Story of Gallica|ローズの祖先
植物のことを知ると、暮らしの景色が少し変わって見えることがあります。
Story of …は、一つの植物をきっかけに、植物を少し違う角度から眺めたり、歴史や文化、香り、人とのつながりをたどる気軽な読みものです。
ローズの祖先
華やかな園芸品種から、香り豊かなオールドローズまで。
世界には数えきれないほどのローズがあります。
その多くのルーツをたどると、ガリカローズ(Rosa gallica)という存在にたどり着きます。
ガリカは、現存するローズの中でも最も古い系統のひとつとされ、多くのオールドローズの祖先ともいえる存在です。

時をつないできたローズ
ガリカは、ヨーロッパで古くから親しまれてきたローズです。
人の手によって交配され、ダマスクローズやセンティフォリアなど、多くのローズへとつながっていきました。
今、私たちが出会う多くのローズも、その長い歴史の先にあります。
一方で、ガリカは野生での生育地が減り、絶滅が危惧されている地域が多くあります。
長い時間を受け継いできた植物が今もある。
この時間がこれからも続いてほしいと思います。

元々はセンティフォーリアがあった場所にまで進出
とても強い品種です
長い時間を歩んできたローズ
ガリカの花は、決して大きくありません。
それでも、鮮やかな赤紫色の花びらには、どこか力強さがあります。
その姿を見ていると、何百年もの間、人の暮らしのそばで受け継がれ、多くのローズの祖先となってきた植物なのだと思うと、その姿も少し違って見えてきます。
一輪のローズにも、長い時間がありました。
そして、このローズは「アポセカリーローズ」とも呼ばれます。
その理由は、またいつか。
植物のことを知ると、暮らしの景色が少し変わって見える。
ガリカは、そんなことを思い出させてくれるローズです。
次回は、ミントのお話です。
ペパーミントやスペアミント、和ハッカ。
身近な植物ですが、「ミント」という名前のことは意外と知られていないかもしれません。
植物の名前から、ミントの世界をのぞいてみたいと思います。
