見出し画像

好きな曲を、わざと聴かない日があります

note、なに書こうかな。

そう思いながら、イヤホンをつけようとして、ふと手が止まりました。きょうはその話です。

私には、好きな曲を、わざと聴かない日があります。

すごく好きな曲って、あるじゃないですか。

イントロが流れただけで、ちょっと泣きそうになるような。

その曲を聴くと、決まって思い出す景色があるような。

そういう曲を、私はわざと聴かない日があるんです。

別に飽きたわけじゃない。むしろ逆で、好きすぎるから聴かない。

なんでだろうって、ちょっと考えました。

たぶん、好きすぎるものって、消費したくないんです。

毎日聴いたら、たぶんその曲は、私のなかで「ふつうの曲」になっていく。

イントロで泣きそうになる感覚も、だんだん薄れていく。

聴きすぎると、特別じゃなくなる。

だから、私はその曲を、ちょっとずつしか聴かない。

本当に聴きたい日、本当に心が動いた日、そういう特別な日のためにとっておく。

そうすると、その曲はいつまでも「特別な曲」でいてくれる。

これって、ちょっと不思議な心理だなと思って。

普通、好きなものって、たくさん欲しいし、たくさん味わいたいはずなのに。

私は、好きなものほど、距離を置きたくなる。
大事にしすぎて、近づきすぎないようにしてしまう。

考えてみると、これ、音楽だけじゃないんです。

すごく好きなお店を、わざと頻繁に行かない。
大事にとっておいたお菓子を、なかなか食べない。
楽しみにしてた本を、最後の数ページだけ残してしばらく読まない。

ぜんぶ、「終わらせたくない」「特別なままでいてほしい」っていう気持ち。

そして、たぶん人間関係でも、同じことがある気がします。

すごく好きな人ほど、ちょっと距離を置きたくなる瞬間がある。

近づきすぎて、その人が「ふつうの人」になってしまうのが、こわい。

特別なままでいてほしいから、あえて全部は近づかない。

これって、矛盾してるようで、たぶんいちばん深い「好き」のかたちなのかもしれません。

ぜんぶ消費して、ぜんぶ味わって、満足する好きもある。
でも、あえてとっておいて、特別なままにしておく好きもある。
私はたぶん、後者のほうが多い人間です。

だから、いちばん好きな曲は、いまもイヤホンのなかで、ちょっとずつしか聴かれずに、特別な場所にしまわれています。

今日は、聴かない日にしておきます🌷

いいなと思ったら応援しよう!