『ピラニア』ーMonster fishー
人間はまさに『ピラニア』だ。
金魚のような人間もいる。
ピラニアは金魚を襲う。
骨になるまで。
集団で襲いかかる
悪魔の魚だ。
悪魔の人間だ。
ピラニアのエサは『金魚』
金魚は人間に好かれ飼う人も
いる。
金魚屋というお店をやる人も
いたくらい。
環七沿いにありましたが
コロナウィルスの影響でしょうか
残念ながら
閉店してしまいました。
ピラニア人間は確かにいる。
『ピラニア』鋭い歯で獲物を
襲う。骨になるまで。
獲物をロックオンしたら
ものすごい速さで襲う。
獲物は逃げるが逃さないのが
ピラニアの恐ろしいところであります。
ピラニアは一匹ではなく
数匹で獲物に襲いかかる。
そしてあっという間に獲物は
『骨』になる。
アマゾンでは川に入った牛は
およそ5分で骨になってしまう。
ビラニアの恐ろしさがわかる
出来事です。
映画などのメディアが描く
そんな場面を一度は見たことが
ある人も多いはずだ。
アメリカはそういうパニックムービーが
好きですから。
そんな凶器の魚『ピラニア』が
自宅にいた。
「えっ、飼っていたのですか?」
「はい」
「父親が・・・」
わたしは小学生でした。
ピラニアが入った水槽に入れられた
金魚はあっという間に
その姿がなくなる。
そんな光景を頻繁にみていた
わたしは子供でしたから
「これはなんだ?」と
思っていました。
『ピラニア』なんて飼う人は
稀ですよね。
『アリゲーターガー』という
鋭利な歯をもつ
魚もいますけど。
ピラニアが生息している川に
人間が入ってしまったら
牛のように
あっという間におだぶつである。
小学生だったわたしは
ほんとうにピラニアが襲ってくるのか
確かめたくなり
自分の手を水槽に入れてみた……
ピラニアは襲いかかるか❔️
わたしの手は骨となってしまうのか
実験はしらけた結果となりました。
手は無事だったのです。
わたしはてっきり数秒で骨に
なってしまうのか
と考えていましたから。
そのとき近くに父親がいましたから
なんとかなるか
とかなり落胆的な考え方を
していました。
しょせん、子供の考えること
ですから
そんなものかもしれないです。
もし、わたしの手から血が
わずかでも出ていたら
血のニオイを嗅ぎつけて
ピラニアはやってきた
でしょう。
わたしの手は骨になっていた。
魚介類と哺乳類の違いだけ
で
『凶暴性』は同じであります。
ピラニア人間、
恐るべし恐怖の生物
ピラニアは腹が減れば襲う。
それは生きるための本能だ。
だから、ある意味では
責める事は出来ない。
だが、人間は違う。
腹が減っていなくても
襲う。
金もある。
仕事もある。
家庭もある。
それでも誰かを傷つける。
SNSでよってたかって1人を叩く。
職場で弱い立場の人間を追い詰める。
学校では集団で1人を笑い者にする。
一匹では何も出来ないのに
仲間が集まると突然強くなる。
まるで水面下で合図を送り合う
ピラニアの群れだ。
人間は歯では肉を食いちぎらない。
言葉で食いちぎる。
無視という歯
陰口という歯
嘘という歯
嘘という歯
噂という歯
一度噛みつかれると
心は少しずつ削られていく。
骨は残る。
心だけが骨になってしまう人もいる。
わたしはそんな人たちを何人も
見てきた。
だから、思う。
本当に恐い生き物はアマゾンの川には
いない。
電車にも乗っている。
会社にもいる。
学校にもいる。
近所にもいる。
そして鏡の前にも立っている
かもしれません。
自分は大丈夫。
そう思った瞬間から
人は少しずつピラニアになる。
だから、わたしは
ときどき立ち止まる。
今日、自分は誰かを噛んで
いなかっただろうか。
誰かの心を削っていなかっただろうか
そう問いかける。
世の中にはピラニアのような
人間がいる。
その一方で金魚のような人間も
いる。
傷ついても人を傷つけない人。
静かに寄り添う人。
苦しんでる人には餌ではなく
手を差し伸べる人。
わたしはそんな金魚のような人に
何度も救われてきた。
この世界からピラニアがいなくなる
ことはない。
・騙したり
・裏切ったり
・身体を傷つけたり
・心を傷つけたり
・命を奪ったり
ピラニアは見た目から危険生物と
わかりますから
金魚も他の魚も近づきません。
金魚の顔をしたピラニアは
いませんが
人間には金魚の顔をした
金魚の薄いパック仮面を顔に
つけて近づいてくる。
外見ではわかりません。
顔や言葉では安心させて
心の中では牙を・・・
傷は見えない。
血も流れない。
だから、まわりには気づかない。
傷ついた本人だけが知っている。
ピラニアは嫌われている魚だ。
金魚のように露店にもでることはない。
人間のように嫉妬したり
嫌がらせしたり
仲間はずれにしたりもしない
誰かを陥れたり
しない。
ただ、獲物をターゲットを探して
ロックオン。
ピラニア、金魚の入った水槽は
人間社会そのものだ。
弱い者が狙われる。
やさしい者が傷つく。
水槽が学校になり、会社になり
家庭になりSNSに
なっただけ。
それでも自分だけは金魚でいたい。
誰かを骨にする人生ではなく
誰かの命を
少しだけ温める人生を
選びたい。
ピラニアは、本当にアマゾンだけに
いるのだろうか。
