営業の新常識?“めんどくさいこと”を引き受ける人が選ばれるワケ
はじめに
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さて、今回のテーマは 「営業の新常識」 です。
特に「めんどくさいことを引き受ける人が、なぜ選ばれ続けるのか?」という観点からお話しします。
営業の現場でよく耳にする悩みのひとつに、
「差別化ができない」
「価格でしか勝負できない」
「お客さまから“誰でもいい”と思われている」
というものがあります。
正直、どれも耳が痛いですよね。
私自身、長く営業の世界に身を置いてきて、幾度となく同じ壁にぶつかりました。
そして気づいたのは、「小さな“めんどくさいこと”を率先してやるだけで、営業は一気に信頼を勝ち取れる」 というシンプルな事実でした。
この記事を読むことで得られるのは――
ライバルと差をつけるための「信頼構築の新しい視点」
お客様から「この人にお願いしたい」と思われる具体的な行動例
すぐに実践できる“ついでの効果”の活かし方
です。
「営業力」と聞くと、スキルや話術を磨くことを思い浮かべる方が多いですが、実はその前に「相手の面倒を引き受ける」だけで信頼が積み上がっていくのです。
私自身、現場で“めんどくさい配布物”をまとめて届けただけで、そこから大口契約につながった経験があります。
それでは、具体的に掘り下げていきましょう。
第1章 なぜ「めんどくさいこと」をやる人が選ばれるのか?
営業で選ばれる人と、ただの「御用聞き」で終わってしまう人の違いは何か。
それは 「自分の利益よりも、相手の負担を減らす姿勢があるかどうか」 です。
顧客はいつも忙しい。
資料の確認、社内調整、外部とのやりとり――。
一見些細な“配布物”や“案内状”ひとつでさえ、担当者にとっては意外と重いタスクになります。
そんなときに、こちらから「他社分も一緒にお持ちしました」「関連部署の担当者にも配布しておきました」と動けばどうでしょう。
お客様からすれば、「助かった」「気が利く」「次も頼みたい」 という感情につながります。
心理学的にも、「返報性の原理」 が働きます。
人は「してもらったことに対して返したい」と自然に思うもの。
こちらが小さな負担を引き受ければ、相手は信頼や契約という形で返してくれる確率が高くなるのです。
つまり「めんどくさいことをやる」=「信頼を先に差し出す」行為。
これが、営業における最も効果的でシンプルな差別化戦略です。
第2章 “ついでの効果”が営業に与えるインパクト
ここで重要なのが、「ついでの効果」 です。
1. 「負担軽減」が“好意”を生む
顧客は「やらなくて済んだ」という小さな安心感を強く覚えます。
これは単なる便利さではなく、「この人は私を理解している」という信頼感につながります。
2. 「一石二鳥」の効率性
営業の世界では、効率性が信頼につながる場面が多くあります。
「まとめて配ってくれるから助かる」
「一度で全部済ませてくれるからありがたい」
この“効率を提供する人”は、自然とリピートされやすくなります。
3. 「口コミ効果」への波及
顧客の中には、「あの営業さんは気が利くよ」と社内で話してくれる人が必ずいます。
これは大きな武器です。
特にBtoBの世界では、1人の担当者の信頼が社内全体に広がり、結果として複数部署の契約につながることも少なくありません。
私自身の経験では、ある病院に配布物を届ける際、他科の先生の分まで一緒に用意しておいたことがあります。
結果、「あの営業さんは他の科にも気を配ってくれる」と評判になり、最初は1科だけだった契約が、最終的に院内全体に広がりました。
こうした“ついでの効果”は、表面的には小さな行動でも、長期的に見れば契約額や信頼残高を何倍にもして返ってくるのです。
第3章 小さな「ひと手間」が大きな信頼を生む
営業の現場では「どうすれば相手に覚えてもらえるか」が大きなテーマになります。
名刺交換や挨拶は誰でもする。
でも、“めんどくさいひと手間”をかける人は少ない のです。
例えば――
配布物を「担当者の机に置くだけ」ではなく、「他部署にも行き渡るように整理して届ける」
お客様が管理しやすいように「クリアファイルにまとめて渡す」
「次回必要になりそうな補足資料」もついでに添える
これらは、時間にしてほんの数分の差。
しかし、その数分が顧客にとっては「手間を省けた」「助かった」という実感になります。
私が医療業界で営業していた頃、あるドクターから言われた言葉があります。
「君が持ってきてくれる資料は、手を伸ばせばすぐに必要な情報が見つかるから助かる。他社のものは、正直すぐどこかに紛れてしまうんだよね。」
この一言が示すように、相手の“未来のめんどくささ”まで先回りして解消することが、信頼を積み重ねるコツ なのです。
第4章 “めんどくさいこと”を引き受ける3つの実践テクニック
ここからは、誰でもすぐに試せる具体的な方法を紹介します。
1. 「まとめて届ける」習慣をつくる
他社や他部署の分までまとめて持っていく。
これだけで「ついでにやってくれた」という印象が残ります。
ポイントは「見返りを求めない姿勢」。
「やっておきましたよ」という軽い一言で十分なのです。
2. 「資料の整理・準備」を代わりにやる
顧客はしばしば「情報を整理する」作業に時間を取られています。
例えば、商品の比較表や提案書の要点まとめを、あらかじめこちらで作って渡す。
「これで社内説明が楽になりますよ」と添えるだけで、顧客は大きな安心感を覚えます。
3. 「未来の不安」を先回りして潰す
「次回会議で必要になるかもしれないので、補足の資料も一緒に入れておきました」
「御社の別部署でも関心を持たれそうなので、コピーを用意しました」
こうした一言は、顧客にとって「気が利く人」という強烈な印象を残します。
実際、私がある製薬会社に勤めていた頃、会議前に必要となるであろう資料を“予備”として準備し、担当者に渡していました。
するとその担当者は「君が来てくれると本当に安心できる」とまで言ってくださり、結果的に競合よりも優先的に発注をもらえるようになったのです。
第5章 「めんどくさいこと」を武器に変えた実例
ここで、実際の現場で“めんどくさいこと”を武器に変えた営業マンの事例を紹介します。
事例①:IT機器販売の営業
ある営業マンは、納品後に発生する「初期設定が面倒」という課題に目をつけました。
通常はマニュアルを渡すだけのところ、彼は顧客の代わりに初期設定をしてから納品。
結果、顧客の「ありがたい」が積み重なり、契約更新率が90%を超えたのです。
事例②:広告代理店の営業
チラシやポスターの配布を依頼された営業マン。
通常は納品だけで済ませるところを、顧客の代わりに「近隣店舗にも一緒に届けておきました」と対応。
すると、元々の依頼先だけでなく周囲の店舗からも「うちもお願いしたい」と声がかかり、結果的に売上が倍増しました。
事例③:医薬品営業(筆者自身の体験)
私はある病院で、新薬の資料を配布する任務を任されました。
その際、主治医の分だけでなく関連する複数の科の先生の分も用意して届けたのです。
すると、「君が持ってくると他科との情報共有が進む」と高く評価され、結果的に病院全体の契約につながりました。
これらの事例が示すのは、“めんどくさいこと”を引き受けるだけで、価格や実績以上の「選ばれる理由」になる という事実です。
第6章 「めんどくさいこと」を引き受ける人が最後に勝つ理由
ここまでお伝えしてきたように、営業の差別化は必ずしも「知識量」や「商品力」だけではありません。
むしろ 「誰もやりたがらないこと」を軽やかに引き受けられる人が、結果として選ばれ続ける のです。
顧客は日々の業務で忙しい。
そこに「小さな気配り」や「ついでの一手間」を差し出すだけで、相手の中に確実に “信頼残高” が積み上がっていきます。
この信頼残高は、すぐに目に見える契約額や数字に現れないかもしれません。
しかし時間が経つほどに効いてきて、「この人に任せておけば大丈夫」という安心感として積み重なり、最終的に大きな成果につながります。
ビジネスの世界には「スキルは真似されるが、姿勢は真似できない」という言葉があります。
商品の特徴や提案書のフォーマットは簡単にコピーされますが、“めんどくさいことを進んでやる姿勢”は簡単に真似されない。
だからこそ、それが最大の武器になるのです。
まとめ・締め
最後に、今回の記事の要点を整理しておきましょう。
営業で選ばれる人は、相手の負担を減らす「めんどくさいこと」を率先して引き受けている。
「ついでの効果」によって、負担軽減・効率化・口コミ波及といった大きなメリットが得られる。
小さなひと手間(まとめて届ける、整理して渡す、未来の不安を先回りする)が長期的な信頼につながる。
実際の事例でも、こうした姿勢が契約率向上や売上倍増に直結している。
スキルや商品力ではなく「姿勢」で差別化することが、これからの営業の新常識である。
私自身、営業人生の中で「めんどくさいことをやった分だけ、後から返ってくる」という経験を幾度もしてきました。
最初は少し面倒に感じるかもしれません。
しかし、その“ひと手間”こそが、信頼や成果を育てる土壌になるのです。
もし今、営業活動で「価格競争に巻き込まれてしまう」「なかなか選ばれない」と悩んでいる方がいたら、ぜひ今日から 「人のめんどくさいことを引き受ける」 という視点を試してみてください。
その積み重ねが、必ずあなたを「この人にお願いしたい」と思われる存在へと変えていくはずです。
🖋️ 本記事を通じてお伝えしたかったのは、営業の本質は「商品を売ること」ではなく「人に安心を提供すること」だという点です。
そしてその入口は、誰もやりたがらない“めんどくさいこと”の中にあります。
小さな積み重ねが、やがて大きな信頼となり、成果となる――。
それが、これからの時代に必要な 「営業の新常識」 です。
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