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知らぬ間に広がっていたおでこ、元に戻りますか?【FAGA治療#3】

洗面所の床に落ちた大量の抜け毛と、同い年の友達より「老け見え」していることにショックを受け、重い腰を上げて予約したFAGAクリニック。最初に訪れたのは、都内のターミナル駅から歩いて3分ほどのチェーン系クリニックでした。

美容院、エステなどが入っているような雑居ビルのワンフロア。受付ではニコニコしたお姉さんが迎えてくれました。個室に通され、問診票を書きながら5分ほど待つとTHEベテラン!といった雰囲気の方が入ってきました。きっとこの方が”営業担当”なのでしょう。やり手なオーラに、少しだけ身構えたのも事実です。

まずは体調や持病の有無、そしてなぜ薄毛治療を検討し始めたのかを聞かれ、正直にこれまでの顛末を説明。

「ウチには20代の患者さんも結構いらっしゃるんですよ。ストレス社会ですから。あと食生活も関係しますし、遺伝もね」ベテラン営業さんが資料を見せながら人間の発毛サイクルについてざっくりと説明してくれます。

「毛根が生きている間じゃないと治療効果がありません」

本来であれば、健康な髪が抜けては生え変わるというサイクルが延々続くところ、何かしらの原因で毛根が弱ってしまうと正常に機能しなくなり、髪が痩せ細っていき、最終的には毛が生えなくなってしまうそう。

完全に機能しなくなってしまった毛根は、どんな治療を施しても2度と毛が生えてこないので、FAGA治療は「まだ生きている、けれど弱っている毛根」に働きかけて正常なサイクルに戻す、ということをやるらしいです。

つまり、毛根が死に絶える前に「早めに対策しろ」ということです。基本、美容医療と同じですよね。ちょっと焦らせてくるのも似てる。

「じゃあもう毛根がダメになってたら、(治療しても)意味ないのかもしれないですね」正直に放った言葉に、営業さんの目が光る。「いえ、今ならきっと大丈夫です!ウチには70代や80代の方もいらっしゃっていますし、その方の状態にもよりますが、こんな風に効果が出た方もいらっしゃいますよ」

増毛に成功したおばあちゃんの写真に希望を見出す

モニターに映る、おばあちゃんたちのビフォーアフター。私は80代になっても美を追求していることに対し、尊敬の念を抱きました。余裕資金もあるのでしょうし、最後まで若々しくいたいと願い、実際に行動に移すところがカッコいいじゃないか。前向きに生きる人のパワーを感じます。

と、そんなヨソごとを考えているのがバレたのか「まずは現在の状態を確認させていただいてもよろしいですか?」と私の頭皮チェックに移りました。

おでこの面積、かなり広がっていました

ヘアバンドでおでこを全開にして、営業さんのほうを向きなおしました。すると、鏡を渡され、微笑みながら私のコメカミ部分を指さして

「あー、きっと本来の生え際はココでしょうね。おでこが数ミリ後退してるのわかりますか?」

ドキッとしました。すでに「おでこ化」している部分に、よく見るとうっすらとウブ毛。

「断言はできないのですが、このウブ毛、元々は普通の髪の毛だったはずです。こういったところはまた生えてくる可能性ありますよ」

そ、そうかもだったしれない……。干潮時の浜辺のように広がっていた私のおでこ。すでにちょっと心がグラグラ。その次にマイクロスコープで頭皮全体を見てみることになりました。

すると健康的な毛がびっしり生えている部分と、明らかにスカスカして素人目にも細い毛ばかりの”荒野”がありました。場所によってこんなにも違うのか。荒野エリアはたしかに手で触っても毛の厚みが足りない感じ。ペしょん。

「見る限り、このあたりから抜け始めているのかもしれませんね」

以前行っていた韓国の美容皮膚科でも「ここに未来のシミ予備軍が!」なんて言われて、震え上がりながらレーザーを受けたり、美容液を買い込んでいました(その後、普通にシミはできました)。そうやってちょっぴり脅しをかけながら課金させるんだよね、わかってる、わかってるよ……。

でも「実際に毛が抜けている」事実を目の当たりして、何も対策をしないのはやはりナシだなと思いました。健康診断で言えば「再検査」を通り越して「要治療」の頭皮。他の病気と違うのは命に関わらないということだけ。

「じゃあ、具体的に私は何をしたらいいですか?」

ここから本格的な営ぎょ……提案が始まり、その後にいよいよお医者さんとの面談を受けることになるのですが、続きは「FAGA治療#4」で書きます。


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