本との出会いが、ぼくをデンマークに導いた。
デンマークってどんな国?
北ヨーロッパに位置するスカンジナビア半島の付け根にある小さな国だ。面積は約4万3,000km²で、九州とほぼ同じ大きさだ。人口は約590万人。
童話作家アンデルセンの故郷として有名だ。そして「人魚姫」の舞台でもある。
国民の幸福度は世界トップクラスで、「ヒュッゲ(Hygge)」という「居心地のよい空間でくつろぐ」という独自の文化が根付いている。
そして、世界一の自転車都市コペンハーゲンを持つ国だ。
デンマークは北欧の中でも特に食文化が豊かで、コペンハーゲンには世界のベストレストラン1位に輝いたノーマをはじめ、多くの有名レストランがある。
レゴブロックもデンマーク生まれだ。

一冊の本が、ぼくをコペンハーゲンに連れてきた。
「13歳からのアート思考」という本がある。
著者は末永幸歩。美術教師でアーティストの彼女が書いた、アートの見方を根本から変える一冊だ。
この本は「正解探し」ではなく、自分だけの視点で問いを立て、答えを生み出すプロセスこそが「アート思考」だと説く。
本の中で6つのアート作品が紹介されている。その最初に登場するのが、アンリ・マティスの「緑の筋のあるマティス夫人の肖像」(1905年)だ。

そしてこの絵が、コペンハーゲン国立美術館にある。
「いつか本物を見てみたい。」
その思いが、ぼくをコペンハーゲンまで連れてきた。
ぼくのデンマーク旅行の目的は、コレ1択だった。
アンリ・マティス(Henri Matisse)
アンリ・マティスは1869年フランス生まれの画家だ。
もともと法律事務所で働いていた。21歳の時に盲腸炎で入院した際、退屈を紛らわすために母親から絵具箱を買ってもらったことが絵画との出会いだ。
病気の暇つぶしで始めた絵が、世界的巨匠への道を開いた。
マティスは「野獣派(フォービスム)」の先駆者として知られる。
伝統的な写実主義「見た世界を見たままに描く」ではなく、「作者が心で自由に感じた色」を激しい色彩と力強い筆使いで表現した。
「緑の筋のあるマティス夫人の肖像」を初めて見た人は驚く。
妻の顔に、緑の線が引かれている。
人間の顔に、緑の筋はない。でもマティスは緑で描いた。
「これは何だ?」と思う。でもしばらく眺めていると、引き込まれていく。
「正しい色」ではなく「感じた色」で描く。それがマティスだ。
コペンハーゲン国立美術館(Statens Museum for Kunst)は1896年に開館した、デンマーク最大の美術館だ。そこで、本物を見てきました。
写真撮影もOKだったので、一緒に(一緒と言うんやろか?)記念撮影もしてきた。

日本と違ってヨーロッパの美術館は、けっこう写真OKで、心が広い。絵の前で記念写真を撮ってると、係のおっちゃんなんかはニコニコ微笑んでいた。
「緑の筋のあるマティス夫人の肖像」コレ以外にも多数のマティス作品が所蔵されており、世界中のマティスファンが訪れる。
サイズ、色の深み、筆のタッチ。写真では絶対に伝わらないものが、本物にはある。
本が教えてくれた絵を、本物で見る。これ以上の体験はない。
見たい絵を見にデンマークまで行くって、けっこう贅沢やと思うし、こんな経験ができてるのは幸せです。

ぼくは歩く。デンマーク人は自転車に乗る。
コペンハーゲンの街を歩いていて、気づいたことがある。
自転車が、とにかく多い。
コペンハーゲンは「世界一の自転車都市」と呼ばれている。市内の通勤・通学の約62%が自転車だ。車よりも自転車の方が多い街だ。
専用レーンが完備されており、自転車の平均時速は約16km。ラッシュアワーでも時速20kmで走れる。
1980年代、コペンハーゲンも車があふれる街だった。でも都市エンジニアのイェンス・ロアベックが市議会に問いかけた。
「街中に高速道路を通すことが本当に必要ですか?そんな街を私たちは求めているのですか?」
その問いから、世界一の自転車都市が生まれた。
やっぱり(当たり前)を考え直すのが大切なんやと思うわ。

ぼくは街を歩くのが好きだ。初めての街を歩くのが好きなので、15キロ(1日)やったら、まぁ歩けます。
お陰で、けっこうふくらはぎ(第二の心臓)は鍛えられています。
歩くと、ゆっくり周りが見えるし、その国、その街をたっぷり感じとることができる。それが楽しいし、大好きです。
コペンハーゲンの見どころ。
🧜 人魚姫の像
コペンハーゲンを代表する観光スポットだ。アンデルセンの童話「人魚姫」をモチーフにした小さな像で、1913年に設置された。思ったより小さいと言われるが、それも含めて愛されている。人魚のヒレが見える角度を探しながら眺めるのが楽しい。

🏰 ニューハウン
カラフルな建物が運河沿いに立ち並ぶ、コペンハーゲンで最も絵になるエリアだ。かつては船乗りの街だったが、今はカフェやレストランが並ぶおしゃれなスポットだ。

🏛 クリスチャンボー城
デンマーク議会が置かれる現役の城だ。塔に登ると、コペンハーゲンの街を一望できる。
📚 アンデルセンの銅像
市庁舎前広場に佇む、童話作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンの銅像だ。「人魚姫」「マッチ売りの少女」「みにくいアヒルの子」など、世界中で愛される童話を生んだ偉人だ。
🎪 ギネス世界記録博物館
雨の日の観光にぴったりだ。世界一背の高い人の等身大モデルや巨大なカブトムシなど、ユニークな展示が楽しめる。

最後に。
今回は(ある本)との出会いがきっかけでデンマークに行くことになったけど、ネットなどからの情報や、人から聞いた話しなどで、その国に行くきっかけをもらうことがある。
理由はなんでもいいので、行ってみて自分の目で確かめる!と言うのが大切なんではないかと思っています。
旅行も学びも止められませんなぁ。
コペンハーゲンの写真


旅の動画も、YouTubeで公開しています。
再生リスト(ヨーロッパ旅行 Euro 2024 )


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