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【FP1級とCFP取得】「無免許運転」といじられながら3年がかりで合格に辿り着いた話

仕事柄、FP資格はほぼ必須でした。
FP1級(1級ファイナンシャル・プランニング技能士)やCFP(サーティファイド ファイナンシャル プランナー®)を持っていないと同僚から、「無免許運転」といじられる始末。

そんなわけで、まずはFP2級から挑戦しました。
世間では「勉強時間150~300時間、3~6か月」と言われていますが、業務と重なる知識が多かったこともあり、平日30分、土日5時間の「土日集中型」で約2か月、100時間ほどであっさり合格。

実技試験では保険証券分析など、「これ、実務経験ゼロの人は大変じゃない?」と思った記憶があります。
今ではCBT方式(パソコン試験)ですが、当時はまだ筆記試験でした。

FP2級合格でやっと「仮免」です。

次は一気にFP1級へ……とは行きません。

私は「FP2級→AFP→CFP→FP1級」という遠回りコースを選択。
FP1級は一発勝負。
仕事の繁忙期と重なったら終わりです。

その点、CFPは全6科目ですが、1科目ずつ積み上げられます。
忙しいサラリーマンにはとてもありがたい仕組みです。

まずAFPの通信教育を受講しました。
FP2級合格者は、通信教育と提案書提出だけでAFP資格が取得できます。
ところが教材が届いて驚きました。
なんと、FP3級の教材がおまけで付いているのです。

いやいや。
AFP受講者で、「FP3級受けよう!」という人、いるのでしょうか。
これほどいらないおまけもありません。
と思いつつもまじめに受講、提案書を提出してAFP資格を取得しました。

いよいよCFP挑戦です。

金融、リスク、ライフ、不動産、タックス、相続の6科目。
一括合格しなくてもいい。
これが本当にありがたい。

計画はシンプル。

「毎回3科目受けて、2科目受かればOK」1年半で制覇する予定でした。
……予定では。

最初に受験したのは「金融」「リスク」「ライフ」の3科目。
「金融」はマニアックで意外と面白い。「リスク」は予想より簡単。
過去問とTACのテキストを中心に、ひたすら解いて確認して、また解いて確認しての日々。

しかし問題は「ライフ」でした。
試験直前に仕事が忙しくなり、なんと1秒も勉強しないまま試験会場へ。
完全なぶっつけ本番です。

120分試験ですが、60分で退席可能になると同時に席を立ちました。
周囲から見たら、「あいつ記念受験かな?」「心が折れたのかな?」と思われたことでしょう。

しかし結果は……3科目とも合格。

そこで改めて合格ラインを見て驚きました。
50問中25問程度で受かる回もあるとのこと。

「CFPって半分正解で合格?それって大丈夫かぁ」

今まで受けてきた他の試験は合格ライン7割が当たり前。
4択だから適当に塗っても(100点換算で)25点取れます。
それで合格ラインが(100点換算で)50点、なんとも不思議な世界です。

もっとも問題はかなりマニアック。
「ひとつひとつの問題は難しいから仕方ないよね」と、自分を無理やり納得させました。

CFP受験は最初の3科目が順調すぎたせいか、「意外と楽勝じゃない?」と調子に乗りました。
すると見事に返り討ち。

「タックス、難しい……」
「不動産、業務外だから全然わからん……」
ともだえる日々。

あっさり3勝した後は、0勝、1勝と苦戦しながら相続合格で4科目。
そして4回目の挑戦。
奇跡的に仕事の繁忙期と重ならなかった。

これが一番大きかったかもしれません。
ちょっと言い訳ですが、これまでは本当に仕事が忙しかったんです。
なんとか「タックス」と「不動産」に合格。

特に「不動産」は素人同然。
終了のベルが鳴るギリギリまで計算式を書いていた記憶があります。

こうして6科目制覇。
めでたくCFP合格となりました。

しかし、まだ終わりません。
CFPには認定研修があります。

知らない人同士でロープレやグループディスカッション。
朝から夕方までびっしり。
人見知りには地味につらい。

最近はeラーニングになったそうで、なんとも羨ましい限りです。
参加者には、新社会人という若い人もいました。実務経験はこれからなんだろうなと思いつつ、若いうちから挑戦する向上心には感心しました。

そして最後の関門、FP1級。

CFP合格者は学科免除。
残るは筆記試験だけです。
合格率は80%前後。
そこまで身構える試験ではありません。

しかし、受験料を見て驚きました。
1回25,000円(今は20,000円です)!
「これは絶対に不合格は許されない!」
という、別のプレッシャーがかかります。

そして無事合格。

3年がかりで、FP1級とCFPの両方を手に入れることができました。

名刺にどちらを記載するか悩んだ末、CFP® だけを記載しました。
名刺交換した取引先から「アメリカの会計士資格ですか?」と聞かれたことがあります。
それは……CPAですね。
意味がわからなくても専門家っぽい印象は与えることができたみたいです。

FP1級は一度取得すれば永久資格。更新も年会費もありません。
一方、CFPは2年ごとに更新料20,000円。さらに30単位の研修も必要です。
そのうち、「もうFP1級だけでいいかな…」となるかもしれません。
CFPの継続をやめてもFP1級は残ります。

もちろん本来の資格のあり方としては、継続研修を義務付けているCFPの方が正しいでしょう。
FPを取り巻く税制や社会保障、金融商品などは常に変化しており、知識をアップデートし続けることが求められます。


資格取得の日々を振り返りつつ、50代になった今思うのです。

あれほど必死に勉強した時間も、試験結果に一喜一憂した経験も、決して無駄ではありません。

資格は集めることが目的ではなく、その過程で得た知識や経験を仕事や人生で生かしてこそ価値があります。

人の役に立ち、自分の人生を少し豊かにしてくれる――そのくらいの距離感が、今の私にはちょうどいいように感じています。

…とは言いつつ、試験会場で「あと1問!」と必死になっていた頃の自分を思い出すと、資格マニアの血はまだ少し残っているようです。

人間万事塞翁が馬 2026年6月 小立野聡


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