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Viesturs Kairišs『Ulya』ラトビア、ある女子バスケ選手についての物語

2027年アカデミー国際長編映画賞ラトビア代表。Viesturs Kairišs長編六作目。ウリャナ・セミョノヴァはバスケットボール選手として国内リーグをはじめ、世界選手権やオリンピックなどで数多くの優勝経験を持つ、史上最高のバスケ選手の一人である。映画化に際して彼女を演じているのは注目の若手男優カールリス・アルノルドス・アヴォッツである。彼自身もウリャナと同程度の高身長であり、かつて人形劇俳優志望だった夢を諦めざるを得なかった。あるとき、母親に『罪と罰』の質屋の老婆を演じたいと打ち明けたところ、隣人だったウリャナみたいになるだろうと言われたことで、脚本を書いて監督に持ち込んだらしい。物語は1964年、ラトビア東部の古儀式派の村から始まる。ウリャはその高身長故に同年代の子供たちのコミュニティには馴染めず、実家の牧場の力仕事を手伝っていた。あるとき、その高身長に目を付けたバスケチームのオーナーが彼女をスカウトし、リガでの生活が始まるが、バスケ経験どころかスポーツ経験すらないため浮きまくり、ここでも一人になってしまう。そんな彼女の心象風景を丁寧に描き出すのは、スポーツ映画には狭すぎるスタンダードサイズにモノクロのピンボケ接写映像の数々だ。これが全く上手く機能しているとは思えない。そもそも、男性が女性を演じる(この時点で相当に怪しいが)にあたって"疎外感を沈黙で表現すること"を選んだせいで、喋らないというより喋れない人のように描かれてしまっているという問題があり、そんな彼女の視界はこれです!とピンボケ映像を出されても更にノイズが加わるだけだ。伝記映画にありがちなダイジェスト感がなかったのは評価したいが、どうにもノイズが大きすぎる。ちなみに、ウリャの母親役をチュルパン・ハマートヴァが演じている。お元気そうで何より。

・作品データ

原題:Uļa
上映時間:102分
監督:Viestur Kairish / Viesturs Kairišs
製作:2026年(ラトビアz等)

・評価:点

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