【音楽が薬になる日?】「モーツァルトのK.448がてんかん発作を抑える科学的理由とは?
「モーツァルトを聴くと頭が良くなる」──そんなフレーズを耳にしたことがある方は多いでしょう。
しかし、最新の科学はもっと具体的で驚くべき効果を示しています。
なんと、モーツァルトのある曲が、てんかん発作の脳波マーカーを減らすというのです。
今回はNature系列の科学誌『Scientific Reports』に掲載された2021年の研究をもとに、モーツァルト効果の真の姿を解説します。
様々な都市伝説も持っているモーツァルトのK448に迫ります。
よかったら筆者のプロフィールものぞいていってくださいね。
研究の背景:「モーツァルト効果」の再検証
ちなみに演奏はやっぱりアルゼンチンが産んだ二人の天才。
バレンボイムとアルゲリッチが最高でしょうね・・・
過去30年、「Mozart effect」という言葉は主に認知機能向上の文脈で使われてきました。
しかし、医療の現場では、モーツァルトのピアノソナタ第16番 ニ長調 K.448がてんかん発作の指標を減らす可能性が報告されてきました。
ただし、そのメカニズムは長らく謎のままでした。
2. 研究方法:脳に直接聞いてみた
台湾の研究チームは、薬が効きにくい難治性てんかん患者16名に頭内ステレオEEG(SEEG)を装着し、モーツァルトK.448を聴いている間の脳波を直接記録しました。
比較対象として、他の音楽や被験者自身の好きな曲も聴かせ、その違いを検証。
3. 主な結果:30秒後に訪れる変化
30秒以上の聴取後、発作関連の脳波(間欠性発作活動:IEDs)が有意に減少
他のモーツァルト曲や好きな音楽では効果なし
特にフレーズの切り替え部分で前頭葉のシータ波活動が増加し、そのタイミングでIEDsが減少していることを発見
4. なぜK.448だけが効くのか?
研究者らは、音楽構造の特異性が鍵だと考えています。
K.448は明確なフレーズ構造と転換があり、聴き手の注意や感情を周期的に刺激します。
これが前頭葉の神経活動を整え、異常な電気信号を抑制している可能性があります。
5. 臨床応用への可能性
この研究はサンプル数が少ないものの、薬剤に頼らない音楽による脳機能調整の可能性を示しました。
今後は、
効果が持続する時間
他の楽曲やジャンルの可能性
個人差による最適化
などが研究されれば、在宅でできる発作予防法としての応用も見えてきます。
音楽心理学?
音を持って治療する行為はヨーロッパではかなり日常に浸透してきていると言えます。
レゾナンス療法もそれなりに効果が認められており、ドイツでは民間療法として確固たるポジションを確立しています。
クランツサウンズでもこういった音楽による何らかの効果に対して常日頃から研究しています。
例えば、こちらの音響。
もし眠れなくて困っている方がいらっしゃったら無料で聞けるので試してください。
変なおくすり飲まないでも安眠できるかもしれません。
こちらの音響は432hzという特別な周波数で調整されており、かつ432hzの倍音が伸びていくように残響調整をプロの音響エンジニアでもある筆者が手作業でやっています。
実際編集中に寝落ち・・・といった事態に陥っているため、さらに自信をもっておすすめできるわけです。
これからもっと研究が進み、なぜ?が解決できるようになるでしょう。
するとその原理原則から新しい音源や音楽が次々に生まれて、もうお薬はいらなくなるかもしれませんね。
まとめ
モーツァルトK.448は30秒以上聴くと、てんかんの脳波マーカーが減少
効果は曲の構造的特徴と前頭葉シータ波増加に関係
音楽療法の科学的根拠が一歩前進
音楽はただの娯楽ではなく、未来の医療ツールになり得る——この研究はそう教えてくれます。
参考文献
Lin, L.-C., et al. (2021). The role of the Mozart K.448 in epilepsy: evidence from intracranial EEG. Scientific Reports, 11, 16548. DOI:10.1038/s41598-021-95922-7
