。最後まで目が離せない。

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