坂東玉三郎さんは、美を表現するために大切なことの一つとして、多くの絵を観ることを挙げている。
とりわけ美人画に描かれた線や余白、構成には、時代を超えても残る美の本質があり、それらは単なる鑑賞の対象にとどまらず、身体表現のための教本ともなり得る。
美とは感覚だけで生まれるものではなく、長い時間をかけた観察と理解の積み重ねの結晶でもある。
美術を鑑賞する行為は、やがて観る者の身体を通して立体的な美へと昇華されていく。
いつまでも美しくあるためには、美しいものに触れ、そこから学び続ける姿勢も大切である。
