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番外編 #24.5 少し軽いフルーツ牛乳

連載:「今夜も歩く」 番外 第24.5回

いろいろあって、筋肉を痛めた。

今夜は、身体をほぐすため
数十年ぶりに銭湯へ向かう。

外装だけが新しくなった建物。

中に入ると、
古びた下駄箱と、
踏みしめられてきた床。

番台には、
何代目か分からないおばあちゃんが座っている。

小銭を渡す。

石鹸もシャンプーも、
今は置いていないらしい。

何も持っていない。

少し迷っていると、
小さなパックを手渡された。

これで良いらしい。

脱衣所は、
ほとんど変わっていなかった。
色のあせたロッカーと、
錆びた体重計。

少しだけ、安心する。

湯船に浸かる。

脚を伸ばして風呂に入るのは、久しぶりだ。

壁には、
富士山と桜。

新しいのか、
古いのかは分からない。

じっとしていられないのを、忘れていた。
長くは入っていられない。

いくつかの湯を行き来して、
すぐに上がる。

冷蔵庫の前に立つ。

瓶は、なかった。

ペットボトルとパックだけが並んでいる。

時代に合わせるしかないらしい。

フルーツ牛乳を手に取る。
少し軽い。

外に出る。

今夜は、
缶チューハイの代わりに、
ペットボトルを持ったまま、
また歩き出した。

#今夜も歩く #エッセイ #日常 #銭湯 #一人暮らし #お風呂上がり #ノスタルジー #人生のやり直し #ビン牛乳

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