『想い』がこぼれる瞬間が好き。
こんなことを言うと、少し不思議な人だと思われるかもしれません。
私の好きなことの一つは、ハンドメイドです。
「どうして好きなの?」と聞かれても、以前はうまく説明できませんでした。
ただ、心に浮かんだ一瞬のきらめきや、
作る過程で悩んだ時間ごと、
そのまま愛おしい形に残せる気がしていました。
だから、好きだったのだと思います。
もう一つ、ずっと好きなのが「心理学」でした。
私はどちらかというと、人と四六時中関わらなくても平気なタイプです。
内向的で、一人の時間が何より好き。
だから長い間、自分は「人が苦手な人間」なんだと思い込んでいました。
それなのに、心理学や小説が好きで、
人の考えていることを想像するのが大好きだった。
最近になって、この矛盾の理由に、少し意外なところで気づいたのです。
私は、美容のアドバイザーという仕事をしています。
実はこの仕事を始めるまで、美容に強い興味があったわけではありませんでした。
普段はすっぴんでも気にしないタイプ。
それなのに、気づけばこの仕事を10年も続けています。
なぜだろう。
そう考えていて、ふと思い出したのは、お客様との何気ない会話の風景でした。
お悩みを聞き始めて5分。
まだ本題は出てきません。 10分。
お肌の表面的な話をしながら、ゆっくりと。 20分。
ふと、その方の口から、まるでこぼれ落ちるように言葉が紡がれます。
「実はね──」
私はいつも、その瞬間がたまらなく好きだったのです。
胸の奥に閉じ込めていた悩みを話し終えて、
ふっと表情が柔らかくなる瞬間。
お帰りのとき、来たときよりも少しだけ軽やかな顔になっている瞬間。
その姿を、見送るのが、私の何よりの喜びでした。
そして最近、ありがたいことに、活動されている方の「文章を書く」や「表現を形にする」機会をいただくようになりました。
美容とは、全然違う世界だと思っていました。
でも、違わなかったのです。
「どう書けばいいかわからなくて」 そう言って始まった会話も、じっくり耳を傾けてみると、その方の内側には伝えたい想いが溢れるほど詰まっています。
何を届けたいのか。
誰に届いてほしいのか。
その人らしさは、どこにあるのか。
書くことがないわけじゃない。
伝えたいことは、もうそこにある。
ただ、まだ形になっていないだけ。
じっくりお話を聞きながら、考えが整理されていくうちに、 「あ、私、そういうことが言いたかったんだ」 と、ご本人の顔がパッと明るくなることがあります。
その瞬間に出会ったとき、強く思いました。
ああ、これも私の大好きな時間だ、と。
人は、最初から本音を話せるわけではありません。
自分自身でも、本当に思っていることに気づいていないことがあるから。
だから私は、
文章を書いたりデザインをする前に、
綺麗な言葉を探しているわけではありません。
その人の中に眠っている、
まだ名前のついていない気持ちを、
一緒に探しているのだと思います。
私は昔、「好きなこと」に共通点なんてないと思っていました。
ハンドメイドも。
心理学も。
美容も。
文章を書くことも。
デザインすることも。
全部、別々の世界だと思っていました。
でも今なら分かります。
私がずっと好きだったのは、
「誰かの心の中にあるものを、そっと形にすること」
だったんだと。
だからきっと私は、
これからも、
言葉を書いて、
ものを作って、
誰かのお話を聞きながら、
まだ名前のついていない気持ちを、
そっと探し続けていくのだと思います。
それが、
私が一番好きな時間だから。
だからきっと、
これからも私は、
言葉を書いたり、
ものを作ったり、
誰かの話を聞いたりしながら、
まだ名前のついていない気持ちを探しているのだと思います。
お知らせ
最近は、ご自身の想いを届けたい方のお話を伺いながら、文章やデザインづくりのお手伝いをしています。
「伝えたい気持ちはあるのに、うまく言葉にならない。」
そんなときに、少しでもお力になれたら嬉しいです。
ご興味のある方は、よろしければポートフォリオものぞいてみてください。ポートフォリオはこちらです。
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