見出し画像

『俳句と読者と空間体験の旅』現代語俳句 テーマ別集

俳句の作品集です。
楽しんでご覧いただければ幸いです。


『俳句と読者と空間体験の旅』


「展望回廊」

スカイツリーあきの陽展望回廊てんぼうかいろう


とんぼ飛ぶ駅よりひとすじの電車


いしだんよはとまた鳩のあきのくれ


わけられて星とビル窓秋あかつき


鐘のそらバスもテムズも霧の灯よ


いしだたみ灯のたまならび霧の奥


テーマ:街
─作品空間の構築と模索─



「まとう霧」

まとう霧さぎにしみ入りつづけるか


ながれ出てがけのそこまで滝の秋


葉よひかりのびて落ちゆく露の玉


ともに飛ぶ月かげのなかかりとして


寝ぶくろとひとつの闇よ虫のこえ


そのおくにしべしべを朝顔よ


テーマ:自然
─対象との一体感の探求─



「高速道」

ストリートアートを歩き陽射ひざし秋


靴おとよ買いもの袋もあきのくれ


むすぶたびそらへ七夕たんざくは


大花火りゆくエスカレーターが


高速道花火またたきまたまたたき


汽笛きてきの船ながれ星の夜どこまでも


テーマ:生活
─視点移動と作品空間の展開─


次回につづく


◇AIによる解説◇

この作品集と各作品の
解説、疑問点、テーマ
参考写真など
生成AIでもお楽しみください

ChatGPT、Gemini、Claude、Copilot、Grok

画像提供:photoAC様


◇解説・補足等

現代語俳句集のシリーズでは個人的に、

俳句の現代化など
について実作を通して模索しています。 

ふだん読み書きする現代日本語を基本に、「575の型、季語、切れ字、切れ」までを活かして詠む俳句を探究しています。

現代語・現代仮名遣い・現代切れ字(候補)
を基本にして詠んでいます。 


◇今回の取り組み

現代アートにおける鑑賞者の身体性や空間体験の考え方を参考にしながら、

俳句において、絵画的な視点固定ではなく、身体的な視点移動や動き、

そのための作品空間の構築や設置、

また作品内で対象等と一体になって体験する俳句を、より意識して、

読者の方々が想像によって作品空間を眺め、移動し、展開しながら、そこに現れる景を五感で味わう俳句について、模索しながら学習しました。

今後は、また別の取り組みも楽しみたいと思います。


◇追記

下記は、個人的な学習メモの一部です。

お読みいただく場合は、鵜呑みにされず、俳句を味わうための方法の一種として楽しんでみてください。


◯空間性
俳句を単なる言語情報として提示するのではなく、言葉によって作品内に一つの空間、時間、環境等を設置し、読者がその世界の参加者になることで、動く、見る、聴く、感じるなどの活動を可能にする設計のこと。

◯相互作用性
読者が、提示された言葉やイメージを手がかりに想像力、記憶、経験、感覚等を働かせ、作品に明示されていない空間、時間、出来事、五感等までを自ら補完、生成しながら、その世界を完成させること。


◯読者への提示の仕方の違い

静止画
「これを見て、感じてください」

動画
「こう動くのを観て、感じてください」

空間
「この世界に入って、体験してください」

相互作用
「あなたの経験、記憶、感覚などを入れて、世界を完成させてください」

・静止画=絵画的、描写、鑑賞など
・動画=映像的、撮影、視聴など
・空間=場所的、構築、体験など
・相互作用=参加的、双方向、互生成など

俳句作品の中に、これらの性質もそれぞれの強度で同時に存在。

一句の中で、これらの性質がどう魅力的に働いているか、

などを見て分析、味わって楽しむことが可能。


俳句においても、

・作者が主役で、読者が共感をする作品
・読者が主役で、作者が景などを提供する作品

が、傾向として両方存在。


◇使用している切れ字の候補について

下記は、現代語の俳句で
切れ・間を生むための語を探った記事です


◇探究シリーズ◇
現代語俳句集マガジン


◇これまでの取り組みと経緯◇


*個人的な探究を楽しんでいます

*解説について至らない点、充分に書き尽くせていない部分もあると思いますがご容赦ください

*俳句については個人・団体によって様々な考え方や見解があります


いつも
ご覧いただき
ありがとうございます


◇関連記事◇


この記事が参加している募集