見出し画像

面白かったからみんなにも読んで欲しい創作大賞の作品三選~小説編②~

こんにちは、コッシーです。
創作大賞の応募期間があと1か月と少しになりました。
開幕してからあっという間の2ヵ月だったように思えます。
毎日のように皆さまの作品を読ませていただいておりますが、本当に力作揃いでどれもめちゃくちゃ面白いです。
何を食べたらこんなすごいお話が思いつくのか、一人ひとりにインタビューしたいくらいです。

さて、以前にも僕が面白いと思った作品をご紹介をさせてもらいましたが、今回もまた、是非皆さんにも読んで欲しい作品がありますので、勝手に三作品をご紹介させていただきたいと思います。小説編第二弾となります。

本当に本当に面白いから絶対に読んで!!!

それでは、いってみましょーー!


***


①青豆ノノさん/あの日々の余香

【あらすじ】
17才の一華(いちか)には、実の母の記憶がない。一華が生まれてまもなく母・茉陽菜(まひな)は病没し、父・透哉(とうや)はその後、三人の女性を入れ替わり立ち替わりパートナーに迎え、一華を育てた。
家事好きで料理上手な「明奈さん」。元カリスマ店員でおしゃべりな「美鈴ちゃん」。クールで生真面目な「芽依さん」。
血の繋がらない女性たちから、料理、ファッション、そして生きる術を学び、一華は成長した。しかし一華の心にはある違和感が澱のように溜まっていた。「なぜ、父は何度もパートナーを変えたのか」「なぜ、わたしは実母を思い泣けないのか」
そんなある日、一華は夫を亡くしたばかりの知沙(ちさ)とその友人、大隈(おおくま)に出会う。知沙が抱える「嘘」と、大隈が隠し持つ「罪悪感」。彼らとの交流を通じて、一華は父の口から、母が死の直前に遺したあまりにも壮大で、あまりにも勝手な「育児計画」の全貌を聞かされることになる。
ハヤシライスの湯気、初めての香水、クレマチスの甘い残り香。「記憶の香」はいつだって、かつてそこにあった日々を思い出させる。切なくも温かい家族の真実と、魂の再生の物語。

ノノさんの創作は独特の空気感があって、読後はいつも余韻に浸ります。今作【あの日々の余香】も読み終わった後、胸にじんわりとした温もりを感じながら、しばらく物語を頭の中に巡らせました。

この物語は、血の繋がりがない三人の母に育てられた主人公の一華が、父や常連客の知沙さん、そしてバーの店長大隈さんとの交流を深めていく中で、三人の母と過ごした日々を思い出していく切なくも温かい家族愛のお話です。
17歳の割に、妙に達観して大人びている一華に一体何があったのかと、興味津々で読み進めましたが……まさかこんなに壮大で、こんなに温かい”愛”が詰まっていたとは。目頭が熱くなりました。
登場人物一人ひとりが本当に魅力的かつ背景もしっかりしており、だからこそ感情移入しながら物語に没入できたのだと思います。
一華視点のお母さんと過ごした日々がまた素晴らしく、めちゃくちゃ感動させてもらいました。 心温まるエピソードそしてそれぞれの母親との思い出の”香り”。
「記憶の香」がいつだってあの頃を呼び起こしてくれます。
物語から香りが漂ってくるような作品『あの日の余香』。あなたも是非、その美しい香りを堪能してみてください。
#くんくん


②渡鳥さん/99:1

【あらすじ】
西暦2112年。70年前に100%の確率で可能になった男女の産み分け。
世界中で解禁になった技術は、たった二度の遺伝子注射を打つことのみ。
だが9割の妊婦が男児を選択したことにより、男女差の均衡が大きく傾く。女性の減少で人口は激減。使用が全面禁止になった頃には既にその差は埋められないほど広がり、99:1にまで達していた。
1%のみとなった女性と世界はどう付き合ってゆくのか。
同じ理念を持つ国同士が合併して生み出した新たな「共存」方法とは。

なぜ産み分けの際、女性たちは「男児」を選択したのか。
滅亡に近付く世界を救うのは?

渡鳥さんの今年の作品は、”男性と女性の比率が99:1の世界”というとんでもない設定の物語でした。
この設定だけでも特異な世界観だと思いますが、さらに大陸ごとの法律や倫理観、そして登場する人物たちの壮絶な背景までを、詳細かつ魅力的に創造されています。大陸ごとに綴られる骨太のエピソードが壮大でとても面白くて、長編作品ながら、読み始めてすぐに物語に没入してしまうと思います。

ミステリー部門にエントリーされている今作ですが、感動のヒューマンドラマでもあり、胸をドキドキさせる恋愛小説でもあり、そして心がえぐられるような切ないエピソードもあります。
一つの作品で読者の感情をこんなに揺さ振ることができる文章力は、本当にすごいと唸らされました。 もう、めちゃくちゃ面白いです。絶対に読んだ方がいい。面白い。

ちなみに僕は、渡鳥さんの書くキャラで珍しいほどに本当にいい人の”セドリック”さんにマインドが似てるらしいです。なので、僕は本当にいい人です。
#自分で言うな


③花 丸恵さん/日和見日和

【あらすじ】
「そんなんだから、嫁のもらい手がねーんだよ!」 時代錯誤な罵倒を浴び、婚活に惨敗した朝比奈日和。 彼女を救ったのは、異母兄・森岡駆からの求愛に揺れる、旧友の清水衣緒里だった。
二人はルームシェアを始めるが、程なくして衣緒里が失踪。 混乱の中、日和は瀬谷晶一との出会いに運命を感じたが、彼とも音信不通になってしまう。
動揺する日和の前に現れたのは、不敵に微笑む整形外科医の森岡明音。 日和は明音と共に、衣緒里の潜伏先である愛媛へ向かう。
不倫と近親愛、二重のタブーを抱える衣緒里。 メリケンサックを忍ばせ、夫の駆を追う明音。 強烈な個性に翻弄されるうち、日和の臆病な心にもかつてない情熱が沸き上がる。

完結ほやほやの花 丸恵さんの渾身の作品【日和見日和】は、主人公日和の揺れ動く気持ちを様々なエピソードと共に繊細に描いた恋愛小説です。
背景や人物描写、そして物語の設定がとても緻密で、読み進めていくうちにどんどんとその深みに入っていくような感覚になります。
最終話には、日和さんと共に彼女の人生を伴走したような気持ちになり、作中にあった様々な出来事が走馬灯のように蘇り、思わず涙腺が緩みました。

日和見ひよりみ』とは、「臆病で物事を積極的に行わない態度や行動のこと」ですが、主人公の日和さんは、逆に勇気ある行動により自分の人生を切り開いていきます。
人生は良い時ばかりではありません。暗く苦しいどん底の時だってあります。そんな時、周囲の助けや自分自身の行動一つで好転することがあるのだと、改めて教えてくれた作品でした。

普段僕は、作品が完結してから一気に読む派ですが、こちらの物語は我慢できずに未完の状態でつい読んでしまいました。それからは毎日続きが更新されるのを待ち続け、更新される度にすぐに読みました。それくらい面白かった作品です!
花丸恵さんの恋愛小説をあなたにも是非楽しんでもらい、心を陽だまりのようにポカポカさせてほしいです。
これこそが、本当の意味での『日和見』なんだと僕は思います。

***

以上の三作品となります。
こんな素晴らしい作品が無料で読める創作大賞って本当に素晴らしいですね!!

まだまだ創作大賞は続きます。引き続き読んでいきたいと思います。


それでは、いい創作ライフを。

コッシー


#創作大賞感想
#面白いのでみんなに読んで欲しい
#青豆ノノさん
#渡鳥さん
#花丸恵さん

いいなと思ったら応援しよう!