天秤座の管理士はオーナーと入居者の間をとりもちたい|下から覗いた世界⑥
浄化槽は個人宅以外にも、
公共施設やマンション・アパートなど
規模の大きいものもたくさんあります。
マンションやアパートは仲介業者さんからのご依頼で、
仲介業者さんと契約を結びます。
しかし、特に賃貸アパートなどは、
オーナーさんと直接契約の物件が結構あります。
ぼくが点検や汲み取りを担当している物件にも、
オーナーさん直接契約のアパートがあります。
浄化槽に関することは、直接オーナーさんとやり取りをします。
いろんな物件のオーナーさんにお会いしたり、
言葉を交わしたりしましたが、
今回は、個人的にぼくの好きな、
人間味の溢れるオーナーさんとの話です。
先日、ぼくの仕事用ケータイに一本の電話が入りました。
聞けば、そのオーナーの管理するアパートの、
浄化槽のマンホールが割れたと、ご入居者さんから連絡があったそう。
一度現場を確認して欲しいとのことでした。
その時点で、ぼくはなんとなくことの顛末が見えました。
とりあえず、現場に確認に行くと、
確かにマンホールが割れて、カケラが槽内に落下していました。
いろいろ確認をしていると、2階の入居者のおっちゃんが、
勢いよくぼくに話しかけてきました。
「外で、ドンって音がするから、何かな思って見たら、
マンホールが割れてて、すぐにオーナーに電話したんです」
なるほど。
ぼくはすかさず切り返しました。
「ここは共用部の通路で、駐車場ではないねんけど、
結構しょっちゅう同じ車が無断で止めてるよね」
勢いのあったおっちゃんは、
怒られた後のチワワみたいに
おとなしくなりました。
確かにそこの現場は防犯カメラもないので、
誰が割ったかは特定できません。
たまにデイサービスの車も無断駐車しています。
車の重みに耐えられるマンホールではないので、
割れるのは当たり前なのです。
このような話を、2階のおっちゃんと話していると、
そのおっちゃんは、
今時、防犯カメラも無いなんて!
とまた息を吹き返しそうになりました。
だからぼくは、犯人探しはできないけど
お住まいの皆さんが怪我などしてはいけないので、
「いつも止まってる○色の軽四ってお父さんの車よね?」
ここには、何かあってからでは遅いから、
お父さんも止めないでね、と伝えました。
ここのオーナーは、とても優しい方です。
ぼくのような年に数回しかやり取りのない業者でも、
色々な話や経緯を覚えてくれています。
専門家を立てるように、同じ視座でいつも話してくれます。
頼りにしてくれています。
それが伝わるように、接してくれます。
あまりにも温厚なので、それは入居者さんにも
伝わっています。
良いように伝わる分には、ぼくは笑顔しかないのですが、言ったもん勝ちみたいになるのは人の心が痛みます。
なので、今回のチクリ、2階のおっちゃんに言いました。
「ここのオーナーさんは、ぼくが色々見てきたオーナーさんの中でも、めっちゃ良い人やし、こういったトラブルも、入居者さんのことを考えて、すぐにぼくに見に行くように連絡くれる人ですよ!
あまり、オーナーにやいやい言っていじめんといてくださいね!」
「あと、お父さんも、いつもアパート全体を気にかけてくれてありがとうございます!お父さんみたいに自分のこと以外も気にかけて連絡してくれる人は、オーナーさんからしてもありがたいと思っておられると思います!」
2階のおっちゃんは満足そうに玄関に戻りました。
その後、オーナーに報告の連絡を入れました。
マンホールの件と、ぼくの見解と新品に交換するにあたっての話のほかに、
「2階のおっちゃんに、ここのオーナーはいい人やから、あまりいじめんといてねって伝えときました!」
その後もいろいろ話を聞くと、オーナーも2階のおっちゃんにはタジタジで、いつも一方的にヤイヤイ言われてて、参ってたと笑いながら言っていました。
おっちゃんの笑顔と、オーナーの笑い声を聞けたぼくは大満足で会社に戻り、
マンホールの見積もりを作るのでした。
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最後まで読んでくださり、誠にありがとうございます。
僕は近畿在住ですが、いただいたチップを貯めて、
日本全国、直接お会いできるような機会の創設資金に充てさせていただきます。
浄化槽から始まるご縁、よろしくお願いいたします!