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打合せをして仕事をした気になってはいけません

新刊『仕事ができる人の頭の中』のオーディオブック収録が近づいてきました。

今回、ぼくのわがままで、自分自身の声で収録させてもらうことになりました。出版社の方々や制作会社の皆さんにも快く了承いただき、本当にありがたい限りです。

すでにAmazon Audibleでは配信予定日も公開されています。まだ収録前なのに、配信日は決まっている。

つまり、失敗はできません。

風邪もひけないし、収録当日に声のコンディションが悪いというわけにもいきません。

それ以上に不安なのは、普段の話し方との違いです。

ぼくは日頃かなり早口です。でもオーディオブックでは、聞き手が理解しやすいスピードで話さなければいけません。

実際の収録スピードは、普段の感覚よりかなりゆっくりです。

このペースを維持しながら何時間も読み続けられるのか。それが今のチャレンジです。

しかも今回の本は、自分の失敗や未熟だった頃の話もたくさん書いています。

本というのは、ある意味で読者への手紙です。

その手紙を自分で読み上げる。

考えてみると少し照れくさいですが、初めての挑戦なので楽しみながら取り組みたいと思っています。

※この記事内容をVoicyでも話してます。音声で聴きたい方は[こちら]から

打合せが楽しいと思った日

今日の午前中はコンサルティング、その後は企業向けのオンライン講演を行いました。

参加者は400〜500名ほど。

とはいえオンラインなので、ぼくからは誰の顔も見えません。

自宅の部屋でパソコンのカメラに向かって、一人で話しているだけです。

やっぱりリアルの会場のほうが反応が見えるので話しやすいのですが、移動がないというメリットもあって、最近はオンラインの依頼も増えています。

そして講演後、新しい取り組みに関する打合せを行いました。

その打合せが、とても楽しかったんです。

新しいアイデアが生まれたり、未来の可能性を話したり。

「これが実現したら面白い」

「こんな展開ができるかもしれない」

そんな話をしている時間は、本当にワクワクします。

でも、その打合せを終えたあとに思ったことがあります。

それは、

「これは危ないな」

ということでした。

打合せは何も生み出していない

独立してから、ぼくは会議や打合せがかなり減りました。

会社員時代は会議だらけでした。

特に大企業にいた頃は、参加人数も多く、時間も長く、

「そもそも何のために集まっているんだろう?」

と思うことも少なくありませんでした。

だから独立してからは、できるだけ打合せを減らしています。

なぜなら、打合せそのものは価値を生み出さないからです。

もちろん必要な打合せはあります。

方向性を決めるため。

認識を合わせるため。

役割分担を決めるため。

でも、それはあくまで準備です。

実際の価値は、その後の行動によって生まれます。

打合せをしただけでは、何も完成していません。

何も解決していません。

何も世の中に提供していません。

にもかかわらず、打合せは楽しい。

だから危険なんです。

「仕事をした気になる」罠

打合せが楽しいと、

「今日も仕事したな」

という気分になります。

でも、それは錯覚かもしれません。

実際には何も前進していない可能性があります。

これは打合せだけではありません。

メール返信も同じです。

議事録作成も同じです。

昔のぼくは、何時間もかけて議事録を作って、

「今日は頑張ったな」

と思っていました。

でも冷静に考えると、議事録を作ったことで何かが完成したわけではありません。

誰かの問題が解決したわけでもありません。

価値を生み出したわけでもありません。

仕事に見える作業と、本当に成果につながる仕事は別物なんです。

目的と手段が入れ替わる

人はルーティンに慣れると、本来は手段だったものを目的にしてしまいます。

打合せもそうです。

メールもそうです。

資料作りもそうです。

本来は成果を出すための手段だったはずなのに、

いつの間にか

「打合せをした」

「メールを返した」

「資料を作った」

ことで満足してしまう。

すると仕事をしている感覚はあるのに、成果は増えません。

だから常に問い続ける必要があります。

「これは成果につながる行動なのか?」

と。

打合せの先にあるものを見る

今日の打合せは本当に楽しいものでした。

だからこそ、自分への戒めとして改めて感じました。

打合せで満足してはいけない。

仕事は打合せではなく、その先にあります。

アイデアを形にすること。

決めたことを実行すること。

誰かに価値を届けること。

そこまでやって初めて仕事になります。

打合せはスタート地点であって、ゴールではありません。

楽しい打合せほど、そのことを忘れないようにしたいと思っています。

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