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子どもに「なんで働くの?」と聞かれた話。

以前、近所の子どもの遊び相手をしていたときのことです。

その子が急に、「なんで大人って働くの?」と聞いてきました。

子どもの質問に、逃げ道がない

最初は「お金を稼ぐためだよ」と答えました。するとすぐに返ってきました。

「じゃあ、お金があったら働かないの?」

少し言葉に詰まりました。

たしかに、生活のためというのは大きい。でも、それだけでもない気がした。少し考えてから、「自分にできることで、誰かの役に立つためかな」と答えました。

でも自分で言いながら、少しきれいにまとめすぎた気もしました。実際は、理不尽なこともあるし、疲れる日もある。「今日は行きたくないな」と思う朝だって普通にある。

するとその子がさらに聞いてきました。

「じゃあ、なんで嫌なのに行くの?」

本当に、子どもの質問って逃げ道がないんですよね。

「自分がここにいていい」と感じられる瞬間

しばらく考えてから、こう答えました。

「毎日ずっと楽しいわけじゃないけど、働いてると、『自分がここにいていい』って感じられる瞬間があるんだよ」

誰かに「助かった」と言われたとき。時間をかけたものが形になったとき。自分にしかできない役割を感じたとき。

仕事だけが人生じゃない。でも、社会とつながっている感覚みたいなものを、仕事からもらっている部分はたぶんある。

子どもの言葉に、妙に納得した

するとその子が言いました。

「じゃあ、ゲームでチーム組むのと少し似てるね。チームで戦う時、それぞれが得意なことで戦うじゃん」

その言葉に、妙に納得しました。

働く理由って、大人になると責任とか義務とか難しく考えがちだけど、突き詰めると「誰かと関わりながら、自分の役割を持つこと」なのかもしれない。

子どもに説明しながら、自分が考えていた

あの時、子どもに説明しながら、実は自分自身が「なんのために働いているんだろう」を改めて考えていた気がします。

仕事に疲れたとき、働く理由が分からなくなったとき。子どものあの質問を思い出すと、少し原点に戻れる気がしています。

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