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お酒もタバコもやらない私の、唯一無二の嗜み。手軽で奥深い「水出し珈琲」の魅力

こんにちは TOMORI です。

私は、珈琲が大好きです。
酒もタバコもたしなまない私にとって、唯一の嗜みといえます。

「珈琲がないと生きていけない!」というほど大げさなものではありませんが、ここ数十年の間、ほぼ毎日2〜3杯の珈琲を欠かさず飲み続けています。

私の珈琲人生はサイフォンから始まり、ネルドリップ、ペーパードリップ、コーヒーメーカーを経て、今はもっぱら「コールドブリュー」に落ち着いています。


コールドブリュー 〜低温抽出コーヒー〜 とは?

コールドブリューとは「低温抽出コーヒー」のことで、日本では「水出しコーヒー」や「ダッチコーヒー」とも呼ばれています。

 原型はインドネシア、完成させたのは京都

もともと水出しコーヒーの原型は、オランダ領時代のインドネシアで考案されたと言われています(そのため「ダッチ(オランダ風)コーヒー」とも呼ばれます)。当時、現地で栽培されていたコーヒー豆は苦みやクセが強かったため、水でじっくり時間をかけて抽出することで、雑味のないマイルドな味にする工夫がなされていました。

しかし、当時の方法は原始的なもので、抽出効率や味の安定性には課題がありました。

それを「一滴ずつ水を落として、より美味しく、安定して抽出できる器具(滴下式・ウォータードリップ器具)」として改良・発展させたのが、昭和30年代の京都の喫茶店だと言われています。

考案したのは京都の老舗喫茶店「はなふさ」の店主

この改良を行ったとされるのが、京都の有名老舗喫茶店である「はなふさ」(現在は「はなふさイースト店」「ノース店」として受け継がれています)の初代店主という説が有力です。

ただの思いつきではなく、以下のような「喫茶店の執念と科学のコラボレーション」によって生まれました。

  • 京都大学の学生との共同開発

お店の常連客だった京都大学理学部の学生に「もっと美味しい水出しコーヒーを作りたい」と相談したことがきっかけでした。

  • 医療器具をヒントにした点滴システム

「一滴ずつ、一定のペースで落とす」という難題を解決するため、なんと医療用の点滴器具をヒントに、ガラス製の美しいドリップ装置を完成させたのです。

なぜ「京都スタイル」として世界に広まったのか?

こうして京都の喫茶店文化の中で洗練された滴下式の水出しコーヒーは、海外で「Kyoto-style coffee(京都スタイル・コーヒー)」や「Kyoto Cold Brew」と呼ばれ、サードウェーブコーヒー(第3のコーヒーの波)の潮流に乗って逆輸入される形で、アメリカなどの高感度なカフェに広がっていきました。

日本国内では単に「水出しコーヒー」や「ダッチコーヒー」と呼ばれていたため、私たち日本人自身が「これが京都発祥の技術」と意識することは少なかったのですが、海外のコーヒー愛好家たちの間では「京都発の素晴らしい抽出職人技」としてリスペクトされています。

コールドブリュー珈琲との出会い

私がコールドブリュー珈琲を知ったのは、社会人になった頃のこと。

行きつけの喫茶店で提供されていたアイスコーヒーが、この「水出しコーヒー」でした。 えぐみや苦みを感じさせないすっきりした飲み心地は、まさに私の好みのど真ん中でした。

当時は、「ダッチコーヒー」のメニューで普通のコーヒーより少し高い値段で提供されている街の喫茶店がたくさんありました。

店の壁に大きなガラス製の器具が並び、一滴ずつポタポタと水滴が落ちていく。コーヒー豆をくぐった雫が、最下部のガラスポットにじわじわと溜まっていく…

最近では滅多に見かけなくなりましたが、そんなディスプレイがたまらなくおしゃれに感じたものです。

「自宅でも気軽に楽しみたい」と思いましたが、当時の喫茶店にあるような大掛かりな器具を家庭に導入する術もなく、しばらくは自宅ではペーパードリップを楽しんでいました。

自宅で楽しむ、コールドブリュー珈琲の淹れ方

現在、自宅でコールドブリューを楽しみたい場合、大きく分けて2つの淹れ方があります。

浸漬式しんししき★一番カンタン!

麦茶のように、コーヒー粉を水に浸しておくだけの方法です。

水出しコーヒーバッグを使う
市販の水出しコーヒーバッグ(市販のパックに粉が入っているもの)を使えば、ピッチャーにバッグと水を入れ、冷蔵庫で4時間以上冷やすだけで出来上がります。

カルディ(KALDI)などでも、豆を投入するだけで手軽に作れる専用ポットが販売されていますね。

KALDで販売されている浸漬式水出し珈琲ポット

滴下式てきかしき

水を一滴ずつポタポタと粉に落としていく方法です。専用の「ウォータードリッパー」が必要ですが、浸漬式よりもさらに透明感のある、スッキリした味わいになります。

BRRREWERコールドブリュー 水出しコーヒー ウォータードリッパー

私が自宅でコールドブリューを日常的に楽しむきっかけになったのが、この滴下式であるイタリア発の水出しコーヒーメーカー「BRRREWER(ブルーワー)」との出会いでした。

数年前にクラウドファンディングで見つけ、「これだ!」と思って購入したものです。 (※残念ながら現在は日本での販売は終了しています。私はお気に入りのあまり予備を1台確保していますが、消耗品のフィルターが国内で手に入りにくくなっているのが今の悩みどころです……)

BRRREWERコールドブリュー 水出しコーヒー ウォータードリッパー

イタリアでは、販売されています。イタリアのアマゾンで売っていれば買いやすいのですが・・・

BRRREWERコールドブリューは、超お手軽!

このBRRREWERでの抽出は、本当に手軽です。

ガラスポットの上部に挽きたての豆をセットし、上のタンクに水を入れて数時間(4〜8時間)放置するだけ。1回で約3杯分の珈琲が抽出できます。

アイスならそのままグラスに注ぐだけ。ホットで飲みたいときは、電子レンジでチンすればOKです。

コールドブリューは温めても風味が崩れにくく、アイスでもホットでも変わらない美味しさを手軽に楽しめます。

コーヒーメーカーより美味しく、ハンドドリップよりお手軽。 この快適さを知ってから、我が家でドリッパーを使って淹れることはまずなくなりました。


珈琲の街、京都に想いを馳せて

京都は歴史ある古都ですが、実は「パンの消費量」や「コーヒーの消費量」が全国トップクラスを誇る、大の珈琲・パン好きの街でもあります。京都の朝は、香ばしいトーストと珈琲から始まる家庭がとても多いのです。

そんな珈琲を愛する街だからこそ、あの美しい「滴下式コールドブリュー」の技術が完成したのでしょう。

お気に入りの器具で一滴一滴落ちる珈琲を眺めながら、その歴史に想いを馳せる。そんな静かな時間が、今の私の何よりの癒やしです。

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